鬼のまち福知山市 オリジナル絵本読み聞かせ会イベントレポート 「ONIversal city project」 節分前日“鬼鬼の日”企画 鬼伝説の舞台 大江山のふもとの学校に 酒吞童子 が訪問!
小学生と鬼が一緒に絵本で鬼文化を体感する、“オニバーサル”な特別授業 “妖怪博士ちゃん”こと関本創さんの可愛い絵本に「鬼のツノ」を着けて没頭!
この度、本プロジェクトで制作したオリジナル絵本『節分で追い出された鬼はどこへ行く?』の読み聞かせ会を、「02」(オニ)の語呂合わせで「鬼鬼の日」として鬼のまち福知山が最も盛り上がる2月2日、鬼伝説の舞台として知られる大江山のふもとにある小中一貫教育校・大江学園の小学校で実施しました。
東京で取材会を行うなど、全国への発信も強めてきた本プロジェクトの締めくくりとして、地元の小学3年生を対象に特別授業を行いました。
小学生たちは、酒呑童子から渡された鬼のツノのカチューシャを装着。鬼の気持ちに想いを寄せながら、真剣な表情で絵本の世界を楽しみ、鬼を親しむ福知山の鬼文化を体感しました。
また市の公式キャラクター“酒吞童子”からオリジナル絵本、大江作業所から「ONIversal city project」で開発した“鬼とヒトが仲良くなれる豆クッキー『おにさんこちら』”の贈呈も行いました。絵本は今回初めて子どもたちに贈呈され、以降市内の小学校や全国の図書館に寄贈されます。
大江学園に酒吞童子くんが登場!鬼の聖地 大江町の小学生たちと“オニバーサル”な特別授業がスタート
19人の小学3年生がソワソワと待つなか、教室に登場したのは、福知山市の公式キャラクター酒吞童子と日本の鬼の交流博物館の村上館長。さすが鬼伝説の舞台で暮らす子どもたち、鬼の姿にも動じず「わあ!かわいい!」と手を振ります。村上館長の「みんなも鬼の気持ちになってみましょう!」という声掛けで、酒吞童子から小学生たちに“鬼のツノ”のカチューシャが配られました。小学生たちは笑顔で受け取り、楽しそうに鬼のツノを装着。準備が整うと、村上館長から改めて大江山に伝わる鬼伝説を中心に、まちの鬼文化について伝えます。さらに今日、酒吞童子くんが来た理由として、今年度福知山市がまちぐるみで取り組んだ「ONIversal city project」のなかで制作したオリジナル絵本『節分で追い出された鬼はどこへ行く?』を紹介しました。
“妖怪博士ちゃん”、妖怪探究家として活躍する作者 関本創さんからのメッセージ紹介
ここで、この絵本の作者である関本創(あらた)さんからのメッセージ動画を放映。関本さんは、“妖怪博士ちゃん”としてテレビ番組などにも出演し妖怪探究家として活躍するほか、これまでも7冊の妖怪本を執筆する中学3年生です。小学生たちに向け「たくさんの人に鬼に興味を持っていただけたら嬉しいです。せひ、皆さん読んでみてください!」とメッセージをおくりました。
「鬼とヒトが仲良くなりたい」想いが詰まった豆クッキーを開発者の大江作業所から紹介
続いて小学生たちの前に登場したのは、大江作業所の皆さん。可愛らしいパッケージのお菓子『おにさんこちら』の開発・製造・販売を担当しています。地元や鬼にまつわる13団体・個人が集まり“鬼”の気持ちを考えながら話し合う企画会議「ONIversal summit」を開催し、まちぐるみで約半年をかけ完成した新商品です。
大江作業所の福山さんがこのクッキーに込めた想いと美味しさを紹介。「怖いイメージもある鬼さんだけど、きっと鬼さんたちも私たちと同じように、青春時代や家族の団欒もあるんだろうなぁと思いながら、ひとつひとつ味も考えました。このクッキーを一緒に食べて、皆さんも鬼さんと仲良くなれるといいなと思っています。」福山さんの温かいメッセージに小学生たちも笑顔でうなずいていました。
代表児童への絵本・豆クッキーの贈呈!
