神戸市、「こうべハーベスト」の利用促進について
神戸市は、下水処理の過程で回収されたリン(こうべ再生リン)を配合した肥料(以下「こうべハーベスト」という。)の利用促進を図ることにより、環境保全型農業を推進するとともに、肥料価格高騰の影響を受ける農業者を支援し、持続可能な農業経営を目指します。
- 1.事業内容
・市内農業生産者等(集落営農組織、農業法人、農福連携法人)
・学校給食用米(きぬむすめ)を出荷販売している農業生産者
(2)支援内容
作付面積に応じて、下記を上限(10aあたりの標準施肥量:1袋20kg)とし、予算の範囲内で補助します。
園芸用こうべハーベスト
野菜などの園芸作物の作付面積10aあたり8袋相当額(@3,270円/袋)
水稲一発型こうべハーベスト
学校給食用米(品種:きぬむすめ)の作付面積10aあたり2袋相当額(@3,720円/袋)
(3)その他
・市民農園管理者にはこうべハーベストの取組PR・利用拡大に向け、規模に応じて支援
- 2.事業の実施方法
事業の詳細は、農業生産資材高騰緊急対策支援事業ホームページでご確認ください。
(1)申し込み先
①北区在住の方
JA兵庫六甲神戸北営農総合センターTEL:078-981-5540 FAX:078-981-5817
または北区の各支店
②北区以外に在住の方
JA兵庫六甲神戸西営農総合センターTEL:078-961-1277 FAX:078-961-2641
または西区、須磨区、垂水区の各支店
※お問い合わせ・申込は、北・西営農総合センターは9:00~17:30、各支店は9:00~15:00。
各センター・支店とも平日のみ対応となります。
(2)申込期間 8月24日(水曜)~9月30日(金曜)
- 3. こうべハーベストについて
- ◆関連リンク
https://www.city.kobe.lg.jp/a67688/202206hosei.html
- 「こうべハーベスト」について
農産物の生育に必要なリンですが、日本はほぼ全量輸入に頼っています。全国の下水処理場から出る汚泥には、約5.1万トンのリン成分が含まれています。これは、国内の農業に使われるリン成分の約2割に当たります。
平成23年度からそのリン資源を回収する技術の研究に水ing株式会社と取り組み、リン回収の手法を確立しました。現在は、水ingエンジニアリング(株)が下水処理場で回収したリン(こうべ再生リン)を神戸市から購入し、園芸用肥料や水稲用肥料を製造しています。そして、JA兵庫六甲の協力により市内の農家へ販売しています。
2.こうべ再生リンについて
東灘処理場のリン回収設備により回収されたリン酸マグネシウムアンモニウムを「こうべ再生リン」と名付けました。「こうべ再生リン」は肥料の原料になるとともに、「こうべ再生リン」単体でも肥料として利用することができます。
3.こうべ再生リンを使用した肥料について
(1)園芸用肥料
「こうべハーベスト10-6-6-2」は、こうべ再生リンを20%使用し、神戸のブランド野菜「こうべ旬菜」等に使用されている園芸用肥料です。 平成27年12月からJA兵庫六甲で販売されています。
(2)水稲用肥料
こうべハーベスト水稲一発型は、こうべ再生リンを15%使用した水稲用肥料です。平成28年から試験栽培を開始し、改良を重ね、学校給食用のお米「きぬむすめ」の栽培に使用されるようになりました。令和2年1月から、神戸市内の学校給食に、こうべハーベスト水稲一発型で栽培されたお米が提供されています。
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