IFS、Softeonの買収を発表

倉庫管理システム(WMS)分野を大幅に強化、サプライチェーン全体の価値を加速

IFSジャパン株式会社

倉庫オペレーションに産業用AIと次世代ロボティクス統合をもたらす戦略的買収

2025年12月17日、英国ロンドン発 — 産業用AIソフトウェアのリーディングプロバイダーであるIFSは本日、クラウドネイティブな倉庫管理(WMS)、倉庫実行(WES)、分散型受注管理(DOM)ソリューションのリーディングプロバイダーであり、Gartnerの「Visionary」にも選出されているSofteonを買収する最終契約を締結したことを発表しました。

本戦略的買収により、IFSは約86億ドル規模の倉庫管理システム(WMS)市場にIndustrial AIの適用領域を拡大し、製造オペレーションと高度に知能化された倉庫実行をシームレスにつなぐ統合プラットフォームを実現します。

 

本買収は、IFSが製造業向けに培ってきた強みを自然に進化させるものです。サプライチェーンの近代化、老朽化したインフラの刷新、慢性的な人手不足といった課題にグローバル企業が直面する中、生産と物流の連携はこれまで以上に重要性を増しています。Softeonの高度なWMSおよびWESは、倉庫オペレーションにも製造プロセスと同等の精度と知能が求められる複雑な業界において、IFSのお客様にとって不可欠な存在です。Softeonのお客様には、Sears Homes Services、Sony DADC、DB Schenker Logisticsといった世界有数の企業が名を連ねています。

 

IFSとSofteonは、産業用AIを倉庫業務に直接適用することで、従来型WMS市場に挑みます。手作業や紙ベースの業務フローに依存するレガシーシステムとは異なり、両社の統合ソリューションでは、エージェント型AIとフィジカルAIのオーケストレーションを、フルフィルメント、労務最適化、リアルタイムのヤード可視化、オートメーション連携に至るまで、倉庫管理のあらゆる領域に組み込みます。

 

産業用AI、倉庫業務へ進出

IFSは、Industrial X Unleashedで示したビジョンを基盤に、複雑な産業分野におけるAI活用をさらに推進します。IFSの考えでは、AIは汎用的な生産性向上ツールではなく、業務現場に最適化された業界特化型の知能を通じてこそ成果を発揮します。Softeonのクラウドネイティブプラットフォームは、IFS.aiが倉庫業務を変革するための理想的な基盤を提供します。これは、既にフィールドサービス、資産管理、製造分野で労働力の生産性を大幅に向上させているアプローチと同様です。

 

今回の統合ソリューションでは、IFSが提携するBoston Dynamicsや1X Technologiesなどの先進的ロボティクス企業との協力により、完全自律型の倉庫環境を構築します。ヒューマノイドロボットや自律走行ロボットといった物理的AIが、IFS Loops デジタルワーカーと協働して複雑な倉庫業務を統合的に管理します。すべては、ミッションクリティカルな産業オペレーション向けに設計された単一の統合プラットフォーム上で実現されます。

 

Softeonのロボティクス、音声システム、自動化技術とのネイティブ統合と、IFS.aiのエージェント型AI機能が組み合わさることで、倉庫の知能化に大きな可能性が開かれます。IFS Loopsデジタルワーカーは、24時間体制で注文処理と在庫管理を行い、ロボットシステムは物理作業を担当しつつ運用データを取得します。人間の従業員は、より価値の高い判断や例外処理に集中できるようになり、労働力不足が深刻化する中でも倉庫全体の処理能力を大幅に向上させます。

 

新たな市場の挑戦者として

年率12%で成長するWMS市場は、大きな変革の時期を迎えています。従来型のベンダーは、最新のAIやロボティクスをレガシーアーキテクチャに統合することに苦戦してきました。Softeonのクラウドネイティブ・プラットフォームとIFSの産業用AIおよびロボティクス・パートナーシップの組み合わせは、根本的に異なるソリューションを生み出します。それは、倉庫の知能化を後付けで加えるのではなく、エンタープライズ規模で自律的かつ知能化された運用を前提に、ゼロから設計されたソリューションです。

