NRIセキュア、企業・組織におけるセキュリティの課題解決や意思決定を支援する、インテリジェンスセンターを新設

経済安全保障対応、AIセキュリティ、デジタルクライム分析を中心に活動開始

NRIセキュアテクノロジーズ株式会社（以下、NRIセキュア）は、シンクタンク機能を有する「NRIセキュアインテリジェンスセンター（以下、本インテリジェンスセンター）」を新たに設立します。本インテリジェンスセンターでは、企業のセキュリティリスクマネジメントに関わるインテリジェンスを収集・蓄積し、あるゆる観点から統合・分析のうえ、その結果とNRIセキュアの知見をもとに、「経営・事業課題の意思決定」「インテリジェンス活用文化の構築」「セキュリティ対応力強化」などを支援するとともに、政策に対する提言等の情報発信を実施していきます。

■　インテリジェンス活用の必要性が増す背景

生成AIやIoT、VR（仮想現実）・AR（拡張現実）、量子コンピュータ等を活用したデジタルサービスの普及や、経済安全保障対応など、サイバー空間を取り巻く環境やリスクが多様化・複雑化しています。これらのリスクに適切に対応していくには、発生した脅威やインシデントに都度対応するのではなく、国内外の社会・ビジネス環境の短期的・中長期的な変化を捉え、未来を見通す分析を活用することがより一層重要となっています。

■　NRIセキュアインテリジェンスセンターの概要

本インテリジェンスセンターでは、セキュリティに関わる脅威情報、攻撃手法、脆弱性情報のみならず、関連する国内外の政策・法規制・対策状況、関連業界団体・研究機関の状況、先端技術等のインテリジェンスを常に収集・蓄積します。当面の重点活動領域を、「経済安全保障対応」「AIセキュリティ」「デジタルクライム」[i]として、これらの領域を中心に分析体制を拡充し、企業のセキュリティリスクマネジメント活動を強力に支援します（「ご参考」を参照）。

図：NRIセキュアインテリジェンスセンターと周辺組織の関係

NRIセキュアは今後も、高品質なセキュリティインテリジェンスを保持し、提供するサービスや情報発信、関連業界団体や研究機関等との連携活動を通じて、社会全体のセキュリティレベル向上に貢献していきます。

[i] デジタルクライム：デジタルサービスの仕組みを利用し実施される犯罪行為（例：Fintechサービスを用いた不正送金）のことです。NRIセキュアでは、デジタルサービスのリスク分析を数多く実施しており、それらの支援の中で培った知見をもとに、デジタルサービスを提供する多くの組織に対して、デジタルクライムとその対策方法に関する情報を提供します。

【ご参考】

「経済安全保障対応」「AIセキュリティ」「デジタルクライム」、それぞれの関連サービスの詳細については、次のWebサイトをご参照ください。

• サプライチェーントラストサービス
  https://www.nri-secure.co.jp/news/2023/1220

• AIセキュリティ関連サービス
  https://www.nri-secure.co.jp/service/ai-security

• デジタルサービス向けリスク分析支援
  https://www.nri-secure.co.jp/service/consulting/digital-service