世界のGoogle検索年間トレンドワード調査(2024年)

 グローバルマーケティング事業(※1)を展開しているアウンコンサルティング株式会社(東証スタンダード市場:2459、本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:信太明、以下「アウンコンサルティング」)はこの度、Googleが発表した「Year in Search: 検索で振り返る 2024」の急上昇ランキングのデータを基に、世界38か国・地域における2024年のGoogle検索トレンドワードに関する調査を行いました。

(※1)海外SEO (検索エンジン最適化)、および海外広告 (サービス概要:https://www.auncon.co.jp/service/)

2024年を象徴する主な出来事

 2024年は、パリで開催されたオリンピック・パラリンピックや、ドナルド・トランプ氏が第47代大統領に当選したアメリカ大統領選挙、また異常気象が多発したことによる環境問題への意識など、世界が注目する多くの重要な出来事が起こった年でした。

 その他、AI技術も多くの分野で飛躍的な進化を遂げ、「ビジネスAI元年」としても広く認識された2024年は、生成AIやロボット技術の発展が日常生活から産業構造まで大きな変革をもたらしました。

 また、ウクライナ情勢については、戦闘の激化と和平への模索が続き、国際的な圧力や支援が続く中で、今後の展開が注目されています。

 これらの主な出来事が、今回調査を行った各国・地域における急上昇ランキングにも一部反映されており、改めて世界が関心を寄せた話題が明らかになりました。

■主要スポーツイベント

・オリンピック / パラリンピック

 多くの国・地域でオリンピックやパラリンピック関連のワードが検索されました。2024年にフランスのパリで開催された大会は、スポーツファンだけでなく、幅広い人々の大きな関心を呼び、ヨーロッパを中心に関心が高まりました。オリンピックは、選手たちの努力や感動的なストーリーが注目されるだけでなく、開催都市の経済やインフラにも大きな影響を与えます。

・サッカーの世界的な人気

 2024年は、4年に1度のサッカーの大陸選手権大会として、ドイツにて「UEFA欧州選手権」、アメリカ合衆国にて「コパ・アメリカ」が開催され、開催国以外の国・地域でも多く検索されました。

 メディアやインターネットの普及により、SNSや動画配信サービスを通じて、試合のリアルタイム視聴やハイライト、選手のインタビューなどにも簡単にアクセスが可能になっていることや、スポンサーとなっている多くのグローバル企業が、各国の市場に向けたマーケティング活動を積極的に行っていたことなどから、多くの国・地域でランクインし、サッカーが世界中で人気のスポーツであることがわかります。

 国際的なスポーツ大会は、観光業、ホスピタリティ産業、メディア産業など、多くの関連産業にも経済効果が期待されるため、様々な分野で注目が集まるイベントであると言えます。

■アメリカ大統領選挙

 アメリカ大統領選挙は世界中で注目される政治イベントです。選挙結果は、経済政策や外交関係に直接影響を与えるため、アメリカ国内だけでなく、各国のメディアや市民が注視しています。

 また、選挙に関する情報は、世界中のメディアで広く報道され、主要なニュースネットワークやオンラインメディアがリアルタイムで提供し、選挙戦の進展や候補者の動向を詳細に伝えており、特に若年層はソーシャルメディアを通じて情報を得ることも多く、候補者の発言や選挙キャンペーンの様子も瞬時に広まります。

 これらのことから、世界中の人々が選挙に関する情報を容易に入手できるようになっており、より選挙に対する関心が高まっていると考えられます。

※急上昇ランキングのトップ10にランクインした国・地域の数を、キーワード別に示しています。

■地域・国を問わず見られる、気候変動や異常気象への高い関心

 アジアの地域では、「気候変動」「地震」「台風」などの気候に関するキーワードがランクインしました。

 2024年はアジア全体での記録的な猛暑や、台風シーズンにはアジア地域で複数の強力な台風が発生し、東南アジアでは2024年3月にタイ北部のチェンライで、熱波により月平均気温が26.6℃(平年差+1.8℃)を記録するなど、異常な高温が続きました。

 また、記録的な猛暑はアジアのみならず世界中で発生しており、北米や南米での乾燥による山火事の頻発や、フロリダ州に上陸した「ハリケーン・ミルトン」など、地球温暖化の影響が大きく関与していると考えられる二次的な災害も数多く発生しました。

