「2023年トレンド料理ワード大賞」は消費がひろがる「米粉スイーツ」~ライスペーパーもランクインで「米」に再注目~
2023年トレンド料理ワード大賞結果
大賞:米粉スイーツ
2位:ライスペーパー
3位:鶏むね肉で節約レシピ
4位:暗殺者のパスタ(スパゲッティ)
5位:リュウジの本気シリーズ
6位:アイリスオーヤマ
7位:発酵あんこ
8位:ちくわレシピ
9位:デパ地下風
10位:爆速
総括 フーディストサービス統括リーダー 久永千恵
新型コロナウィルス感染症が5類に移行し、ウィズコロナ元年となった2023年。各地で大型イベントが再開され、野球やサッカーの応援で盛り上がった一方、長く続くインフレで物価上昇はおさまる気配はありません。そのような中、国内の料理や食への関心はどのような動きがあったのでしょうか。
2023年大賞に輝いたのは「米粉スイーツ」です。小麦粉の価格が高騰したことで注目された米粉ですが、SNSでも米粉を使ったスイーツレシピを投稿する人が一気に増えトレンド化しました。Instagramでは「#米粉スイーツ」の投稿が30万件以上シェアされており、専門店が増え関連書籍も複数出版されました。フーディストからは「ヘルシーでももちもちした食感にはまった」「はじめて米粉でマフィンを作った」などの声が届きました。最近では玄米粉のニーズも高まってきており、2027年には米粉全体の市場規模が350億円にのぼる(※)と予測されています。
※MDB有望市場予測レポート「米粉」 https://mdb-biz.jmar.co.jp/20230425
2位の「ライスペーパー」は上半期からワンラックアップとなりました。ベトナム料理の定番であった生春巻きの皮を、トッポッキ風にしたりお好み焼きに活用したり、フルーツを包んでクレープ風にしたりと多彩なアレンジレシピがSNS上を席巻し話題に。フーディストからは「気に入って我が家の定番食材になった」「意外な使い方に関心したし進化を感じた」という声が届いており、当社が運営する料理のライフスタイルメディア「フーディストノート」でも検索数が昨対比で35倍に上昇しました。
3位の「鶏むね肉で節約レシピ」と8位の「ちくわレシピ」は昨年から続く物価高の影響を受けたキーワードになります。どちらも手ごろな価格ながら幅広いアレンジがしやすく、満足度の高い料理を作れるため根強い支持を得ています。フーディストからは「今年は卵や野菜の価格高騰が著しかったので、価格が安定している鶏むね肉やちくわは大活躍した」「鶏むね肉は低カロリーで高たんぱくなのでヘルシー食材としても重宝した」などのコメントが寄せられました。
(参考)2023年上半期のトレンド料理ワード大賞
https://www.ai-land.co.jp/press/p-foodistservice/15551/
結果詳細
大賞:米粉スイーツ
米粉人気が継続する中、米粉レシピのバリエーションが充実してきており、米粉スイーツを作るフーディスト(※)も増加。グルテン摂取を控えている人だけでなく、米粉ならではのやさしい風味が好まれている点にも注目。
(参考)https://foodistnote.recipe-blog.jp/article/103261/
<ユーザーコメント>
・ネットでよく見かけ、私も初めて米粉を使ってマフィンなどのおやつをよく作りました。グルテンフリーなので今後もさらに米粉を使う料理は増えると思います(60代以上・女性)
・米粉スイーツは自分も好きなので注目していました。たしかに今年店頭でも見かけることが多かったです(40代・女性)
・ヘルシーで振るう等の手間も要らず扱いやすい点も良い(50代・女性)
2位:ライスペーパー
スイーツやおつまみ、スナックなど新たなアレンジがSNS上で急増しリバイバルヒットに。もちもちの食感や具材が透ける華やかな見た目も人気となっている。ライスペーパー料理をシェアするTikTokクリエイターも話題となった。
(参考)https://tinyurl.com/2724aunu
<ユーザーコメント>
・具をライスペーパーで包むことで、難しいクリームコロッケが上手く作れたり、いつもと違う餃子になったり、美味しそうなアレンジレシピが沢山出てきた(30代・女性)
・ライスペーパーはいつも余らせていたので、流行したことではじめて知った活用法が多くあった(50代・女性)
3位:鶏むね肉で節約レシピ
食材の値上げが続く中、手頃な価格でお財布にも優しい食材として人気。低カロリーで高たんぱくなことから健康志向の方にも欠かせない食材に。やわらかい肉質と淡白な味でサラダや炒めもの、煮ものなど幅広い料理に向いている。
(参考)https://tinyurl.com/2tvwc29u
<ユーザーコメント>
・飽きずに美味しく食べられるよう色々と工夫しています。今年はSNSで美味しそうなレシピを見かけることが多かったと思います(50代・女性)
・物価が高くなるなか、鶏むね肉の節約レシピはありがたかった(30代・男性)
4位:暗殺者のパスタ(スパゲッティ)
南イタリア・プーリア州発祥の料理で、スパゲッティをフライパンで焼き付けてからトマトソースを煮含める独特の調理法と「トマトソースが飛び散って殺人現場のようだから」「唐辛子が殺人的に辛いから」などが由来とされるユニークな名前で話題に。
