HPE、革新的なプライベート5GとWi-Fiの統合ネットワークを2023 ライダーカップ会場に導入

初めてAthonetプライベート5GソリューションとHPE Aruba NetworkingのWi-Fiテクノロジーを組み合わせることで観客と運用スタッフに卓越した接続環境を提供

HPE

概 要

  • ゴルフコースが25万人の観客を収容可能な世界最大規模の仮設スポーツスタジアムへと変様

  • Wi-Fiは数千人の観客に大規模接続を提供し、プライベート5Gはゴルフコース内の離れた場所まで広域をカバー

  • 最新のWi-Fi 6とWi-Fi 6Eテクノロジーを活用し、2018年のパリ大会の2倍の容量を実現

  • プライベート5Gネットワークは、中心に設置された1本の無線アンテナでゴルフコース全体をカバー

[米国テキサス州ヒューストン – 2023年9月28日]

HPEは2023ライダーカップに5GとWi-Fiの統合プライベートネットワークを展開し、ワイヤレス接続の未来を披露しました。HPEが2023年2月に買収を発表したAthonet社( https://www.hpe.com/jp/ja/collaterals/collateral.a50008361jpn.html )のプライベート5GテクノロジーとHPE Aruba NetworkingのWi-Fiテクノロジーを初めて組み合わせ、前例のない規模で、新たな超セキュア機能、カバレッジの大幅な拡大、観客やスタッフのエクスペリエンス向上を実現しました。


イタリアのローマにあるマルコ・シモーネ・ゴルフ&カントリークラブで9月25日から10月1日まで開催された世界的なゴルフ大会は、ネットワーク接続に関するユニークな課題がありました。考古学的に貴重な遺跡として保護された370エーカー(東京ドーム約32個分)の田園地帯に広がるゴルフコースは、25万人の観客を収容する世界最大規模のスポーツスタジアムに変様する必要がありました。会場のどこからでも常時つながる、広帯域のユビキタス接続を観客とスタッフが必要としていることを踏まえ、主催者は、革新的な最先端の無線ネットワークを提供するというビジョンを最重視していました。


ライダーカップの重要な接続要件を満たすため、HPEは画期的なWi-Fiとプライベート5Gネットワークの統合を設計しました。Wi-Fiは主に、人気エリアに集まる何千人もの観客に対応するための大規模接続ネットワークとして利用されました。プライベート5Gは、ゴルフコース内の離れた場所をカバーする広域カバレッジに加え、クリティカルな運営を担うスタッフにセキュアなプライベートネットワークを提供しました。このようなネットワーク設計は、プライベート5Gの未来を先駆けるものであり、2023年6月にAthonet社の買収を完了した際のHPEのビジョンを早期に実現した取組み例です。


European TourグループおよびRyder Cup Europeの最高テクノロジー責任者、マイケル・コール(Michael Cole)氏は次のように述べています。

「ライダーカップは毎回、観客のエクスペリエンスを最大化するために技術革新の限界に挑戦する機会を与えてくれます。ワールドクラスのWi-Fiとプライベート5Gテクノロジーの組み合わせで新境地を開拓できることは本当にエキサイティングです。プライベート5Gは、特に運用面で大きなメリットがあります。観客による大容量通信アプリケーションの利用負荷に影響されない完全なプライベートネットワークを提供できるからです。過負荷が予想されたローカル通信ネットワークに頼らずにセキュリティ、管理、発券、スコアリングなどの重要なサービスの提供は、コース全体をフルカバレッジするセルラー機器で対応可能にしました」


HPE Aruba Networkingのエグゼクティブバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるフィル・モットラム(Phil Mottram)は、次のように述べています。

「Athonet社の買収を今年初めに発表した際に掲げた目標は、プライベート5Gソリューションのグローバルリーダーになることでした。このたびのライダーカップはその実現を象徴するパーフェクトな事例で、困難な環境の中、プライベート5GとWi-Fiの統合を実現することができました。プライベート5Gが運用スタッフに拡張された無線の範囲と信頼性を提供する一方で、Wi-Fi 6Eがコアエリアに集中する何千人もの観客に対する大規模接続を提供しました」


ライダーカップの発展をイノベーションにより推進

HPE Aruba Networkingを利用した高性能Wi-Fiネットワークは、主催者、競技者、スポンサー、観客のための主要な接続環境を提供しました。高密度に展開されたWi-Fi 6およびWi-Fi 6Eネットワークの高いスループット容量は、クラブハウス、ホスピタリティやショップ会場、観客席のような混雑したスペースに最適なソリューションです。さらに、ラップトップやタブレットのようなデバイスは、携帯電話ネットワークに接続できないことが多いことに加え、パブリックとプライベート間の携帯電話によるローミング接続はまだ普及していません。


