愛知県蟹江町の龍照院で「小酒井不木・幻の作品」の朗読会を実施
朗読会は10月30日(土)の12時~と16時~の2回公演を行います。参加は無料で、募集チラシのQRコードより申込みいただけます。(以下のURLからも申込みいただけます。)
各回30名定員で先着制です。(定員に達し次第、受付を終了します。)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScpmGgF33UaLmWbNYH0X02tSxzqxR1E_xoJEWo3_z6Ei-cngw/viewform
朗読作品の一つ「遂に鐘は鳴った」は現在掲載書籍が全て絶版となっており、パブリックドメインながら、インターネット上の青空文庫にも存在していない『幻の作品』です。今回この朗読会のために旧仮名遣いの古書から新たに現代語訳し、蘇らせた貴重な作品です。
もう一つの「死体蝋燭」は昨年ショートムービーとして映像化され、現在YouTubeで公開中ですが、映像化にあたり変更した部分もあるため、朗読会では原作オリジナルの「死体蝋燭」をお楽しみいただけます。
作品の舞台であるお寺で、朗読に合わせての音響や・照明の演出をするため、臨場感たっぷりの朗読をお楽しみいただけます。
朗読を担当するのは、今年蟹江町にて制作・公開された小酒井不木原作ショートムービー「安死術」で主人公の医師・寺田を熱演した俳優・菅沼翔也です。
また朗読会当日から、YouTubeにて「遂に鐘は鳴った」の朗読ムービーを公開予定です。
そして同時に「蟹江文庫 -小酒井不木作品集-」を蟹江町ホームページ内に開設します。掲載予定作品は「遂に鐘は鳴った」の他、「催眠術戦」、「分身の秘法」、「通夜の人々」、「酩酊紳士」、「網膜現像」など約20本で、以降随時追加予定です。
〇「遂に鐘は鳴った」のあらすじ
とある港町で信仰の中心であるお寺に大梵鐘を寄進する話が持ち上がる。しかし鋳造を担当した鋳物師兄弟はライバルの妨害により失敗してしまう。自らのプライドのため、そして町の人々のため、再鋳造に賭ける兄弟の職人魂と執念が思わぬ展開を生み、衝撃の結末を迎える...。
〇「死体蝋燭」のあらすじ
荒れ狂う嵐の夜、とあるお寺の本堂で小坊主・法信は和尚から驚きの告白を受ける。嵐の本堂という隔離された密室に二人きりの状況の中、心理的に追い詰められていく法信。果たして和尚の告白の意図は!?
◎小酒井不木について
小酒井不木は蟹江町出身の医学者で、翻訳家、作家としても活躍し、江戸川乱歩、横溝正史らとも親交があり、多くの作品を世に残した日本探偵小説界の草分けといえる人物です。結核のため38歳の若さで急逝したものの、大正から昭和初期のわずか5年あまりの間に140作以上もの作品を執筆し、高い評価を得ました。しかし死後90年が経ち、その作品の多くはすでに絶版となってしまい、一部がパブリックドメインとしてインターネット上で読める状況にすぎません。しかし近年、名古屋での江戸川乱歩・旧居跡記念碑の設置などを機に「江戸川乱歩を見出した男」として再評価の動きが高まっています。
そこで蟹江町では、日本探偵小説黎明期の立役者でありながら100年の時代の波に埋もれつつある不木と、その作品群に今こそスポットを当て、顕彰するべく、映画化・絶版作品の現代語訳化など作品の再評価・発信を行っています。
イベント詳細:https://www.town.kanie.aichi.jp/soshiki/3/roudokukai.html
募集チラシ:https://www.town.kanie.aichi.jp/uploaded/attachment/13585.pdf
参考:小酒井不木の生涯(広報2020年3月号より抜粋)https://www.town.kanie.aichi.jp/img/pdf/koho_kanie_tokushu_2020_03.pdf
問合せ/蟹江町観光交流センター 祭人
〒497-0031 愛知県海部郡蟹江町大字須成字川西上371番地
営業時間:9:00~17:00
休館:月曜日(祝日の場合は翌日)
電話:0567-58-3310
メール/saito_roudoku@funai-as.co.jp
主催/愛知県蟹江町役場ふるさと振興課
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