東洋製罐グループホールディングス × CRUSHMETRIC Group 特別企画展「崩創展 Destruction & Creation ~アルミ缶アートの世界~」を開催
-2025年3月25日~4月30日、本社1F 容器文化ミュージアムにて-
東洋製罐グループが運営する容器文化ミュージアム(住所:東京都品川区東五反田2-18-1 大崎フォレストビルディング1階)は、CRUSHMETRIC Group Limited(本社:香港、CEO:Michael Ong、以下「CRUSHMETRIC Group」)と共同で、特別企画展「崩創展 Destruction & Creation ~アルミ缶アートの世界~」を、2025年3月25日(火)から4月30日(水)の日程で開催します。

本企画展では、CRUSHMETRIC Groupから発売されているボールペン「SwitchPen」のモチーフとなる空き缶アートを製作した、ノア・デレッダ氏の未発表作品も含むアルミ缶アートを展示します。さらに、SwitchPenやスツール、タンブラーといった同社製品も併せて展示します。アートを鑑賞しながら、実際の製品を手に取って試すことのできる展示となっています。

■本企画展開催の背景
本企画展は、東洋製罐グループが製造しているダイヤカット缶と、CRUSHMETRIC GroupのSwitchPenの形状が偶然にも同形状であることがきっかけとなっています。宇宙工学を応用したダイヤカット缶と、アーティストの感性から生まれたSwithchPenは、全く異なるアプローチから同じ形状にたどり着きました。そんな偶発的な出会いの中においても、省資源を目的とする東洋製罐グループと、空き缶に新たな価値を与えるアートの発想には、環境に対する想いが共通しています。

■CRUSHMETRICとSwitchPenについて
CRUSHMETRICは2018年、アメリカのアーティストであるノア・デレッダ氏のアートワークから生まれたプロダクトブランドです。元々同氏は、旅行中の退屈しのぎとして親指を使って空き缶を部分的に凹ませ、変形させる遊びを行っていました。様々な変形を試し続ける中で、美しいアートとなり得る缶のクリエイティブ性に魅了され、2004年よりアート表現としての作品制作を開始。同氏は、金属缶を素材として“変形の制限”と向き合いながら、これまで50以上のユニークなデザインを創り出しています。
今回の出会いのきっかけとなったSwitchPenの形状デザインは、同氏が製作した作品がモチーフになっています。SwitchPenはペン先を出し入れする際に形状がスムーズに変化する(ノックをすることで表面がクラッシュし、ペン先が出る)仕様となっており、当社グループが製造するダイヤカット缶と同じ形状となっています。


■東洋製罐グループのダイヤカット缶について
東洋製罐グループが製造するダイヤカット缶は、1969年に三浦公亮・東京大学名誉教授が発表した「PCCP(擬似円筒形凹多面体Pseudo-Cylindrical Concave Polyhedral)シェル」を参考に開発され、1996年より生産を開始しました。PCCPシェルは、宇宙工学(超音速機の胴体の破壊モデル)の研究過程で、破壊により変形した形状が非常に安定した構造となっていたという発見を基に考案されたものです。この変形は、「等長変換」と呼ばれ、折り紙のように折っても、素材そのものの伸び縮みがない形状であり、上下方向の強度はほとんど変わらないにも関わらず、横方向の強度が増す安定した構造でした。
この宇宙工学で考え出された「頑丈な形」を応用し、飲料缶の軽量化(材料削減)および強度維持の両立を狙い開発されたのがダイヤカット缶です。この「頑丈な形」を採用することで、スチール製ダイヤカット缶は強度を維持しつつ従来比 約30%の材料削減を実現しました。
また、アルミ製のダイヤカット缶に関しては、開缶時に圧力が抜けることで音とともにダイヤカット形状が現れて消費者にサプライズを与えるほか、光の反射による光沢感があり、製品の冷涼感を効果的にあらわす働きもしています。
缶を開けることで圧力が抜けてダイヤ形状を浮き上がらせるアルミ製ダイヤカット缶、アルミ缶に親指だけでダイヤ等の形状を作り出すノア・デレッダ氏のアート、そしてボールペンのノック機構を利用し圧力をかけることでダイヤ形状になるSwitchPenと、お互いのアプローチから学び合うことで、今後もサステナブルな容器開発に取り組んでまいります。
■東洋製罐グループのオフィシャルノベルティ
企画展開催を記念して、東洋製罐グループはオフィシャルノベルティとして、東洋製罐グループロゴ入り特製BOXに入ったSwitchPenの採用を決定しました。本ノベルティは、今後営業活動等に活用する予定です。
※一般の方向けに販売・配布する予定はございません。

■本企画展の概要
容器文化ミュージアム 第22回容器の小さな企画展
「崩創展 Destruction & Creation ~アルミ缶アートの世界~」
・開催日時:2025年3月25日(火)~4月30日(水) ※土・日・祝は休館となります
・開催時間:午前9時~午後5時
・開催場所:東京都品川区東五反田二丁目18番1号
大崎フォレストビルディング1階 容器文化ミュージアム
・入 場 料:無料
容器文化ミュージアムについて
容器文化ミュージアムは、容器包装の中に隠れている様々な秘密を「ひらく」施設です。容器包装が生み出した文化情報を発信し、地域住民をはじめとする広く一般の人々に、容器に理解と親しみを持っていただくことを目的とした施設で、文明の誕生と容器の関わりから、最新の容器包装まで、その歴史や技術、工夫を展示しています。

東洋製罐グループについて
東洋製罐グループは、金属・プラスチック・紙・ガラス等、それぞれの素材が持つ特性を活かした様々な容器をグローバルに提供する総合包装容器メーカーです。包装容器事業のほか、エンジニアリング・充填・物流事業、鋼板関連事業、機能材料関連事業、不動産関連事業の5つの事業を有しています。
当社グループは、社会や地球環境について長期的な視点で考え、すべてのステークホルダーの皆さまに提供する価値が最大化するよう、2050年を見据えた「長期経営ビジョン2050『未来をつつむ』」を2021年5月に策定しました。当社グループの目指す姿・ありたい姿を「世界中のあらゆる人びとを安心・安全・豊かさでつつむ『くらしのプラットフォーム』」と位置づけ、「多様性が受け入れられ、一人ひとりがより自分らしく生活できる社会の実現」「地球環境に負荷を与えずに、人々の幸せなくらしがずっと未来へ受け継がれる社会の実現」を目指し、事業活動を推進していきます。
1917年に創立し、国内45社(東洋製罐グループホールディングス含む)、海外50社のグループ会社を擁し、約20,000人の従業員が働いています。2024年3月期の連結売上高は9,506億円です。
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