【静岡から世界へ】高校生と市民が「命を守るカルタ」を共創!浜松・静岡で「PEACE 防災カルタ2026」を開催

多文化の高校生リーダーが学びを地域へ還元。完成した防災カルタを世界各国で活用し、現地の反応を再び静岡へ届けます

特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト

 特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト(千葉県松戸市、代表:中村雄一)は、2026年7月18日に浜松市、19日に静岡市で、「PEACE 防災カルタ2026」を開催しました。

 本事業は、ふじのくに未来財団「静岡トヨタ自動車 ハイブリッド基金」の助成を受けて実施しています。

PEACE防災カルタ募集チラシ

 本事業では日本、ブラジル、インドネシア、フィリピン、中国など、多様な外国籍ルーツを持つ高校生リーダーが、小学生、留学生、地域住民とともに防災について語り合い、「世界へ届ける防災カルタ」を制作しました。

 今回完成したカルタは、なかよし学園が今後、世界各国の学校や地域へ持参し、防災教育に活用します。さらに、海外で生まれた反応や新たな学びを静岡県へ持ち帰り、参加した高校生や地域住民へフィードバックします。

静岡で生まれた学びを世界へ。世界で得た学びを、再び静岡へ――。

 一度限りのイベントで終わらせず、地域と世界が学び合いながら「命を守る力」を育てる、往還型の防災教育が始まりました。

作成したカルタで遊びながら防災意識を高める

高校生が「教わる側」から「伝える側」へ

 今回のイベントに先立ち、なかよし学園は静岡県内の高校生を対象としたリーダー研修会を浜松にあるオイスカ浜松国際高等学校を会場に実施しました。

防災カルタリーダー研修会の案内

 参加したのは、日本だけでなく、ブラジル、インドネシア、フィリピン、中国などにルーツを持つ高校生たちです。

 研修では、世界各地で発生している災害や紛争、避難生活の現状について学び、それぞれの国や家庭における防災経験を共有しました。

 話し合いを通じて見えてきたのは、日本では当たり前のように行われている避難訓練や防災バッグの準備が、世界のどの国でも経験できるものではないという事実でした。

リーダー研修会の様子
リーダー研修会の様子

 7月18日・19日のイベントでは、研修を受けた高校生たちがリーダーとなり、子どもや留学生、地域住民の話し合いとカルタ制作をサポート。研修で得た学びを、自分たちの中だけにとどめず、静岡県内の市民へ還元しました。

 高校生たちは「学びの受け手」から、「地域と世界へ伝える担い手」へと一歩を踏み出しました。

地域へ防災を伝える高校生リーダーたち
地域へ防災を伝える高校生リーダーたち
地域へ防災を伝える高校生リーダーたち
地域へ防災を伝える高校生リーダーたち

国籍や世代を越えて考えた「誰も取り残さない防災」

 ワークショップでは、年齢や文化的背景の異なる参加者がグループをつくり、防災カルタの読み札と絵札を制作しました。

 テーマとなったのは、避難場所の確認、非常用持ち出し袋や飲料水の準備、火災時の行動、家族との連絡方法、子どもや高齢者への配慮、自分の命を守るための判断などです。

作成した防災カルタ(一部)

制作の過程では、

小さな子どもにも意味が伝わるか日本語が分からない人にも絵から理解してもらえるか自分の国や地域では、どのような災害が起こるのか災害時に情報から取り残される人はいないか今の自分たちにできる備えは何か

といった対話が生まれました。

防災ディスカッションの様子
防災ディスカッションの様子
防災ディスカッションの様子

  完成後は、自分たちでつくったカルタを使って交流しました。ほかの参加者が考えた札に触れることで、自分にはなかった視点や、異なる国・地域の防災事情を学ぶ機会となりました。

 防災カルタは知識を覚えるだけの教材ではありません。異なる経験を持つ人々が、命について語り合う「対話の教材」となりました。

作成したカルタを自分たちで遊んでみて防災意識を実感する

「日本の当たり前」が、世界の誰かの命を守る学びになる

 日本では、学校や地域で避難訓練が行われ、地震や津波への備えを学ぶ機会があります。しかし、災害の種類や発生頻度、防災教育の体制は、国や地域によって大きく異なります。

 今回の交流では、外国にルーツを持つ参加者から、「母国には日本と同じような避難訓練がない」「避難バッグを準備する必要性を知らなかった」といった声が寄せられました。

 一方、日本の高校生にとっても、自分たちが普段受けている防災教育が、自分や大切な人の命を守るだけでなく、世界へ伝えることのできる大切な学びであると気づく機会になりました。

 日本の防災を一方的に教えるのではなく、互いの国や地域の経験を持ち寄り、学び合う。その対話から、言葉や文化の違いによって防災情報から取り残される人を生まないための新しい知恵が生まれています。

作成した防災カルタ(一部)
作成した防災カルタ(一部)

仙台防災枠組を、静岡の市民が地域から実践

 国際的な防災指針である「仙台防災枠組2015-2030」は、「災害リスクの理解」を優先課題の一つに掲げています。

 また、防災を行政だけの役割とせず、教育機関、市民社会、地域、民間企業、子ども、若者など、多様な主体が参加する「社会全体の取り組み」とすることを重視しています。さらに、国際協力を通じて、各国・地域の防災能力を高めることも求めています。

 「PEACE 防災カルタ2026」は、こうした国際的な理念を、静岡の高校生と市民が地域から実践する活動です。

 自分たちが持つ防災の知識を、国籍や年齢を越えて伝わる教材に変え、世界へ届ける。高校生や市民一人ひとりが、世界の防災教育に参加する仕組みをつくります。

2021年のコンゴニーラゴンゴ火山災害ではなかよし学園は現地パートナーと共に災害支援を行った
なかよし学園は現地に防災学校を設立し、避難訓練や防災意識の啓発を行っている

