~「ACTION for CSE:これからの性教育を考える〜学校教育は今どうなっているの?~」包括的性教育について知り・考えるイベントを開催~
国際協力NGOジョイセフ(東京都新宿区)は、特に日本の若者を対象にSRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ:性と生殖に関する健康と権利)を啓発するI LADY.プロジェクトの一環で、6月20日に学校における性教育の現状を知って、これからの包括的性教育(Comprehensive Sexuality Education:以下CSE)を考えるイベント「ACTION for CSE:これからの性教育を考える〜学校教育は今どうなっているの?」を開催します。
日本の若者の「性と恋愛」について
ジョイセフI LADY.が2023年に15~29歳の5,800名を対象に実施した「性と恋愛」意識調査では、性に関して若者の主な情報源がネットやSNSであることや、「相談相手がいない」と答える割合が約30%であるといったことがわかりました。また、「性的同意は絶対に大事だと思う」という回答が90%を超えた一方で、「具体的に性的同意とはどういうものか正直わかっていない」という回答は約40%に留まりました。
こうした調査結果からは、若者が性にまつわる正しい情報を手に入れるためのハードルがあることが垣間見えます。
国際基準とかけ離れる日本での性教育の実態
児童生徒に各学校で指導する「最低基準」を定めた学習指導要領では、例えば中学1年生で受精や妊娠を学ぶ際に「妊娠の経過は取り扱わない」という内容・通称「はどめ規定」が存在しています。本来、学習指導要領に示されていない内容も指導が可能ですが、この「はどめ規定」があることや度々繰り返されてきた「バッシング」を受けて、性に関する授業で取り扱う内容に学校側が「慎重」になる場合があるのです。
世界を見ると、UNESCO編の『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』では5歳から発達段階に応じて包括的性教育(CSE)の学習目標が設定され、セクシュアリティーに関する科学的根拠に基づいた基本的な知識やスキル、価値などの学習を保障することを提唱しています。
例えば9~12歳でコンドームの正しい使い方の知識を持ち、12~15歳で正しい使い方を説明できるスキルを持つという内容が含まれます。
こうした国際基準の性教育と、日本の公教育で実施されている性教育にはギャップがあるということも、意識調査で見られた若者の現状に影響している可能性があります。
このイベントでは、若者の意識を「性と恋愛」調査から知るとともに、学校でどのような性教育が実践されているかという現状と、子どもたちにとって理想的な包括的性教育を実現するためには何が必要なのか、公立小学校の養護教諭と思春期保健相談士であり助産師のお二人のゲストと共に考えます。また、SRHR NOTEを用いて、参加者とともに、SRHRについて考えます。
イベント概要
「ACTION for CSE:これからの性教育を考える〜学校教育は今どうなっているの?~」
【日時】6月20日(木)19時~21時(開場18時40分)
【場所】SHIBAURA HOUSE(港区)及びオンライン(ハイブリッド開催)
※事前申込制
※期間限定で第1部、第2部のアーカイブ配信を予定しています
※アーカイブでは編集作業を行うため、配信までお時間をいただきます。また、一部内容をご覧いただけない可能性がございます
【定員】会場参加:40名、オンライン:なし
【会場参加者特典】SRHR NOTE1冊
【参加費】無料
【申込締切】会場:6月19日(水)15時、ハイブリッド・アーカイブ:6月20日(木)12時
【主催】公益財団法人ジョイセフ
【プログラム】
第1部:若者の意識を知る:「性と恋愛」意識調査
第2部:学校における性教育の今を知る:ゲストトークセッション
第3部:自身のSRHRを考える:I LADY.ツール体験ワークショップ(会場参加者のみ)
※オンラインおよびアーカイブでご参加の方は第2部までとなります
※SRHR NOTEの配布は当日会場参加された方のみとなります
【登壇ゲスト】
篠原美香氏:公立小学校養護教諭
長野県出身。埼玉県の公立中学校で25年間勤務ののち、小学校勤務5年目。小学生の頃より「保健室」と「思春期」と「性教育」に興味があり養護教諭に。性教育専門誌『季刊セクシュアリティ』(エイデル研究所)の75号~104号まで編集委員を務め、同誌97号~106号までの連載「かえる通信」を担当。養護教諭の専門誌『健康教室』(東山書房)では年1回のペースで実践を掲載。
“人間と性”教育研究協議会 さきたまサークル代表
櫻井裕子氏:助産師 さくらい助産院開業 思春期保健相談士 日本思春期学会性教育認定講師
自身の妊娠・出産を機に助産師を目指す。大学病院産科や産婦人科医院などでキャリアを積み、現在、地域母子保健活動として、産前産後ケア訪問、養育支援訪問、出産準備クラス講師等の実践、看護専門学校や助産専攻科で非常勤講師を務める傍ら、小中高大学生&保護者に包括的性教育やプレコンセプションケアについての講演を年間100回以上行っている。(2023年度157回)
著書に「10代のための性の世界の歩き方」時事通信出版局
一般社団法人 埼玉県助産師会プレコンセプションケアプログラム普及啓発事業主任 埼玉県母性衛生学会理事
一般社団法人 ”人間と性”教育研究協議会全国幹事
一般社団法人 彩の国思春期研究会理事 等
【申込方法】以下のフォームからお申し込みください。
※締切は、会場:6月19日(水)15時、ハイブリッド・アーカイブ:6月20日(木)12時
https://forms.gle/rZSBAoierJqx9uo27
■I LADY. について
自分の人生、自分で決める。そんな“あたりまえ”をすべての人へ。
I LADY. は、これまでジョイセフが培ってきた知見を生かし、特に日本の10~20代を対象にSRHRに関する一人ひとりのアクションのきっかけをつくるプロジェクトです。
「I」を主語に、Love yourself, Act yourself, Decide yourself...自分を大切にし、自分から行動し、自分らしい人生を自分で決めるライフスキルを持ったI LADY.に生きる人=「I LADYist」を増やしています。
ウェブサイト:https://ilady.world/
■国際協力NGOジョイセフについて
ジョイセフは、すべての人が自分の意思で生き方を選択できる世界をめざして、基本的人権であるSRHRを推進する、日本生まれの国際協力NGOです。とりわけ、女性のSRHR推進の活動に取り組んでいます。これまで半世紀以上にわたり、40を超える国と地域で、妊娠・出産・中絶によって亡くなる女性を減らすための支援、意図しない妊娠を防いで女性の人権を守るための家族計画の推進、HIV/AIDSを含む性感染症の予防、SRHR推進のための啓発や教育、アドボカシーを行ってきました。2017年に第1回ジャパンSDGsアワードのパートナーシップ賞を受賞。ウェブサイト:https://www.joicfp.or.jp/
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