日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」を運営するClearが、HIRAC FUNDをリード投資家に資金調達を実施。累計調達額は24.4億円に。

株式会社Clear

2025年3月3日 10時02分

日本酒ブランド「SAKE HUNDRED(サケハンドレッド)」および日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES(サケタイムズ)」を運営する株式会社Clear(所在地：東京都渋谷区、代表取締役CEO：生駒龍史、以下「Clear」)は、さらなる事業拡大を目的に、新規引受先であるHIRAC FUNDをリード投資家として新たに資金調達を実施。また、既存投資家であるSMBCベンチャーキャピタルからも追加投資を受け、これまでの累計調達額は24.4億円に達したことをお知らせします。

■今回の引受先(順不同)

・(新規)HIRAC FUND

・(既存)SMBCベンチャーキャピタル

・他複数投資家

Clearでは、世界的なラグジュアリー日本酒ブランドを目指す「SAKE HUNDRED(サケハンドレッド)」と、国内外に日本酒情報を発信する日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES(サケタイムズ)」のふたつの事業を運営しています。この度の資金調達により、主に日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」の事業拡大を行い、日本酒の未来を牽引するリーディングカンパニーを目指します。

SAKE HUNDREDブランドサイト：https://jp.sake100.com/　　　　　　　　　　　　　　　　

資金調達の目的は、SAKE HUNDREDの海外進出強化

このたびの調達資金は、主にSAKE HUNDREDの海外進出における以下を目的に投資していきます。

① グローバル領域を担う人材、およびCxOの採用強化

② 各国でのペアリングイベントなどリアルプロモーションの活用

③ 海外におけるメディアアプローチなどのPR活動

SAKE HUNDREDは2020年から、香港、シンガポールを皮切りに輸出を開始していますが、2024年にはさらに海外進出を加速させ、台湾、タイ、メキシコなど新規展開国を増加。過去最大の受注実績となりました。2025年にはさらなる輸出拡大を目指し、代表生駒のリソースも大きく割きながら、各国でのペアリングイベントの開催や、グローバル営業を採用してのプロモーションを強化していきます。海外輸出は今後継続して注力し、数年後に海外の売上比率は7割を超えることも想定している、期待の大きな領域です。Clearでは、SAKE HUNDREDの海外進出に積極的に投資を行うことで、グローバルにおけるブランドのプレゼンス向上に努めてまいります。

香港で開催したマスタークラスで現地の日本酒専門家と挨拶を交わす生駒(2024年12月開催)

SAKE HUNDREDの事業意義

— 日本酒の高価格帯市場の形成による、産業全体の利益創出

日本酒の消費量は、1973年をピークに4分の1にまで減少し、ここ20年で毎月平均2.4社が廃業するなど低利益が常態化しています。そんな日本酒産業において、量から質への転換を志し、酒蔵をはじめとする日本酒産業全体のサステナブルな成長の起点となるために、日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」は誕生しました。

SAKE HUNDRED創業当時、高価格帯の日本酒はほとんど存在しておらず、高級日本酒市場の必要性は業界内で語られつつも、実現難易度の高さから懐疑的な意見が多くありました。創業から6年、SAKE HUNDREDの平均購入価格は5万円を超え、日本酒の高価格帯市場は形成されつつあります。利益は醸造パートナーである全国8箇所の酒蔵や酒米農家、種麹メーカー*など産業全体に還元しています。

* SAKE HUNDREDでは、京都・大阪の種麹メーカーと協業。オリジナル種麹を開発し、2024年醸造『百光』から使用している。

日本酒メディア「SAKE Street」が独自に調査したデータによると、SAKE HUNDREDのフラッグシップ『百光』誕生後、1万円以上の高級日本酒の新商品発売数が8倍以上に増加、発売される日本酒の平均価格も20%増加し、『百光』とSAKE HUNDREDの存在が、高級日本酒市場を切り拓いたといえます。