(参考)https://foodistnote.recipe-blog.jp/article/125285/
<ユーザーコメント>
・実際にSNSで良く目にして作っていました。今年といえばこの料理と思います(50代・女性)
・地味な見た目ながら工程の斬新さと美味しさで自分自身も虜になりました(40代・女性)
5位:リュウジの本気シリーズ
人気料理研究家・リュウジさんが発売した商品シリーズ。数時間で完売した「本気(マジ)カレー」からパスタソースの「本気(マジ)ソース」、万能調味料の「本気(マジ)スパイス」など、唯一無二のオリジナル商品は販売や再販のたびに話題になっている。
(参考)https://tinyurl.com/y97c85v9
<ユーザーコメント>
・リュウジの本気シリーズはよく耳にしたり目にした(50代・女性)
(画像提供:リュウジ)
・売り切れたり再販決定など話題になっていたから(50代・女性)
6位:アイリスオーヤマ
生活家電や調理家電など多彩な製品を開発・販売する日本のメーカー。手頃な価格で高品質なアイテムを揃えており、一人暮らしから子育て世代まで幅広く支持を得ている。SNSには同社のフライパンや電気圧力鍋などを活用したレシピがシェアされている。
(参考)https://tinyurl.com/2urymapx
<ユーザーコメント>
・消費者目線の商品開発がうれしいから(60代以上・女性)
・要らない機能を無くして安価な商品が支持されているアイリスオーヤマを見聞きした(50代・女性)
7位:発酵あんこ
砂糖を使わず、発酵の力だけで甘みを引き出すあんこ。炊飯器で作れる簡単レシピの投稿がSNSで増えるにつれトライする人も増加。砂糖を入れなくても甘くなるという不思議さ、実験的な楽しさもあり注目を集めている。
<ユーザーコメント>
・発酵あんこは今年前半でよく見かけました。ヘルシーで発想も新しくて一番作ってみたいと思いました(40代・女性)
・腸活が私世代では流行ってるので、発酵食品に目がむくようになった(50代・女性)
8位:ちくわレシピ
物価高騰が続き今期もさまざまな節約レシピが人気であったが、中でもちくわは人気の食材で、多くのフーディストたちがちくわレシピを投稿。穴に具材を詰めたり揚げたりと楽しみ方が幅広く、お弁当のおかずとしても人気。
(参考)https://tinyurl.com/3ecdnejc
<ユーザーコメント>
・物価高でお手頃なちくわ沢山使った(60代以上・女性)
・個人的に推しの食材です。安くておいしくて優秀食材と思って日々活用しています(30代以上・女性)
9位:デパ地下風
デパ地下の食料品売場で量り売りされているような、少しリッチなおかずのこと。大きめの具材にドレッシングやソースがしっかり絡んでおり、見た目に華があってどこをとってもおいしい点が人気。作り置きにも。
(参考)https://tinyurl.com/tnrt4mry
<ユーザーコメント>
・Instagramでも紹介されていて、見かける機会が多かった。おうちごはんとして優秀だなと思った(30代・女性)
・自分で見様見真似で作る。家計にも優しく贅沢な食卓になる(50代・女性)
10位:爆速
今までの常識を覆すような調理法であっという間に作れるレシピを表現する際に用いられる。リュウジさんやおよねさんなどが生み出す「爆速」レシピは、時短より上を行くタイパ思考を表すワードとして話題となっている。
(参考)https://tinyurl.com/dwyfcxpu
<ユーザーコメント>
・料理に対して興味ややる気が出てくるキーワードだから(50代・女性)
・時短より早く作れるのは正義(40代・女性)
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フーディストサービスが選ぶ2024年注目の料理関連トピックス
インバウンドの需要が大きく回復し、商業施設やイベントなどは以前の賑わいを取り戻してきました。一方で世界情勢は混迷を極めており、物価高騰による解決の糸口もまだ見いだせてはいません。大きな変化の兆しがみえる2024年、注目したいのが日本古来の伝統食材や食とウェルビーイングの関係です。
(1)伝統から革新へ!発酵食材の魅力
ここ数年の「腸活」や「菌活」ブームの流れで再び脚光をあびている発酵食材。納豆、ヨーグルトなどの定番食材はもちろん、果物・野菜に砂糖を漬け込んだ「酵素シロップ」や、すりおろした玉ねぎに麹を加えた「玉ねぎ麹」、小豆と麹で作る「発酵あんこ」など、幅広い楽しみ方が増えてきています。フーディストからは「健康志向の高まりで発酵食は今後、ますます増えそう」といった声があがっており、国内だけでなく海外への市場拡大も期待されます。
(2)拡大する!冷凍食品&冷凍保存のニーズ
コロナ禍以降、市場規模が拡大している冷凍食品。国内生産額は7,639億円(※)となり1人当たりの消費量も増えてきています。特に今夏は猛暑の影響で買い物を控え、買い置きができ火を使わずにレンジ調理ができる冷凍食品が重宝されました。また、ここ数年続く物価高騰も冷食人気を後押ししており、フーディストからは「大量に購入した食材を冷凍保存し、使い切ることで節約にもつながる」といった声が上がっていました。
