ボークスより飛行機プラキット「造形村SWS フォッケウルフ Fw 190 A-3」登場、80年前の航空工学の傑作が現代に甦る
「ショートノーズタイプ」初商品化、魔法の素材プラスチックを通じて設計者の思想に辿り着く 4月18日発売予定
プラモデル・玩具商品の企画、製造、小売を手掛けるボークス株式会社(京都市下京区)は、造形村ブランドで展開するスケールモデルシリーズ「SUPER WING SERIES(R)」(スーパーウイングシリーズ:以下、SWS)の新作、1/32スケール「フォッケウルフ Fw 190 A-3」を発表しました。2月20日(金)より予約開始、4月18日(土)に発売予定です。


造形村SWSは「本物の飛行機」を再現する
造形村SWSの開発コンセプトは、「魔法の素材プラスチックで『本物の飛行機』を再現する」です。ここで言う「本物」とは、スペックや寸法の正確性だけを指しません。人類が航空工学の極限に追求した結果として誕生した飛行機、その美しさや合理性、そして設計者の思想まで、その飛行機が活躍した時代背景や世界観丸ごとを、プラスチックという素材を通じて、手で組み立てながら追体験すること。それこそがSWSの目指すものです。
「工学の傑作」フォッケウルフ Fw 190
フォッケウルフ Fw 190は、第二次世界大戦期のドイツで開発された単座戦闘機であり、その評価は航空戦闘機の域を超え、約80年を経た現在も航空工学の傑作として称えられています。設計者であるクルト・タンク博士の名言「戦闘機とは競走馬ではなく、軍馬でなければならない」は、単なる速度性能ではなく、耐久性、整備性、操舵性、そして大量生産しやすい構造という「実用性」を優先するという、自身もパイロットおよび従軍経験をもつ彼ならではの美学を象徴しています。
このコンセプトのもとに開発されたFw 190は、その後も進化を続けます。何度も設計変更を重ね、エンジンを換装し、各種用途に対応しながらも、常に「実用性」を求め続けました。Fw 190 A-3型は、その進化の過程の中でも特別な位置にあります。それは、後継機であるA-4型と合わせて初期シルエット型の完成形であり、設計者クルト・タンク博士の思想が最も純粋に実装された最初の形態なのです。


「ショートノーズタイプ」をプラキットで初再現
造形村が今回発表するキットは、1/32スケールで世界初(※)となる、A-3型の完全再現です。後の改修型では、エンジンの冷却性能向上のため、エンジンマウントと共に機首も延長されました(通称「ロングノーズタイプ」)。A-3型は、すでに造形村SWSで発売済みのA-4型とともに、エンジンマウント延長前の初期シルエット型の完成形と言われています。さらにA‑3型は、昼間戦闘機としての本来の任務に加え、多目的運用の可能性を探るための試験も行われ、複数の工場改修型が用意されました。これによりA‑3型は、Fw 190シリーズ初の本格的な多用途型としての位置付けを得たのです。
造形村のSWS開発チームは、長年にわたる徹底的な実機取材を重ねてきました。スミソニアン航空宇宙博物館(アメリカ)に保存されるFw 190 F-8、RAFミュージアム・コスフォード館(イギリス)に保存されるFw 190 A-8など、世界に散在する実機から、細部の造形、素材の痕跡、設計者の意図の痕跡までを記録してきたのです。その成果が、今回のA-3型のスケールモデルキットに結実しています。
(※)ボークスが2022~23年に自社で調査、「本金型を使用したインジェクションプラキット商品」として
職人が見つめる「機体の構造」
本キットで特にご注目いただきたいのは、機首から胴体側面へと繰り広げられる、繊細に変化する断面です。優美な外観の正確さは当然として、内部に至るまで精緻に再現されています。つまり、組み立てながら飛行機の構造そのものに向き合うことになるのです。

エンジンマウント、防火壁の構造、排気管の集合方法、無線機の配置、これらすべてが、本機が活躍した約80年前のドイツの職人たちが何を考え、どう設計したのかを物語っています。後継機であるA-4型との差異やA-3型ならではの特徴も、下記の新規パーツを通じて再現されています。
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垂直尾翼:A-4では垂直尾翼上端のアンテナがマスト状だったのに対し、A-3では垂直尾翼一体型で再現。
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無線機 FuG 7:A-4ではFuG 16だったがA-3ではFuG 7とそれにまつわる配電盤や隔壁パーツが付属。
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ヘッドアーマー:A-4では大型化されたものに対し、A-3ではやや小ぶりな専用のものがキャノピー形状(開閉)に合わせて2種付属。
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エルロン:A-4ではリブの本数も増えた中期型だったのに対し、A-3では本数の少ない初期型が付属。

