旧ベルリン・テーゲル空港跡地のスマートシティ開発計画に参画
建物の省エネ性・快適性の向上や運用効率化を目指し実証を実施
三菱電機株式会社は、100%子会社である Mitsubishi Electric Europe B.V.(三菱電機ヨーロッパ、本社:オランダ・アムステルダム市)のドイツ支店が、ベルリン州立企業のTegel Projekt GmbH(テーゲルプロジェクト、本社:ドイツ・ベルリン市)と、同社が開発・管理するスマートシティ「ベルリンTXL」の開発に関するパートナーシップ契約を締結したことをお知らせします。
ベルリンTXLは、2020年に旧ベルリン・テーゲル空港が閉鎖した後、5平方キロメートルに及ぶ広大な跡地に、エネルギーの効率的な利用、環境に優しい移動手段、清潔な水、リサイクル、持続可能な建築と新素材の活用、ネットワークによるシステム制御などの21世紀の都市の課題に対応するスマートシティを建設することを目的に、2021年に始まった再開発プロジェクトです。
本契約に基づく最初の取り組みとして、Mitsubishi Electric EuropeとTegel Projektは共同で、ベルリンTXLの既存のビルにおいて、当社の情報技術総合研究所(神奈川県鎌倉市)に2020年に竣工したZEB(net Zero Energy Building)関連技術実証棟「SUSTIE®(サスティエ)」で培った技術の実証を行い、建物の省エネ性・快適性の向上や運用効率化を図ります。
なお、5月17日にTegel ProjektのFrank Wolters(フランク・ヴォルター)CEOは、ベルリン市Kai Wegner(カイ・ヴェグナー)市長とともにSUSTIE®を訪れ、実証の候補であるビル・シミュレーション技術やスマートビル・スマートシティプラットフォーム技術などを視察しました。
■関係者コメント
ベルリン市 Kai Wegner 市長 コメント
「旧ベルリン・テーゲル空港跡地に建設されたベルリンTXLは、都市の課題に対応する最先端技術の中心地であり、ベルリンをヨーロッパにおけるイノベーションの主要都市として発展させるという、われわれの約束を象徴する場所です。この約束を果たすには、優れたパートナーと共に学び、協力しなければなりません。三菱電機は、ビルシステムの分野で革新的な技術を有しており、SUSTIE®は、特にエネルギー効率面における可能性を模範的に示しています。ベルリンは、三菱電機との協力によってもたらされる機会を活かし、街の発展につなげていきます。」
Tegel Projekt Frank Wolters CEO コメント
「旧ベルリン・テーゲル空港跡地を、居住区や娯楽施設を併設する科学と産業の現代都市地区へと変貌させる計画は、ヨーロッパにおいて最も規模が大きく、意欲的な都市開発プロジェクトの一つです。当社はベルリンTXLで新たなレベルのスマートな都市インフラを実現したいと考えており、世界的なテクノロジー企業である三菱電機を開発パートナーに迎えたことを光栄に思います。当社チーム、本プロジェクトの他のパートナー、そして私自身、三菱電機との協力関係に期待しています。」
三菱電機ヨーロッパ ドイツ支店長 Andreas Wagner(アンドレアス・ワグナー) コメント
「ベルリンTXLのビジョンは、データ活用により社会的価値を提供する循環型 デジタル・エンジニアリング企業に変革するという当社方針と合致するものです。当社が参画し、電化、自動化、デジタル化といった都市の課題に対応する技術分野における革新的かつ総合的なソリューションの共同実証を行うことで、理想的な共生関係を構築できると確信しています。」
■Tegel Projektについて
Tegel Projektは、ベルリン州から委託を受け、旧ベルリン・テーゲル空港跡地に建設されたスマートシティ「ベルリンTXL」の開発と管理を行うベルリン州立企業です。約100人の従業員を擁し、建物の建設や技術・交通・エネルギーのインフラ計画、建設・現場管理、マーケティング・広報などを担っています。約5平方キロメートルに及ぶ「ベルリンTXL」は、都市の課題に対応する技術の研究機関や企業が集まる「アーバン・テック・リパブリック」と次世代住宅地「シューマッハー・クオーティエ」、約2平方キロメートルの景観保存地区で構成されています。
■商標関連
「SUSTIE」は、三菱電機株式会社の登録商標です。
<お客様からのお問い合わせ先>
三菱電機株式会社 国際本部
〒100-8310 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
TEL 03-3218-2111
E-mail:gog.emea.americas@nk.MitsubishiElectric.co.jp
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