※参考:冷凍食品の業界概要
https://www.nikkei.com/compass/industry_s/0324
(3)加速する!タイパ調理志向
時間を効果的に使おうとする「タイパ」志向が調理シーンでも台頭してきています。パウチ袋に乾燥パスタと規定量の水を入れてレンジで調理する永谷園の「パキット」は鍋を使う必要がなく後片付けもほぼ不要。その圧倒的なタイパ志向がささり、発売2か月で100万食を超える大ヒット(※)となりました。また、肉と野菜が同時にレンジ調理できる商品も各社から続々とラインナップがでてきています。手をかけずにおいしく楽しめる料理が食卓の定番になりそうです。
※参考:日経トレンディ「2023年ヒット商品」ベスト30が決定、一挙公開
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00918/00001/
(4)食から始まる!ウェルビーイングな生き方
ここ数年、身体的・精神的・社会的に良好な状態を表す「ウェルビーイング」という概念が注目を集めています。特に食は肉体的な健康だけでなく、心の豊かさにも密接に結びつくため「ウェルビーイング」の大事な要素として考えられています。現在、様々な機能性食品が誕生していますが健康面や栄養面だけではなく、食べていると自分の気持ちがあがったり、幸せに感じられるといった体験価値の向上が重要になってきそうです。
※参考:「食」と「ウェルビーイング」の関係性を明らかにする世界初の研究調査 「Recipes for Wellbeing Report」を発表
https://www.nissin.com/jp/news/11980
トレンド料理ワード大賞 選定方法について
本発表は、フーディストサービスが運営する「フーディストノート」をはじめとしたメディア及びコミュニティ「レシピブログ(ブログ)」、「フーディーテーブル(Instagram)」、「スグレピ(X(旧Twitter))」の各編集部が、2023年の検索数や投稿数などから注目された料理関連ワードを選出。各サービスに参加するユーザーを対象に今年の料理トレンドを振り返るアンケートを実施し、その結果を基に編集部にて決定したものです。
<2023年の料理トレンドを振り返るアンケート概要>
調査方法 :フーディストサービスにてユーザーアンケートを実施
回答者詳細 :・性別 男性9% 女性89% 回答しない1%
・年代 20代2% 30代19% 40代30% 50代34% 60代以上15%
有効回答 :409名
アンケート実施期間:2023年10月25日~11月2日正午
(※)「フーディスト®」及び「フーディストサービス」について
「フーディスト®」とは、弊社にフーディスト®会員として登録する、「ブログやInstagram、X(旧Twitter)などのSNSで日々料理や食について積極的に発信する料理インフルエンサー・料理クリエイター」の方々です。
「フーディストサービス」は、日本最大級の料理インフルエンサーネットワークです。約3万人の料理インフルエンサー「フーディスト®」とともに、料理メディア及びコミュニティ(フーディストノート、レシピブログ、フーディーテーブル、スグレピ)を運営しています。 また、企業向けに料理インフルエンサーとのマッチングを行う「フーディストナビ」「フーディストパーク」では、フーディストとクライアントとのコラボレーションを企画・提案しています。※フーディスト®はアイランド株式会社の商標登録です。
<フーディストサービス運営メディア&コミュニティ>
・フーディストサービス
・フーディストノート
https://foodistnote.recipe-blog.jp/
・レシピブログ
・FoodieTable(フーディーテーブル)
・スグレピ
・フーディストパーク
https://foodist-service.jp/park
・フーディストナビ
アイランド株式会社について
「フーディストサービス」「おとりよせネット」「朝時間.jp」などのサービスをはじめ、イベントスペース「外苑前アイランドスタジオ」を運営しています。これまでありそうでなかった「こんなサービスがあったら、自分たちもみんなも嬉しい」サービスを考え、日々の生活が豊かになるサービスの提供を目指しています。
<会社概要>
商号 : アイランド株式会社
代表者 : 代表取締役 粟飯原 理咲
所在地 : 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-1-25 神宮前IKビル2F
資本金 : 1,600万円
事業内容:
・「おとりよせネット」「フーディストサービス」「朝時間.jp」など、ライフスタイルメディアの運営事業
・料理インフルエンサープロモーション/料理インフルエンサーマーケティング事業
・食品ECサイト(オンラインショップ)の集客・販促支援、食を軸にした地域創生支援事業
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