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戦闘爆撃仕様(Jabo仕様)の装備も付属し、実際の運用形態までを再現しています。

「BMW 801エンジン」が示す、人類の航空工学の集大成
特に注目に値するのが、A-3型とA-4型で共通搭載される「BMW 801エンジン」です。このエンジンは、現用航空機のエンジン制御の先駆けとなった「コマンドゲレート」を搭載しています。これは単なる機械的な装置ではなく、パイロットの操作を、複数のエンジン機能に自動的に最適分配する仕組みであり、言わば約80年前の「自動制御」です。

ユーザーは本キットの組み立てを通じて、以下のことを実感できます。
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集合排気管が、なぜ機首下側のたった1箇所に設計されたのか
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トラス状支柱を通じて、エンジンの熱が防火壁にどう伝わるのか
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エンジンからの空気の流れが、機体全体にどう影響するのか
つまり、プラスチックという素材を通じて、航空工学が体験できるのです。
SWSは「国籍」「時代」を超えた人類の遺産をキット化
造形村SWSは、「かつてこの空には私達と私達の祖国を護ろうとする若者たちがいた。時代や思想を超えて、その姿と心情に今、尊敬の念と感謝を捧げたい」というブランドコンセプトを掲げ、一国の航空機を題材とするのではなく、人類が成し遂げた航空工学の傑作群を、国籍や時代の制限なく再現しています。2026年2月現在、限定版を含めてラインナップは40種以上にのぼります。
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日本機:J7W1 震電、J2M3 雷電、川崎 キ45 屠龍など
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ドイツ機:Ta 152、He 219 ウーフー、ホルテン Ho 229など
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アメリカ機:P-51マスタング、A-1 スカイレイダー、F-4 ファントムⅡなど
これは現代に至る、それぞれの時代やそれぞれの環境の中で、航空工学の極限に挑戦した足跡です。
「手で作る」ことの意味、SWSのミッション
プラモデルを組み立てるという行為は、現代では「趣味」の範疇です。しかし、造形村SWSに関しては、その意味は根本的に異なります。本作「Fw 190 A-3」は、組み立てながら320以上のパーツを通じて、約80年前の職人たちの思考に触れる事ができます。完成した時、ユーザーは「飛行機を作った」のではなく、人類が成し遂げた航空工学の集大成を、時間軸を超えて再現することになるのです。
造形村SWSは、過去の人類が成し遂げた航空工学の傑作を、正確に、美しく、そして設計者の思想まで含めて再現し、記録し、未来の世代へ継承します。そしてホビーという崇高な趣味を通じて、国籍や時代を超えた「人類の航空遺産」の保存と伝承が、造形村SWSの本来的使命です。
ボークス・造形村について
ボークスは1972年に京都で設立。ガレージキット、スケールモデルをはじめ、多彩なホビー商品の企画・製造・小売を展開しています。造形村は、ボークス株式会社の原型制作部門として1992年に設立、ロボットや美少女フィギュアなど、多様な造形フィールドでのノウハウを蓄積した上で、2010年からスケールモデル「SWS」のリリースを開始しました。
企業理念「ホビーは心の支え!!」「知的好奇心をあなたと共に!!」のもと、プラモデルという「手で作る」ホビーを通じて、創意工夫の喜び、歴史への学習、そして人類の営みへの敬意を、現在の世代から未来の世代へお届けしています。
【会社概要(ボークス)】
商号: ボークス株式会社
設立: 1972年12月
代表取締役: 重田 せつ
所在地: 京都市下京区七条御所ノ内中町60
資本金: 9,800万円 (未上場)
事業内容: 模型・ホビー商品の小売、卸、製造
ボークス店舗情報:https://hobby.volks.co.jp/shop/
ボークス公式 ホビー天国オンラインストア:https://hobby.ec.volks.co.jp/
造形村公式ウェブサイト:https://www.zoukeimura.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ先】
ボークス ホビー企画室
TEL : 075-325-1171 (平日11:00~18:00 土日祝日を除く)
Email : webmaster@volks.co.jp
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