出典：SAKE Street／ https://sakestreet.com/ja/media/pr-sake-hundred-byakko

「百光」誕生前の5年間（2013〜2017年）と、誕生後の5年間（2019〜2023年）に発売された日本酒の価格を、同期間に発売された457件の商品情報から調査。プレスリリース配信サイト「PRTIMES」の掲載商品から調査。「PRTIMES」に掲載された情報の少なかった2013〜2017年分は「Google News」掲載記事に記載された商品も対象とした。対象は酒税法上、清酒に分類される商品の発売またはリニューアル情報に限り、700〜750mL規格の商品のみを集計。セット商品で商品単体の価格が不明の場合は対象外とした。また、SAKE HUNDREDシリーズの商品は集計対象外とした。

SAKE HUNDREDは今後も、2,000年を超える日本酒の歴史と文化をさらに発展させ、産業の根底を支える経済面でも持続的に成長させるために、市場の大きな世界を舞台に事業をさらに拡大させ、日本酒の未来を切り拓いていきます。

—世界中の人々の『心を満たし、人生を彩る』ために

SAKE HUNDREDは単なる飲料としての価値を超え、人々の心の豊かさに貢献するライフスタイルを提案しています。その取り組みの一環として、2024年には第77回カンヌ国際映画祭のパーティー「JAPAN NIGHT」への協賛をはじめ、世界各国を舞台に映画や音楽、アートとのコラボレーションを行い、心を豊かにする多彩なジャンルと、日本酒が持つ情緒的価値と文化的価値を結びつけ、新たな楽しみ方を提供しています。

味覚だけでなく、お客様の心の充足に貢献し、人と人との豊かな関係を築くことを目指し、今後も徹底したサービス、最高の品質、洗練されたデザインなどを通して、お客様に一生輝き続ける日本酒体験をお届けしていきます。

シカゴの高級プライベートクラブで開催されたクラシックコンサートで提供されたSAKE HUNDRED

SAKE HUNDREDの事業優位性

— 日本酒における専門的知見により、最高品質の酒質設計が可能

SAKE HUNDREDの事業優位性のひとつは、日本酒における専門的知見が社内にあることにより、上質な体験から逆算したコンセプトメイキングと、それを具現化させるための酒質設計を行えることにあります。商品開発責任者は、162名しかいない清酒専門評価者(2024年9月時点)の認定を受けた元大手酒造メーカーの海外醸造責任者で、パートナー酒蔵と専門的な議論を交えながら、酒質設計や原料の研究開発を行うことができます。

また、Clearのもうひとつの事業である日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」により、創業以来10年にわたり培ってきた酒蔵ネットワークと日本酒産業の知見を活用し、日本全国の8箇所の酒蔵とパートナーシップを締結。多様な個性を持つ商品ポートフォリオの形成を可能にしています。

— ラグジュアリーブランドの豊富な知見

Clearの社外取締役には、2021年10月1日より齋藤峰明(さいとうみねあき)が就任しています。齋藤氏は、1992年にエルメス・インターナショナルに入社し、1998年エルメスジャポン代表取締役社長に就任。その後、2008年〜2015年までエルメスパリ本社副社長を務め、2020年よりSAKE HUNDREDブランドアドバイザーとして参画しています。齋藤氏がこれまで培ってきたブランドビジネスの経験を活かし、「SAKE HUNDRED」をグローバルラグジュアリーブランドとして成長させることを共に目指しています。

社外取締役・齋藤峰明氏とブランドオーナー生駒龍史の対談｜SAKE HUNDRED、その挑戦と革新の行方

対談記事：https://jp.sake100.com/blogs/story/2411-sakehundred

YouTube動画：https://www.youtube.com/@sakehundred7968/shorts

投資家からのコメント

— HIRAC FUND マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社代表取締役金坂直哉氏

「代表の生駒さんと初めてお話ししたのは4年以上前の2020年5月でした。それから定期的にお会いしていますが、日本酒の新たな市場を創るという想いは一切ぶれていないと感じています。

私自身SAKE HUNDREDの大ファンです。フラッグシップの『百光(びゃっこう)』だけでなく、食前酒としても素晴らしいスパークリング日本酒の『白奏(はくそう)』、日本酒の概念をくつがえすとてつもない『礼比(らいひ)』に私は心を打ちぬかれましたが、それ以外の一つ一つのコレクションにも感動とストーリーがあります。