ここまでの特別授業で紹介されてきた絵本とお菓子が、いよいよ大江学園の小学生たちに贈られます。贈呈式では、酒吞童子からオリジナル絵本、大江作業所から「ONIversal city project」で開発した「鬼とヒトが仲良くなれる豆クッキー『おにさんこちら』」が贈呈されました。
鬼が主役のものがたりに子どもたちも没頭!絵本の読み聞かせ会
「この絵本の主人公は、節分で豆を投げつけられておうちから追い出されてしまう子鬼です。酒吞童子くんと一緒に、鬼の気持ちになって物語を聞いてみてくださいね。」館長の呼びかけとともに、『節分で追い出された鬼はどこへ行く?』の読み聞かせが始まります。読み手を担当するのは大江学園の学校司書・中井直美さん。鬼のツノのカチューシャで絵本の主人公のような可愛らしい子鬼に変身した子どもたちに向けて語り掛けます。スクールサポーターの池澤祐子さんのピアノの伴奏に合わせて物語が進むと、子どもたちはうなずいたり笑顔になったり、主人公の子鬼の気持ちに想いを寄せながら物語の世界に没頭しました。
読み聞かせの後、小学生のひとり、奥平 華菜(おくだいら はな)さんは、「ヒトと鬼が仲良くなれることがわかりました。私も仲良くなりたいと思いました」と、ますます鬼を身近に感じたようでした。
酒吞童子くんを囲んで思い思いの「鬼ポーズ」で記念撮影!オニバーサルな特別授業も大盛り上がりで終了
最後に、絵本やお菓子を手に持ち、子どもたちが思い思いの「鬼ポーズ」で記念撮影を行いました。授業中しっかり集中していた子どもたちも、酒吞童子の横に並ぼうと大はしゃぎ。“鬼のまち”福知山の「げん鬼(き)っ子」たちの笑顔があふれる、まさに鬼とヒトが仲良くなれるオニバーサルな授業となりました。
鬼のまち福知山市オリジナル絵本『節分で追い出された鬼はどこへ行く?』 概要
福知山市になじみ深い「鬼」について市内外の子どもたちにも親しんでもらうべく、約半年をかけて制作したオリジナル絵本『節分で追い出された鬼はどこへ行く?』が完成しました。本作は“妖怪博士ちゃん”としてテレビ番組などにも出演し妖怪探究家として活躍するほか、これまで7冊もの妖怪本を執筆する中学3年生の関本創さんがプロジェクトコンセプトに共感し、描き下ろしました。さらに、このストーリーを全国のより多くの方に楽しんでいただけるよう、市公式YouTubeにて読み聞かせ動画も公開しています。
■絵本概要
タイトル:節分で追い出された鬼はどこへ行く?
文・絵:関本 創(株式会社想いを創る)
監修:世界鬼学会 会長 八木 透(佛教大学 歴史学部 教授)
発行:京都府福知山市
仕様:B5判/24P
展開:[絵本]2024年2月初旬~ 福知山市立図書館・市内小学校で貸出、順次全国の図書館に寄贈
[パネル展]2024年1月30日(火)~2月18日(日) 福知山市立図書館中央館ティーンズコーナー
■読み聞かせ動画概要
福知山市公式YouTubeに公開される『鬼のまち福知山の絵本 節分で追い出された鬼はどこへ行く? 読み聞かせ動画』では、舞台役者の宇都恵利花さんが声を吹き込みました。ナレーションはもちろん、無邪気な子鬼から爽やかな青鬼、大江山に集う様々な鬼たちを見事に演じ分けています。宇都さんのナレーションとともに、物語の世界観を一層楽しめる動画です。
福知山市公式YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=fvMhuiWqLOM
鬼とヒトが仲良くなれる豆クッキー 『おにさんこちら』 商品概要
“鬼のまち”福知山市は、多くの地域で恐れられる存在である“鬼”を親しむ、少し変わった独自のカルチャーを広めるべく、地元や鬼にまつわる13団体・個人が集まり「鬼とヒトが仲良くなれる豆のお菓子」開発プロジェクトに取り組みました。約半年間に渡る開発期間を経て、この度「投げずに、分け合おう。」をコンセプトとした新商品『おにさんこちら』が完成しました。
【商品名】
「鬼とヒトが仲良くなれる豆クッキー『おにさんこちら』」 4種詰合せ、16個入り/750円(税込)
鬼もヒトも青春を思い出す甘酸っぱいカシス味 / 鬼の子どももヒトの子どももみんな大好きカカオ味
鬼もヒトもウルウルキラキラ爽やか~になるレモン味 / 鬼と一緒に団らん煎茶味
企画会議「ONIversal summit」での話し合いの内容を受け、クラッシュしたロースト大豆を練り込み、見た目はコロンと丸い一口サイズでさくっほろっとした豆クッキーを開発しました。4種類のカラフルな味付けで、鬼もヒトも一緒に宝石を選ぶかのように見た目も楽しめるクッキーです。
「鬼のまち」だからこそ作ることができた、鬼もヒトも大好きなお菓子です。
■購入方法
〇大江作業所 公式オンラインサイト(BASE内)
URL:https://ooeshop.thebase.in/
〇セレクトショップ 鬼の巣<ONI-NORTH>
住所:京都府福知山市大江町三河68
〇福知山鉄道館フクレル ミュージアムショップ
住所:京都府福知山市字岡ノ32-20(フクレル館内)
〇大江駅売店
住所:京都府福知山市大江町河守398
■「鬼とヒトが仲良くなれる豆のお菓子」開発プロジェクトページ
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/site/promotion/oni-mame.html
ONIversal city projectとは
福知山市は、最強の鬼・酒吞童子など3つの鬼伝説を有する「鬼の聖地」大江山、成田亨さん制作の鬼モニュメント、世界一巨大な鬼瓦がある日本の鬼の交流博物館、また市のイメージキャラクター「酒吞童子」など、まさに鬼づくしのまちです。そのため、多くの地域で恐れられる“鬼”を親しむ、少し変わった文化が根付いています。その文化にひっかけ、「節分で追い出される鬼たちよ、集まれ!」をコンセプトに、2月2日を「鬼鬼の日」として発信しています。
本年度、“鬼”を親しむ文化がある福知山市では、「鬼もヒトもみんなでワクワク楽しみながら、福知山市を盛り上げていこう!」という想いを込めて、Universal(ユニバーサル すべての人の)を語源にする“ONIversal”(オニバーサル)という造語を作り、本プロジェクトを行っています。鬼とヒトが共生できる“ONIversalデザイン”なまちを目指し、福知山市民や鬼に詳しい人々と共に様々なコンテンツを発信しています。
HP https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/site/promotion/oniversalcity.html
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