最新のWi-Fi 6およびWi-Fi 6Eテクノロジーを駆使したネットワークは、800を超えるWi-Fiアクセスポイントを介して2018年のパリ大会の2倍の容量をサポートしました。ネットワークのバックボーンは、200台のHPE Aruba Networking CXスイッチで構築、ネットワーク管理にAIを実装したHPE Aruba Networking Centralを使用することで、ネットワーク全体の可視化と制御を一元的に行うことができます。HPE Aruba Networking Centralのダッシュボードでは、ネットワークのトラブルシューティング、最適化、セキュリティの観点から、環境全体で何が起きているかをAIにより把握できます。HPE Aruba Networking ClearPassは、セキュアで効率的なアクセス制御とオンボーディングを実現し、Wi-Fiインフラストラクチャ全体で観客のエクスペリエンスを向上させます。HPE GreenLake edge-to-cloudプラットフォームからネットワークとコンピュート環境を実行することで、現場で必要な機器が少なくなり、コスト効率の向上とより迅速な導入・運営を実現します。


プライベート5Gネットワークに関しては、ミッションクリティカル用に開発されたコンパクトで可搬性に優れたAthonet Tactical Cube( https://athonet.com/products/athonet-tactical-solution-cube/ )を利用し、ゴルフコースの中心に設置した1本の無線アンテナのみで全コースをカバーしました。ゴルフコースの遠隔地においては、太陽光で発電するWi-Fiアクセスポイントのバックハウルとしてプライベート5Gを利用し、ケーブル配線を使わずにWi-Fiのカバレッジを拡張しました。これは遺跡保護の観点からケーブルを埋設できない場所が存在するため、非常に重要なことです。プライベート5Gではまた、セキュリティ、管理、トランスポートなど、遅延や通信容量にセンシティブな業務向けに、通信帯域が確保されたセキュアで独立したネットワークも提供しています。


イタリアではすべての5G周波数帯をモバイルサービスプロバイダーに割り当てているため、通常は、周波数帯を直接企業に提供することはできませんが、イタリア政府はライダーカップのために例外を設けました。イタリアの通信省が与えたのは3.8GHz帯になりますが、この帯域は遠く離れた場所でも大量のデータを運ぶことができるため、5Gには最適な帯域です。世界中のプライベート5Gの可能性を広げるために、各国政府は、ライダーカップのような新しい革新的なユースケースに周波数を利用できるようにすることで、企業、通信事業者、テクノロジーベンダーを支援する重要な役割を果たすことができます。


史上最もデジタルなライダーカップ

究極的には、すべてのネットワークイノベーションが、より優れた観客体験の提供に貢献します。最近では、常につながることは当然で、リッチコンテンツによるパーソナライズされたイマーシブ(没入型)な体験が求められています。ローマで開催されたライダーカップの観客は、ゴルフコースのバーチャルナビゲーション、グッズの購入や食事の予約、選手の位置追跡などを、コースのどこからでも行うことができました。同様に運営スタッフは観客の行動を監視し、ピーク時にはスタッフを増員してサービスの活性化を図ることができました。


多くの国際的なスポーツイベントと同様に、サステナビリティを実現することは優先度の高い課題でした。今年のライダーカップでは、ワイヤレスとクラウドのテクノロジーが普及したことで、イベント終了後に余る可能性のある物理的な設備が大幅に削減されました。また、ゴルフコースの原状回復にかかる負荷も極わずかでした。このたびのライダーカップは、HPE GreenLakeプラットフォームの新しいサステナビリティダッシュボード( https://www.hpe.com/jp/ja/collaterals/collateral.a50008849jpn.html )の最初のグローバルな使用事例の1つでもあります。このダッシュボードは、ITエネルギーの消費量、二酸化炭素排出量、電力コストに関する重要な知見を提供します。このダッシュボードを利用することで、テクノロジー資産全体から高度な分析を活用し、サステナビリティパフォーマンス全体を向上させる意思決定を可能にします。


※本リリースは、ヒューレット・パッカード エンタープライズ(本社:米国テキサス州ヒューストン、以下:HPE)が、2023年9月28日(現地時間)に発表した英文リリースに基づいて作成した日本語抄訳です。原文(全文)はこちらをご参照ください。

https://www.hpe.com/us/en/newsroom/press-release/2023/09/hewlett-packard-enterprise-deploys-groundbreaking-integrated-private-5g-and-wi-fi-network-at-the-2023-ryder-cup.html


■ ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)について

Hewlett Packard Enterprise (NYSE: HPE) は、グローバルEdge-to-Cloudカンパニーとして、あらゆる場所に蓄積される全てのデータの価値を解き放ち、事業の成果を加速させる支援をします。人々の生活そして働き方の向上を目指し、数十年にわたって未来の再考とイノベーションを重ね、HPEは独自でありながら、オープンでインテリジェントなテクノロジーソリューションをas a Serviceで提供しています。クラウドサービス、コンピュート、HPC & AI、インテリジェントエッジ、ソフトウェア、ストレージを全てのクラウドとエッジにわたって一貫したエクスペリエンスで提供することで、お客様が新たなビジネスモデルを創出し、新たなエンゲージメントを展開し、運用のパフォーマンスを最大化できるようサポートしています。詳細はhttps://www.hpe.com でご確認ください。


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会社概要

URL
https://www.hpe.com/jp/ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都江東区大島2丁目2番1号
電話番号
-
代表者名
望月 弘一
上場
未上場
資本金
10億円
設立
1999年07月