奈良高専『 第4回高専防災コンテスト 』2ndステージへ!

〜 「高専を目指す中学生にも読んでほしい」シリーズ② 〜

奈良工業高等専門学校(奈良県大和郡山市、校長:後藤景子 以下「奈良高専」)須田研究室の専攻科生(※)2名は、第4回高専防災コンテストにおいて、「農業用パイプハウスを台風被害から守りたい!」をテーマに応募し、見事、2ndステージに進出し、プレゼンテーションに向けて準備をすすめています。
※専攻科:高専教育(5年間)後、より高度な技術者教育を行う目的で2年間の専攻科が設置されています

 

パイプハウスの調査パイプハウスの調査

 『高専防災コンテスト https://www.bosai.go.jp/labo/ExtremeWeather/contest/index.html 』とは、高専生が日ごろ培っている技術・知見・柔軟な発想力を地域の防災力・減災力向上に生かそうと、平成30年度から独立行政法人国立高等専門学校機構(高専機構)と国立研究開発法人防災科学技術研究所(防災科研)の共催によりスタートした取り組みです。
 書類審査に通過したチームが進出する2ndステージでは、各提案に基づくアイデア検証を行い、成果をプレゼンテーション動画とアイデア検証報告資料にまとめます。2022年2月18日(金)開催予定の最終審査会で発表を行います。
 奈良高専からは、2チームが2ndステージに進出しています。

■「パイプハウスの台風対策」でエントリーしている、プロジェクトリーダーの奈良高専 システム創成工学専攻 機械制御システムコース  2年 森川建太さんにお話を聞きました。

データ解析をする森川さんデータ解析をする森川さん

応募動機
私自身、「パイプハウスの強度」の研究を継続して行っています。防災コンテストがあると知った時に、ぜひ、自分の研究を防災に役立てたいと思い応募しました。
親戚が農業を営んでおり、自然災害の怖さ、農家が太刀打ちできないという現状の話を聞きました。身近な人、地域課題に役に立ちたいと思っています。

課題
昨今、予想以上の強風や台風に見舞わられることがあり、パイプハウスも甚大な被害を受けることがあります。
台風などの暴風に耐えることができる構造や型の研究を行い、『風に強い』、『飛ばされない構造』を作ることを目標にしています。

検証内容
数値解析(パソコンで計算)をし、風速が毎秒○○メートルの時にどのくらいの力が作用するのかを計算しています。
実験では、風洞(風を通すトンネル)の中にパイプハウスの模型を置き、実際にどのような風の動きになるかを解析しています。

 

風のシミュレーション解析画像(パイプハウス周りの風の流れを計算し線で表している)
上図:全体の様子を示しており、左から右に風が流れている。
左図:従来構造での風の流れであり、ハウス後方(右側)に大きな渦が形成されている。
右図:ハウス棟部に突起を設けた構造での流れであり、ハウス後方(右側)の渦が従来構造より高くなっている。


2ndステージへの意気込み
まだ、準備段階です。パイプハウスの研究を行っているメンターの方とディスカッションさせてもらったり、研究室でどのような研究ができるのかを先生に助言してもらい実験を進めています。
まだ、ゴールは見えていないですが、いい結果が出ればいいなと思い着々と実験を進めています。

高専に進学したきっかけ
数学と理科が得意だったので、高専は「数学や理科に特化している!」と思い選びました。
研究するのはもちろん初めての経験で何も知らないところから教えてもらえます。
自分が興味を持った研究テーマについて 考えて、実現出来たらうれしいなと思っています。
4月からは「京都工芸繊維大学大学院」に進学が決まっています。

須田准教授(左)・メンバー小川さん(中央)・リーダー森川さん(右)須田准教授(左)・メンバー小川さん(中央)・リーダー森川さん(右)

担当教員
独立行政法人国立高等専門学校機構
奈良工業高等専門学校 機械工学科 准教授 須田 敦

須田先生から未来の高専生にメッセージ
身の回りにある物でも解き明かされていないことが沢山あります。
『周りにある当たり前のもの』を見て、「なぜ?」「どうなっているの?」と思ったら、ぜひ、高専で一緒に勉強しましょう。
いろいろな先生と話したり、企業の方と話す機会も沢山あります。知らないが知るに変わること、面白いことを発見しましょう。

須田先生からプロジェクトリーダー森川さんへ
このコンテストに参加することでメンターの先生2名もサポートについていただいています。
学生時代からいろいろな先生方と話をしたり、企業の方にもヒアリングをする機会があり、
素晴らしい経験が出来、沢山の事を吸収してほしいと思っています。
今回の実験については、森川君が学んできた機械工学の知識だけでなく、建築的な方面からの見方も必要です。二つが融合できるように、
また、社会実装できるようにと見守っています。頑張ってください!
 

奈良高専 正門から本館へのアプローチ奈良高専 正門から本館へのアプローチ


【お問い合わせ先】
奈良工業高等専門学校 総務課 企画・研究協力係
TEL:0743-55-6173(平日8:30-17:00)
e-mail:sangaku@jimu.nara-k.ac.jp

【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構
奈良工業高等専門学校
所在地:奈良県大和郡山市矢田町22
代表者:校長 後藤 景子
設立:1964年
URL:https://www.nara-k.ac.jp/

事業内容:高等専門学校・高等教育機関
 実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関。中学校卒業程度を入学資格とする本科(5年制)および専攻科(2年制)を有し、敷地内に学寮も備え、奈良県内外から入学者を迎えています。
 立地する奈良県及び周辺地域は、中小企業が集積し特に電子産業、製造業が盛んな地域であり、地域に向けての情報発信基地としての機能と、地域企業からの技術相談窓口としての機能を持ち、奈良県だけでなく東大阪・八尾・京阪奈等周辺地域の産学官金連携の拠点としての役割を担っています。
 また、在学生の課外活動も活発で、全国高専間で開催されるロボコン全国大会、全国高専体育大会においても優秀な成績を収めています。

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会社概要

URL
https://www.kosen-k.go.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都八王子市東浅川町 701-2
電話番号
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代表者名
谷口 功
上場
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資本金
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設立
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