ヘルスケア領域に特化した生成AI活用のガイドラインを改訂「ヘルスケア事業者のための生成AI活用ガイド」第2.0版

〜RAGなど急速に進化する生成AI技術と政策動向に対応、実践的な指針を提供〜

Ubie株式会社

 Ubie株式会社(本社:東京都中央区、共同代表取締役:阿部吉倫・久保恒太、以下「Ubie」)がワーキングリーダー企業として参加する日本デジタルヘルス・アライアンス(以下「JaDHA」)は、「ヘルスケア事業者のための生成AI活用ガイド」(以下「本ガイドライン」)を改訂し第2.0版を策定したので公表します。

本ガイドライン第2.0版は、生成AIを巡る最新の技術動向を反映し、RAG(Retrieval-Augmented Generation)や国産大規模言語モデルなどの新技術を解説するとともに、ヘルスケア領域における国内外の活用事例を大幅に拡充しました。また、国内・海外の生成AIを巡る最新の政策動向を整理し、製品・サービスを開発する上でのチェックポイントや認識・留意すべき事項について解説をしています。更に、医療機関等が生成AIを活用した製品・サービスを円滑に利活用するため、生成AIに入力する指示文や回答に含まれる情報の安全かつ適切な取り扱いのためのルールをはじめ、生成AIサービスを利用する組織内職員が遵守すべき注意事項をまとめた運用ポリシーのひな型を提案しています。

JaDHAでは、今後も、生成AIの特性を踏まえた安全な利用が円滑に推進されるために参考となるような情報を拡充することで、利用者が安心してサービスを選択し利活用できる環境整備に資する指針を提供していきます。

■「ヘルスケア事業者のための生成AI活用ガイド」第2.0版策定の背景

JaDHAは、2024年1月に「ヘルスケア事業者のための生成AI活用ガイド(第1.0版)」を策定・公表しました。本ガイドは、ヘルスケア領域における生成AI技術の適切な活用を促進し、利用者が安心してサービスを選択できる環境の構築を目指すものであり、経産省・総務省策定の「AI事業者ガイドライン」にも掲載されている業界ガイドラインです。

2024年以降、生成AIを活用したプロダクトやサービスがより一層マーケットで展開されるようになったほか、生成AIを取り巻く技術環境は目まぐるしく進化し続けています。制度動向としても、2024年5月に経済産業省・総務省が「AI事業者ガイドライン」を策定したほか、個人情報保護委員会においては個人情報保護法の3年見直しの議論が進められています。

このような2024年以降の技術動向や制度動向を踏まえ、本ガイドの内容を大幅に拡充いたしました。本ガイドが業界内でより実効性が高く、最新の状況に即した有用な指針として継続的に活用されることを目指し、このたび第2.0版を策定・公表いたしました。

■「ヘルスケア事業者のための生成AI活用ガイド」第2.0版のポイント

1.技術動向の反映と解説の充実

テキスト生成に外部情報の検索を組み合わせることで回答精度を向上させる技術であるRAG(Retrieval-Augmented Generation)の活用や、日本語に特化した国産の大規模言語モデルの開発、小規模言語モデル(SLM:Small Language Model)の登場などを踏まえ、基礎情報やチェックポイントを更新。さらに、これらの新技術についてコラム形式で分かりやすく解説

2.制度動向を踏まえた内容の更新

2024年5月の経済産業省・総務省策定による「AI事業者ガイドライン」や、個人情報保護委員会の個人情報保護法の3年見直しなど関連する制度動向を踏まえ、基礎情報やチェックポイントを更新

3.海外動向の追加

欧州・米国・中国・インド・韓国における生成AIを含むAI全般に関する法規制・制度について、特に直近の動向を新たに追加

4.参考資料の拡充

・国内外のヘルスケア領域での生成AI活用事例を4事例から13事例に拡大

・「医療機関等向け組織内生成AI導入・活用ポリシー」ひな型の新規追加

なお、本ガイドラインは、ヘルスケアサービスのうち、原則として医療機器または医療機器プログラム以外での利活用を対象として策定しています。

ガイドラインはJaDHAプレスリリースをご覧ください。
https://jadha.jp/news/news20250207.html

■Ubie株式会社 Public Affairs
 JaDHA 本WG及び生成AIに関するSubWGリーダー 井上 真夢 コメント

 第1.0版の策定以降、政府のAI事業者ガイドラインにおいて本ガイドラインを先行的な取組事例として掲載いただいたほか、有難いことに学会等の場で引用いただく機会や実際にヘルスケア事業者の方々にもご活用いただく機会が増えています。第1.0版策定から約1年が経過しましたが、生成AIを取り巻く動向の変化は目まぐるしく、そのような最新の技術・制度動向等を踏まえ、第2.0版ではより実践的な内容へと改訂いたしました。

 スピーディかつ時流を捉えた本改訂が実現したのは、ひとえに情報収集から論点整理、ご議論等をご一緒できたWGメンバー企業の皆様をはじめ、改訂に携わっていただいた関係者の皆様方のご協力のおかげです。この場を借りて厚く御礼を申し上げます。

 本ガイドラインが、ヘルスケア領域における生成AIの安全かつ効果的な活用の一助となり、今後もリビングドキュメントとして事業者の皆様に、より一層ご活用いただければ幸いです。今後もヘルスケア業界全体の新技術のイノベーション促進と安心・安全な活用環境の整備の両立に貢献していきたいと考えております。

【Ubie株式会社について】

「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げ、医師とエンジニアが2017年5月に創業したヘルステックスタートアップです。AIをコア技術とし、症状から適切な医療へと案内する「ユビー」と、診療の質向上を支援する医療機関向けサービスパッケージ「ユビ―メディカルナビ」等を開発・提供。誰もが自分にあった医療にアクセスできる社会づくりを進めています。

所在地  :〒103-0023 東京都中央区日本橋本町三丁目8番4号 日本橋ライフサイエンスビルディング4 5F

設立   :2017年5月

代表者  :共同代表取締役 医師 阿部 吉倫・共同代表取締役 久保 恒太

URL       :https://ubie.life

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会社概要

Ubie株式会社

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URL
https://ubie.life/
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区日本橋本町三丁目8番4号 日本橋ライフサイエンスビルディング4 5F
電話番号
03-6778-4016
代表者名
阿部吉倫・久保恒太
上場
未上場
資本金
-
設立
2017年05月