中古車相場の下落続く、下落する車種とそうでない車種の違いとは/中古車市場統計レポート(2023年4月版)を公開
【中古車市場統計レポート(2023年4月)】より抜粋してご案内いたします。
本調査詳細はこちら:https://www.kurumaerabi.co.jp/useful-details/1356/
自動車販売市場の動向(2023年4月)
2023年4月の新車登録台数は前月比61.1%、中古車登録台数は前月比63.1%となりました。3月は新車登録台数、中古車登録台数がともに激増するため、例年4月は前月比が低くなってしまう傾向があります。
前年比を見てみると、新車登録台数は前年比116.7%、中古車登録台数は100.0%となっています。新車登録台数は増加傾向にあり、中古車登録台数は依然として横ばいで推移しています。
新車登録台数
2023年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 月平均 |
新車登録台数 | 349,592台 | ー | ー | 349,592台 |
前年比 | 116.7% | ー | ー | 116.7% |
中古車登録台数
2023年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 月平均 |
中古車登録台数 | 519,100台 | ー | ー | 519,100台 |
前年比 | 100.0% | ー | ー | 100.0% |
※「車選びドットコム」では、普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。
中古車相場は下落傾向が続いています。オートオークションの例を出すと、国産車・輸入車の年式を問わず、全体的に出品台数が増えているのに対し需要は大きく変化していないため、成約率は低くなっています。これに対して、相場が落ち切る前に損切りという形で安く出品する業者が増えたことで、出品台数の増加、相場の下落が進んでいる状況です。特に1~5年落ちの国産車は昨年の相場をすでに下回っており、さらに下落する見通しです。
相場変動について車種別で見てみると、相場が大きく下落した車種と維持している車種が存在します。相場が大きく下落した車種は、輸出の好調によって通常よりも相場が高くなっていたものが主です。具体的にはリーフやプレミオ、レクサスRXがあげられます。特にリーフは元々ロシアからの需要が高まっていましたが、そのロシア需要が萎んだことによって相場が下落した代表的な例です。
相場を維持している車種は、輸出で需要がある車種や希少性の高いものが主です。具体的にはコペンやGR86があげられます。コペンは今年からカナダに輸出できるようになり、GR86は希少性がありマレーシア需要があるため相場を維持しています。
中古車相場はコロナ禍以降ずっと高水準が続いており、依然として相場は高いと言えます。コロナ禍以前の18年、19年の相場水準まで下落を続けるかはわからないですが、今後も相場の下落は続くと予想されます。
中古車情報サイト「車選びドットコム」の動向(2023年4月)
2023年4月の中古車情報サイト(車選びドットコム)での中古車販売台数を紹介いたします。以下のグラフで特筆すべきことは、黄色の棒グラフ(車選びドットコム経由での販売台数)において3月よりも4月の方が高い数値を記録している点です。これは弊社で計測を開始した2018年以来初めての出来事です。
※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。
◆国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2023年4月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
国産車のボディタイプ別ランキングでは、軽自動車が1位となりました。1位の軽自動車のシェアが減少しており、3位のコンパクト/ハッチバックがシェアを伸ばしています。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
1位 | 軽自動車 | 35.7% | +0.3% |
2位 | ミニバン/ワンボックス | 14.5% | -0.6% |
3位 | コンパクト/ハッチバック | 12.4% | -0.2% |
4位 | 軽バン/軽ワゴン | 9.2% | -0.9% |
5位 | セダン/ハードトップ | 5.8% | +1.0% |
車種別販売ランキング
国産車の車種別ランキングではプリウス(トヨタ)が1位となりました。前回1位のタント(ダイハツ)が6位、前回5位のセレナも9位にランクインするなど上位でのランキング変動も大きくなっている印象です。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
1位 | タント(ダイハツ) | ↑(前回2位) |
2位 | ワゴンR(スズキ) | ↑(前回7位) |
3位 | タントカスタム(ダイハツ) | ↓(前回1位) |
4位 | エブリイ(スズキ) | ↑(前回5位) |
5位 | セレナ(日産) | ↓(前回4位) |
◆輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】につきましては、こちらからご確認いただけます。
https://www.kurumaerabi.co.jp/useful-details/1356/
中古車販売店様の経営活動を応援します
中古車販売店様の経営活動を応援します「車選びドットコム」では、「symphony」をご利用いただいている加盟店に向けて、月に一度上記のレポートよりも詳細な小売データレポートを発行しています。各ボディタイプで人気の車種をご紹介している他、年式・走行距離・価格帯・カラー別での販売割合もご確認いただけます。
目まぐるしく変わる社会情勢に対して、常に変化が求められる昨今。データを分析して高速でPDCAを回して行く必要があります。「車選びドットコム」では15年以上の中古車情報サイトの運営実績で蓄積したノウハウを、中古車販売店の皆さまにご提供していますので、気になる方はぜひお問合せ下さい。
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代表者:代表取締役社長 谷口政人
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