 

航空宇宙・防衛、エネルギー、建設・エンジニアリング、製造、輸送分野のIFSのお客様にとって、この買収は即座に価値を提供します。高度に複雑なグローバル企業は、製造システムの精緻さに見合った倉庫機能を必要としています。Softeonの実績あるWMS・WESソリューションは、IFS.aiによりさらに強化され、製造、倉庫、フィールドサービス業務を統合したエンドツーエンドのサプライチェーンオーケストレーションを実現します。

 

経営陣のコメント

IFSのCEO、マーク・モファットは次のように述べています。

「倉庫は産業用AIの次なるフロンティアです。ますます複雑化するグローバルメーカーや資産集約型企業と協業する中で、倉庫業務も生産ラインと同等に知能化・自律化される必要があります。Softeonは実績ある倉庫専門知識をIFSにもたらし、当社は次世代AI、ロボティクスの統合運用、深い産業ドメイン知識を提供します。両社の力を結集することで、倉庫現場におけるリアルタイムの生産性、精度、労働力の向上という測定可能な成果を実現します。」

 

SofteonのCEO、ジム・ホーフリン氏は次のように述べています。

「IFSとの提携は、倉庫管理のイノベーションを加速させる絶好の機会です。お客様からは高度なAI機能、ロボティクスとのシームレスな統合、倉庫業務とサプライチェーン全体との強力な連携を求める声が多くありました。IFSはまさにそれを実現できる経験と、精度と信頼性が求められるミッションクリティカルな産業での豊富な実績を持っています。このパートナーシップにより、Softeonの深い専門知識と顧客志向を維持しながら、次世代の倉庫知能化を提供できます。」

 

本取引は規制当局の承認を条件としており、2026年第1四半期に完了する予定です。

 

IFSについて

IFSは、産業用AIおよびエンタープライズソフトウェアの分野で世界をリードするプロバイダーであり、製造、資産管理、サービス運用を通じて、地球を支え、守るハードコアなビジネスを支援しています。IFSのテクノロジーは、製品を製造し、複雑な資産を保守し、サービス重視の業務を管理する企業が、産業用AIの変革力を活用し、生産性、効率性、持続可能性を向上させることを可能にします。

 

IFS Cloudは、AIを活用した完全にコンポーザブルなプラットフォームであり、お客様の特定の要件やビジネスの進化に柔軟に対応できるよう設計されています。ERP、EAM(企業資産管理)、SCM(サプライチェーン管理)、FSM(フィールドサービス管理)などのニーズを包括的にカバーします。IFSのテクノロジーは、AI、機械学習、リアルタイムデータ、アナリティクスを活用して、お客様が十分な情報に基づいて戦略的な意思決定を行い、「サービスの瞬間 (Moment of Service™) 」を実現できるように支援します。

 

IFSは1983年に、最初のお客様の敷地の外にテントを張った5人の大学の友人によって設立されました。彼らは、年中無休で対応し、お客様のニーズを第一に考えていました。それ以来、IFSは80カ国で7,000人以上の従業員を抱えるグローバルリーダーに成長しました。機敏性、顧客中心主義、信頼という基本的な価値に基づいて、IFSは価値を提供し、戦略的変革を支援することで世界的に認められています。当社は、この分野で最も推奨されるサプライヤーです。その理由については、ifs.com/jaをご覧ください。

※本プレスリリースは、2025年12月17日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳版です。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


関連リンク
https://www.ifs.com/ja
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

IFSジャパン株式会社

3フォロワー

RSS
URL
https://www.ifs.com/jp/company/about-ifs/at-a-glance/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町1‐2-1 Otemachi Oneタワー 27階
電話番号
03-5456-5480
代表者名
大熊 裕幸
上場
未上場
資本金
-
設立
1997年01月