AI面接官による採用プロセスの自動化に着手
~社内で実証を開始~
株式会社ピアズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:桑野隆司、以下「ピアズ」)は、AIボーディング事業の一環として、AI面接官による採用プロセスの自動化に向けた社内実証を開始したことをお知らせいたします。
本取り組みは、AIによる接客支援の応用フェーズとして「採用領域」への展開を視野に入れたものであり、将来的な採用業務の効率化と応募者体験(CX)の向上を目的としています。
■背景:変化する労働環境と採用課題の顕在化
人材確保が難しくなるなかで、企業には迅速かつ効率的な採用体制の構築が求められています。
特に初期選考フェーズでは、以下のような課題が多くの企業で顕在化しています。
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応募者への連絡遅延や日程調整の手間により、他社へ流出するケースが多い
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面談に時間がかかり、全体の選考スピードが低下する傾向がある
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面接官ごとの評価基準にばらつきがあり、選考の一貫性が担保しづらい
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面接官の確保や日程調整がボトルネックとなり、対応可能な人数に限界がある
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応募者との対話ログや面接内容の記録が不十分で、次工程での引き継ぎが非効率になる
こうした課題に対し、ピアズではAIスタッフによる0次面接(スクリーニング)の自動化を社内で実証開始しました。
■実証実験の概要:応募直後にAI面接がスタート
本実証では、応募者が応募ボタンを押した直後に、AI面接官による一次面談が即時に開始される仕組みを構築しました。応募者は履歴書や職務経歴書をアップロード後、そのままAIとの対話形式による初期面接に進みます。
これにより、応募者のモチベーションが最も高いタイミングを逃さず即時対応できるため、選考スピードの向上に加え、歩留まり(離脱率)の改善が期待されます。

■実証に活用している技術:「mimik AI」内のAIロールプレイングシステム
本取り組みは、当社グループが開発・提供するサービス「mimik AI(ミミック AI)」のAIロールプレイング機能を活用しています。
元々はAIが顧客役となってセールストークを評価する訓練用ツールとして設計されていたものでしたが、現在はその技術を採用活動にも応用し、さまざまな業務領域への展開を進めています。
■採用活動への主な活用ポイント
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応募直後に0次面接を開始可能
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24時間365日、応募者に対応できる体制を構築
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応募書類の内容をAIが即時解析
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企業が求めるスキル・文化的フィット感を自動評価
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対話内容や表情・間・回答傾向などもスコア化
■期待される効果

項目 |
内容 |
面接工数の削減 |
採用担当者は“深掘り面接”に専念が可能になる |
応募離脱の抑止 |
応募~面接までのタイムラグを解消 |
精度の高い選考 |
スキル・条件・カルチャーフィットを自動判定 |
応募体験の向上 |
「しっかり話を聞いてもらえた」と感じる体験を提供 |
選考プロセスの最適化 |
応募者ごとに面接時間を調整(例:優先度高は40分、低は15~20分) |
採用コストの削減 |
初期対応の自動化により人件費・管理コストを削減 |
他社との差別化 |
即時対応×AI活用による企業ブランディング効果 |
さらに今後は、面接日程の自動調整や、応募者の優先順位付け(スコア順管理)といった運用オペレーション全体のAI活用も計画しています。
■今後の展望
本実証は、人にしかできなかった価値創出を、接客のプロフェッショナルであるピアズが開発した“血の通ったAI”で支援する、「おもてなしテック」の考え方に基づく取り組みです。現在は、AI面接官による初期選考の自動化に関して、社内で実際の選考フローを用いた実証を進めており、運用面・技術面の双方から検証を行っています。
今後も当社は、採用・接客・商談・育成といった領域において、AIと人が共創する新たな業務モデルの構築を目指し、持続可能かつ生産性の高い働き方を支える仕組みの開発を進めてまいります。
【会社概要】
会社名:株式会社ピアズ
所在地:東京都港区港南2丁目16−4 品川グランドセントラルタワー 15F
代表者:代表取締役社長 桑野 隆司
設立 :2005年1月
資本金:75百万円
URL :https://peers.jp/
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