働き盛り世代の循環器課題に対応、豊見城市とココロミルが沖縄実証を完了|早期受診導線を検証
働き盛り世代の心疾患・脳血管疾患による死亡率が全国ワースト水準にある沖縄で、スマートフォンによる心臓リスクチェックと在宅の長時間心電図検査を組み合わせた実証実験を実施。
株式会社ココロミル(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:林 大貴)は、沖縄県が実施する「令和7年度テストベッド実証支援事業(沖縄県補助事業)」に採択された取り組みとして、豊見城市および株式会社ダイコー沖縄と連携して進めてきた循環器疾患予防に関する実証実験を、このたび完了したことをお知らせします。
今回の実証では、スマートフォンで心臓のリスクをチェックするアプリ「心スキャン」と、自宅で長時間の心電図を測れる「ホーム心臓ドックpro」を組み合わせて使いました。
その結果、日常の中で体の変化に気づき、必要に応じて詳しい検査や医療機関の受診につなげる流れを、地域の中でどう作れるかを確認することができました。
なお、この取り組みは地域課題への新しいアプローチとして注目され、沖縄テレビでも特集されました。

沖縄で実施した理由
働き盛り世代の心臓や血管の病気が、大きな地域課題になっているため

沖縄県では、20〜64歳の年齢層の中で、男性45〜49歳の心疾患や、男性30〜34歳の脳血管疾患などが全国ワースト水準という働き盛りの健康対策が大きな課題になっています。
一方で、健康診断や人間ドックで行う心電図検査は、短い時間しか測れないことが多く、普段の生活の中で起こる異常を見つけにくいことがあります。
そこでココロミルは、沖縄県・豊見城市・地域企業と連携し、もっと身近で受けやすい方法で心臓のリスクに気づける仕組みを作れないか、今回の実証で検証いたしました。
実証の内容
スマホで気づき、自宅で詳しく調べる流れを検証
まず、本実証では、豊見城市役所の職員を対象に、ココロミルが開発したスマートフォンだけで心音を測り、不整脈や心臓病のリスクを早めにチェックできるアプリ「心スキャン」を使った日常的な心臓リスクチェックを行いました。
対象は豊見城市役所職員46名で、10日間、1日1回以上計測
その後、希望者には同じくココロミルのサービスで自宅で長時間の心電図検査ができる「ホーム心臓ドックpro」を提供し、より詳しい検査につなげました。
実証は、豊見城市がモニター募集や広報面で協力し、ダイコー沖縄が検査キットの管理や提供面をサポートする形で進められました。
実証で見えてきたこと
数字だけではなく、「どう役立つか」が見えてきた
今回の実証を通じて、以下のような知見が得られました。
・スマートフォンによる手軽なチェックが、日常の中で心臓の状態を意識するきっかけになること
・「気づき(心スキャン)→発見(ホーム心臓ドック)→改善(予防・疾患の抑制や医療機関受診)」という流れが、予防行動につながる導線として機能し得ること
・簡易なセルフチェックが、必要な人を精密検査へつなぐ入口になり得ること
・健康意識の向上や、定期的なチェックの必要性への気づきにつながること
また、本実証は単なる検証にとどまらず、地域の中で継続できる予防医療をどう実装していくか、その具体的な論点を整理する機会にもなりました。
地域と連携する意味
自治体・企業・医療の強みを結集し、日常に溶け込む「続けやすい予防」の形へ
本実証事業の最大の特徴は、株式会社ココロミル単独の取り組みではなく、沖縄県豊見城市および株式会社ダイコー沖縄と強固なパートナーシップを結び、地域一体となって推進した点にあります。
個人の自助努力のみに依存しがちな「健康へのアプローチ」は、途絶えてしまうケースも少なくありません。しかし、自治体の持つ地域ネットワーク、企業の推進力、医療機関の専門的知見、そして当社のテクノロジーが連携することで、日常生活のなかで誰もが無理なく継続できる「新しい予防の仕組み」を構築することが可能となります。
また、本プロジェクトにおいては、友愛医療センター循環器内科 副部長の大庭医師に参画いただき、臨床現場のドクターの視点から「不整脈における早期発見の重要性」についてご提言をいただいております。これにより、テクノロジーによるデータ計測にとどまらない、より信頼性の高い予防医療へのアプローチが実現しました。
当社は今回の実証を通じて得られた知見をもとに、今後は地域住民の皆様に向けた健康寿命延伸の取り組みをはじめ、企業の健康経営支援、さらには地域医療ネットワークとのシームレスな連携など、多様な社会課題の解決に向けたサービスの横展開を積極的に推進してまいります。
今後の展開
沖縄県内での広がりを見据え、自治体や企業との連携を検討
ココロミルは、今回の実証で得た知見をもとに、今後は以下のような展開を検討していきます。
・豊見城市内で継続的に提供できる形の検討
・沖縄県内の他自治体や企業との連携拡大
・従業員向けの健康支援・福利厚生としての活用
・アプリの使いやすさやAI相談機能の改善
・心疾患だけでなく、睡眠やストレスの可視化との組み合わせ
ココロミルはこれからも、病気になってから対応するだけでなく、病気になる前に気づける仕組みを広げることで、地域から全国へ予防医療の新しい形を届けていきます。