「つくる・届ける・共創する・還る」防災教育

 なかよし学園は、日本での学びを世界の教育現場へ届け、現地の反応を再び日本へ還す往還型教育モデル「CoRe Loop」を展開しています。今回の活動も、次の循環によって進められます。

つくる(Create)
静岡県の高校生と市民が、多文化の視点を取り入れた防災カルタを制作する。

届ける(Deliver)
なかよし学園がカルタを世界各国の学校や地域へ持参し、防災授業を実施する。

共創する(Co-create)
現地の子どもや教員、住民とともに、それぞれの地域の災害や文化に応じた学びを生み出す。

還る(Return)
海外での授業の様子や反応、新たに生まれたアイデアを静岡県へ持ち帰る。

 自分たちがつくった一枚のカルタが、世界の誰かの命を守る学びになる。そして、その反応が静岡の次の防災行動につながる。この循環によって、「願う平和」から「行動する平和」への一歩を生み出します。

なかよし学園が全国で行っているCoRe Loopモデル

参加者の声

高校生

大きなことではないけれど、自分でも少し平和に関わる活動ができると分かりました。ニュースで放送されていないだけで、世界の各地で災害や争いが起こっていることも分かりました。ほかにも平和や人の笑顔に貢献できる取り組みを自分から探し、参加していきたいです。来てよかったと思いました。

高校生リーダー

防災カルタのリーダーとして子どもたちに教えてみて、伝えることの難しさを感じました。ブラジルやインドネシアの方が「どうすればいいのか分からない」と話していたので、しっかり分かる私たちリーダーが伝えていきたいです。この活動がほかの人の救いや進歩につながると思うと、すごくやりがいがあります。

ブラジルにルーツを持つ参加者

ブラジルでは日本と同じような避難訓練がなく、地震や津波もあまり起こりません。防災カルタは楽しいだけでなく、笑顔を届けながら学べることがすばらしいです。Greetings from Brazil, Obrigada!

外国にルーツを持つ参加者

避難バッグの準備が重要なのも知りませんでした。私は死にたくないです。大切な人が死ぬのも嫌です。だから、私は自分の命を守って、大切な人も守ります。Love and Peace.

小学生

カルタを自分でつくって、取るのが楽しかったです。防災のことについて、いろいろな人と話し合うのも楽しかったです。

一般参加者

今日は新しい世界や人とつながった気がします。視野の狭かった自分に、他者やほかの地域という視点が入りました。高校生がこんなにしっかり考えて参加していることにも驚き、とてもうれしかったです。私も友達や職場に伝えていこうと思います。

防災カルタを作成した参加者
防災カルタを作成した参加者
防災カルタを作成した参加者
防災カルタを作成した参加者
防災カルタを作成した参加者
防災カルタを作成した参加者
防災カルタを作成した参加者
防災カルタを作成した参加者

なかよし学園プロジェクト代表・中村雄一 コメント

「防災は、災害が起きたときだけ考えるものではありません。自分の命、大切な人の命、そして異なる言葉や文化を持つ人の命をどう守るのかを、日頃から考えることが大切です。

 今回、高校生たちは研修で得た学びを自分たちの中だけにとどめず、子どもや留学生、地域の方々へ伝えました。『知っている人が、知らない人に伝える』という一歩が、地域の防災力を高め、誰かの命を救う力になります。

 そして、この活動は静岡だけで終わりません。高校生や市民がつくったカルタを私たちが世界へ届け、現地の人々と防災を学び、そこで生まれた反応を再び静岡へ持ち帰ります。

 自分たちの学びが世界の誰かに届き、命を守る力になる。その実感が、次の行動を生み出します。静岡から始まった防災と平和の輪を、世界へ広げていきます」

火山災害の現場で防災学校を設立し、世界に防災教育を届ける中村雄一代表

本事業について

事業名
PEACE 防災カルタ2026 in 浜松・静岡浜松会場
開催日:2026年7月18日(土)
会場:オイスカ浜松国際高等学校静岡会場
開催日:2026年7月19日(日)
会場:貸し会議室UNIELL(静岡駅北口)

主催
特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト

助成
ふじのくに未来財団「静岡トヨタ自動車 ハイブリッド基金」

参加者
高校生、小学生、留学生、外国籍ルーツを持つ市民、地域住民ほか

実施内容
世界の災害と防災に関する学習、多文化防災ディスカッション、防災カルタの制作・体験、高校生リーダーによるワークショップの進行

今後の展開
完成した防災カルタを、なかよし学園が世界各国の学校や地域へ持参し、現地の災害事情に応じた防災授業に活用します。海外で得られた反応や新たな学びは、写真、映像、メッセージなどを通じて静岡県内へフィードバックします。

ふじのくに未来財団ホームページ:https://www.shizuokafund.org/

静岡会場
浜松会場

団体概要

団体名:特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト

事業内容:「世界とつながる学び(CoRe Loop)」を軸とした探究・平和・包摂教育プログラムの企画運営/国内外における教育支援、災害支援、食料支援、心のケア支援等

公式サイト:https://nakayoshigakuen.org

CoRe Loop「世界とつながる学び」:https://nakayoshigakuen.org/coreloop

本件に関するお問い合わせ先

特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト(事務局)

E-mail:peace.office@nakayoshigakuen.org

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会社概要

URL
https://nakayoshigakuen.org
業種
教育・学習支援業
本社所在地
千葉県松戸市小金原4-14-14
電話番号
047-704-9844
代表者名
中村雄一
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年04月