 これら異常気象の多発、頻度や強度の増加に備え、より環境問題への意識を高めると同時に、各国・地域での対策も急務になっていると言えます。

■ヨーロッパにおける「Temu」への注目

「Temu」は、中国の大手EC企業「拼多多(Pinduoduo)」が運営しており、2022年9月にアメリカ市場でサービスを開始し、その後2023年にヨーロッパ市場へ進出しドイツを中心に急成長を遂げています。

 一方で、欧州委員会はTemuに対し、違法製品の販売や、報酬プログラムといったサービス設計がデジタルサービス法(DSA)に違反している可能性があるとして、2024年10月に正式な調査を開始(※1)しているなど、いくつかの問題で注目されています。

 その他、Temuと同様に、2023年12月にはX(旧Twitter)(※2)、2024年2月にはTikTok (※3)においても、不適切なコンテンツへの対応や依存性のあるデザインなどに対してDSA違反の可能性が指摘されています。

 ユーザーにとって魅力的なデザインやサービス仕様などは、エンゲージメントを高める一方で、倫理的に適切であるかなどを総合的に踏まえて設計する必要があると言えます。

 Temuは依然としてヨーロッパのみならず世界中の多くのユーザーに利用されておりますが、アメリカでの小口貨物向けの関税免除措置の見直し(※4)を受けて、低価格品が免税対象となる関税の仕組みを活用した、事業モデルの継続が難しくなる可能性などもあり、引き続き世界での今後の動向に注目です。

■アメリカとオセアニアで人気のエンタメ

 アメリカとオセアニアでは「Connections」というキーワードがランクインしました。これは、ニューヨーク・タイムズ・カンパニー(The New York Times Company)より発行されている「ニューヨーク・タイムズ」のデジタル版で提供されているパズルゲームで、2023年にリリースされて以来、急速に人気を集め、特にアメリカとオセアニアでの人気が顕著となっています。

 ニューヨーク・タイムズは、ニュース記事に加え、シンプルで中毒性のあるゲームや、「NYT Cooking」という19,000を超えるレシピを提供するプラットフォームといった、組み合わせによるデジタル購読プランを提供しており、これが大きな成功を収めています。

 引き続き魅力的なコンテンツの提供への期待と同時に、他の新聞社やデジタルメディアも影響を受け、新しいデジタル購読モデルやコンテンツ、デジタル広告の最適化など、今後のメディア業界の方向性や変化にも注目です。

各国・地域別の検索トレンドを含む、本調査レポートの完全版は、 アウンコンサルティングのウェブサイトをご覧ください。

調査概要

【調査主旨】
世界のGoogle検索年間トレンドワード調査(2024年)

【調査要綱】

・対象国・地域: OECD加盟主要国を中心にアウンコンサルティングにて抽出した38カ国・地域

・トレンドワードランキング取得方法:Googleトレンド「Year in Search: 検索で振り返る 2024(https://trends.withgoogle.com/ja/year-in-search/2024/)」より、各国・地域の急上昇ランキングを取得

※一部の国において、Googleのデータ収集や表示の基準により、特定カテゴリに限定したランキングを取得しています。

フィリピン:「ニュース」カテゴリ

サウジアラビア・イタリア:「人物」カテゴリ

エジプト・ナイジェリア・南アフリカ:「イベント」カテゴリ

カナダ:「ニュース・イベント」カテゴリ

・調査実施期間:2024年12月14日~2025年1月14日
・Googleトレンドの集計に関する詳細:Googleトレンドのデータに関するよくある質問(https://support.google.com/trends/answer/4365533?hl=en

【出典】

(※1)欧州委員会(European Commission)-プレスリリース(2024年10月31日) https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_24_5622

(※2)欧州委員会(European Commission)-プレスリリース(2023年12月18日)

https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_23_6709

(※3)欧州委員会(European Commission)-プレスリリース(2024年2月19日)

https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_24_926

(※4)日本貿易振興機構(ジェトロ) - バイデン米政権、デミニミス利用した不公正な輸入に対処する新たな措置発表(2024年09月17日)

https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/09/fd73e1ec1ee42275.html


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会社概要

URL
https://www.auncon.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区丸の内二丁目2番1号 岸本ビルヂング6F
電話番号
0570-05-2459
代表者名
信太 明
上場
東証スタンダード
資本金
1億円
設立
1998年06月