株式会社ココロミル 代表取締役 林 大貴のコメント
「沖縄県での実証を無事に終えられたことを、大変うれしく思います。今回改めて感じたのは、心疾患や脳血管疾患のように、気づいたときには深刻化している病気に対しては、“日常の中でいかに早く気づけるか”がとても重要だということです。
私たちは、テクノロジーを使って人を不安にさせたいのではなく、無理のない形で健康を意識し、必要なときに次の行動につなげられる仕組みを作りたいと考えています。
今回の実証は、その第一歩として大きな意味があり、沖縄テレビでも放送されるなど、地域社会の関心の高さも感じました。
ここで得た知見を活かしながら、地域の課題に寄り添う予防医療の形を、沖縄から全国へ広げていきます。
【デバイス情報】

心スキャン:スマートフォンで不整脈・心不全リスクを可視化するプロトタイプアプリ。AI相談機能を搭載。
ホーム心臓ドックpro:「ホーム心臓ドックpro」は、胸部に小型心電計を貼り付け、9時間以上の長時間計測を行うことで、健康診断(30秒程度の心電図検査)では見逃されやすい不整脈を見つけることが可能に。心疾患は、世界1位(日本では第2位)の死因で、その大きな原因のひとつが「不整脈」。当社のホーム心臓ドック®シリーズでの実際の検出率は【健康診断での不整脈検出率:約10%】【ホーム心臓ドック®での検出率:約36%】、さらに、睡眠時無呼吸症候群(SAS)や睡眠の質、ストレス指標も同時に測定可能。データは臨床検査技師が解析し、数日以内にレポートを返却。万が一異常が見つかれば、医療機関との迅速な連携やオンラインクリニックによる専門医フォローまで自宅で完結。

■ 実証スキーム
対象人数:心スキャン 約100名/うち約30名が「ホーム心臓ドックpro」へ移行予測
実施期間:2025年11月〜2026年1月(解析・報告まで)
協力体制:豊見城市役所、豊見城商工会、株式会社ダイコー沖縄、株式会社ココロミル
検証項目:
① 潜在的な心疾患発見率 ② AI相談機能の利用率・満足度
③ 健康意識・行動変容への影響 ④ デバイスの継続利用意向
※本実証実験は、革新的なデジタル技術・サービスを持つ企業等による沖縄県内での実証実験に対する支援を行い、イノベーションの創出につなげ、社会課題の解決等を図ることを目的とした「テストベッド実証支援事業(沖縄県補助事業)」の採択事業です。
https://testbedislandokinawa.com

株式会社ココロミル
ー「病気で後悔しない社会へ」をミッションに世界から突然死をなくすー
私たちは、自宅にいながら医療機関と同等の本格的な心電図チェックが手軽にできる「ホーム心臓ドック®」をはじめとする各種事業を展開しています。
長時間のデータ取得により、これまでの健診や人間ドックでは見逃されがちだった心疾患リスクも早期に“見える化”し、突然死などで「今まで救えなかった世界で1億人の命を救う」ことを実現します。
また、取得したデータを通じて、多くの方々が自分自身や家族の健康状態を可視化し、健康寿命やQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上させることを目指しています。
代表取締役社長:林 大貴
所在地 :〒160-0023 東京都新宿区西新宿6丁目2番16号 菅野ビル2F
設立 :2021年11月
事業内容 :ヘルスケア及び臨床研究事業
提供サービス :〈個人向け〉不整脈、睡眠時無呼吸症候群 (SAS)、睡眠の質、
ストレスの兆候を心電計を使って可視化する「ホーム心臓ドック®」
〈医療機関向け〉使い切りホルター心電計「eclat」
〈医療機関向け〉動物医療心電図モニタリング、ホルタ―検査
主要許認可 :第二種医療機器製造販売業(許可番号:13B2X10584)
医療機器製造業(登録番号:13BZ201797)
高度管理医療機器販売業・貸与業(許可番号:5新保衛薬第162号)
ISO13485 : クラス2
HP :https://kokoromil.com/
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