中古マンションの購入と通勤通学に関する意識調査｜通勤通学の時間は変化したのか

株式会社MEMOCO（本社：東京都渋谷区、代表：熊田貴行）は、同社が品質管理および記事制作を請け負うスムナラと合同で、中古マンションの購入経験者男女115名を対象に、「中古マンションの購入と通勤通学」についてのアンケート調査を実施しました。

調査概要

調査内容：「中古マンションの購入と通勤通学」についてのアンケート調査

調査期間：2025年3月8日(土)〜2025年8月29日(金)

調査方法：インターネット調査（クラウドソーシングサービス）

調査人数：115人

調査対象：男性61人、女性54人

回答者について

出典：スムナラ

回答者の性別

男性：約53%

女性：約47%

出典：スムナラ

回答者の年代

20代：約11%

30代：約27%

40代：約35%

50代：約20%

60代以上：約7%

通勤・通学利便性の重視度

中古マンション選択時における通勤・通学利便性の重視度について、購入者の意識レベルを調査しました。立地選択における交通アクセスの優先順位を把握することで、現代の住宅購入者のニーズを明らかにできます。住宅購入は人生における大きな投資であり、日常生活に直結する要素への関心度は購入後の生活満足度に直結します。通勤・通学利便性の重視度は以下の結果となりました。

出典：スムナラ

• かなり意識した：約59%

• どちらかというと意識した：約36%

• どちらかというとあまり意識しなかった：約3%

• 意識しなかった：約2%

重視度の全体傾向

約6割の購入者が「かなり意識した」と回答し、「どちらかというと意識した」を含めると96%が通勤・通学利便性を重視していることが判明しました。この結果から、中古マンション購入時において交通アクセスは最重要判断基準の一つであることが確認できます。

重視する理由の分析

購入者が通勤・通学利便性を重視する理由として、以下のような回答が多く見られました。

時間効率重視

• 「通勤時間を短くしたい」

• 「毎日のことなので移動が楽でないと生活の質が下がる」

• 「通勤距離が長いと体力的に辛い」

ストレス軽減

• 「通勤・通学のストレスをなるべく減らしたい」

• 「楽に通勤したい」

将来への配慮

• 「子どもの通学を考えて」

• 「売却時のデメリットを避けるため」

これらの回答から、購入者は単に距離の近さだけでなく、日常生活の質的向上や長期的な資産価値維持を意識していることが分かります。

購入後の満足度評価

実際に中古マンションを購入した後の通勤・通学利便性に対する満足度を調査しました。事前の期待と実際の体験にどの程度の差があるか、また満足度の要因を分析することで、成功する住宅購入のポイントを明らかにできます。購入後の満足度は以下の通りです。

出典：スムナラ

• 大変満足している：約46%

• どちらかというと満足している：約51%

• どちらかというと不満がある：約3%

• 不満がある：約0%

約97%の購入者が満足している結果となり、重視度の高さと満足度の高さが一致していることが確認できました。これは適切な立地選択ができている購入者が多いことを示しています。

満足している理由

満足度の高い購入者から得られた主な理由は以下のとおりです。

距離・時間の改善

• 「駅に近い」

• 「通勤時間が短縮された」

• 「徒歩圏内で通える」

交通手段の充実

• 「交通手段が豊富」

• 「バスの路線が多い」

• 「乗り換えが少ない」

生活の質向上

• 「ストレスなく通勤できる」

• 「時間に余裕ができた」

• 「朝の時間に余裕が生まれた」

満足度の高さは、購入前の慎重な検討と現実的な期待設定の結果と考えられます。

不満を感じる要因

少数ながら不満を感じている購入者の理由は以下のとおりです。

• 「職場から遠くなった」

• 「通勤に時間がかかるようになった」

不満の要因は主に予期しない生活状況の変化によるものであり、マンション自体の立地条件に問題があるケースは少ないことが分かります。

年代別・性別による意識の違い

住宅購入における通勤・通学利便性の重視度が、年代や性別によってどのような違いがあるかを分析しました。ライフステージや家族構成の違いが住宅選択の優先順位にどう影響するかを把握することで、より効果的な住宅選択の指針を提供できます。

年代別の重視度傾向

各年代における「かなり意識した」の割合。

• 20代のうち約54%

• 30代のうち約65%

• 40代のうち約63%

• 50代のうち約57%

• 60代以上のうち約38%

30代と40代で重視度が最も高くなっています。これはキャリア形成期であり、同時に子育て世代として家族の通学も考慮する必要があるためと考えられます。60代以上では重視度が下がるのは、退職により通勤の必要性が減少することが影響しています。

性別による傾向分析

性別による重視度の違いを分析すると、大きな差は見られませんでした。しかし、重視する理由には若干の違いが見られます。

女性の回答傾向

• 安全性への配慮

• 家族全体の利便性重視

• 将来の子どもの通学を考慮

男性の回答傾向

• 通勤効率の重視

• 体力的負担の軽減

• 資産価値への配慮

これらの傾向から、性別による根本的な重視度の差はないものの、重視する観点に多少の違いがあることが分かります。

まとめと今後の住宅選択への示唆

今回の調査結果から、中古マンション購入における通勤・通学利便性の重要性が明確になりました。購入者の96%が利便性を重視し、同様に96%が購入後に満足していることは、適切な立地選択の重要性を示しています。住宅購入時における交通アクセスの検討は、単なる利便性だけでなく、生活の質や長期的な満足度に直結する要素であることが確認できました。

今後住宅購入を検討する方にとって、通勤・通学利便性は最優先で検討すべき条件の一つです。ただし、予期しない生活状況の変化も考慮し、複数の交通手段や将来的な家族構成の変化も視野に入れた立地選択が重要になります。