Clearの成長を支えるために、HIRAC FUNDが持つリソースやネットワークを活かし全力でサポートしていきます。世界に通用する日本酒ラグジュアリーブランドとして、SAKE HUNDREDが大きく成長することを心から期待しています！」

HIRAC FUND概要：

マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社が運営するHIRAC FUNDは、テクノロジーによる社会課題解決を目指すシード・アーリーステージのスタートアップを中心に投資するVCファンドです。マネーフォワードグループの強みである「スタートアップの立ち上げ・IPO経験」、「Fintech/SaaSへの知見」、「起業家とのネットワーク・コミュニティ」、「地域金融機関との連携」を活かし、スタートアップ業界に貢献すべく、出資・支援活動をおこないます。

URL：https://hirac.co.jp/

Clear 代表取締役CEO 生駒龍史のコメント

「2025年2月、弊社は設立12年を迎えました。お客様、取引先、株主の皆様、そして形のある支援に限らず、見えないところで支えてくださるすべての方々に、心より感謝申し上げます。この節目に資金調達を発表できることを、大変嬉しく思います。

設立以来、社会は目まぐるしく変化し、企業の新陳代謝も繰り返されてきました。スタートアップの台頭と淘汰は数年単位で移り変わり、その栄枯盛衰を目の当たりにしてきました。そんな中、私たちは一貫して、日本酒の文化と経済の発展に賭けてきました。数年で劇的な変化を起こせるとは限りません。しかし、10年以上の時間をかけることができるなら、日本酒産業には大きな可能性があると確信しています。どれほどテクノロジーが発展しても、人が人である限り、心を通わせることの価値は変わりません。社会的な責任を果たしながらも、日本酒は人々の精神を豊かにし、幸福を生み出す力を持つと、私たちは信じています。

日本酒の未来をつくる――そのビジョンの実現に向け、これから日本を越え、世界へと挑戦の舞台を広げていきます。誰も見たことのない未来が、ここから始まります。引き続き、株式会社Clearをよろしくお願いいたします」

プロフィール：

1986年、東京都生まれ。IT企業などを経て2013年に株式会社Clearを設立。2014年に日本酒メディア「SAKETIMES」をローンチし、2018年7月に日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」を創業。事業成長によって日本酒の発展に貢献し続ける。国税庁主催「日本産酒類のブランド戦略検討会」(2019年-2023年)委員を務める。2024年、これまでの功績が認められ⽇本醸造学会若手の会より醸造⽂化賞を受賞。

共に「日本酒の未来をつくる」仲間を募集中

現在、Clearでは採用を強化しており、特に以下のポジションを募集しています。
・SAKE HUNDREDグローバル営業

・SAKE HUNDREDオープン(CxO)ポジション

詳細は採用サイトやカンパニーデックをご覧ください。共に「日本酒の未来をつくる」仲間をお待ちしております。

採用サイト：https://clear-inc.net/recruit

事業概要：世界中の人々の『心を満たし、人生を彩る』SAKE HUNDRED

SAKE HUNDREDは、世界中の人々の『心を満たし、人生を彩る』ことをパーパスに掲げ、比類なき価値を提供する日本酒ブランドです。最高峰のグローバルブランドとして、味覚だけでなく、お客様の心の充足に貢献し、人と人との豊かな関係を築いていきます。最上の体験によってもたらされる、身体的・精神的・社会的な満足、そのすべてが、SAKE HUNDREDのお届けする価値です。

会員登録で、最新情報や限定商品などを案内

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https://jp.sake100.com/account/register

フラッグシップ商品：百光｜BYAKKO ― 人生を彩る、透明な輝き。

日本酒における“上質”を追求した、SAKE HUNDREDを象徴する一本。最高峰の醸造技術をもって、この上ない透明感、ユリの花を思わせるエレガントな香り、美しく続く余韻を実現しました。まばゆい光が人生を照らし、豊かに彩るように。口にした瞬間を多幸感で包み込み、飲む人を輝かせるような、忘れることのない体験をお約束します。