金融企業必見！！オタクのクレジットカード事情を徹底調査【Oshicoco推し活調査『推しペディア』】

SNS総フォロワー11万人の「推し活応援メディア」を運営する株式会社OshicocoはSNSフォロワーの推し活層、公式LINEの登録者を対象に『クレジットカード事情』に関するアンケートを実施しました。

株式会社Oshicoco

2025年5月30日 11時10分

｜調査概要

■集計期間　5/26～5/28

■有効回答数　921件

■調査媒体と対象者

Instagram「推し活応援メディアOshicoco」をフォローしている推し活層・公式LINEを登録している推し活層

★本調査はOshicoco調査サービス『推しペディア』を活用しました。

■クレジットカードを普段の推し活で使っていますか？

まず初めに、「普段の推し活」でクレジットカードを使用するのかについて、調査を行いました。

クレジットカードを普段の推し活で使っていると答えた割合は全体の半数以上となり、チケットの決済やグッズの購入などにカードを使用しているという声が聞かれました。一方で「年齢的に作っていない」「使っていない」と答えた推し活層も半数見られました。

■メインで使っているクレジットカードのいいところを教えて！

続いて「メインで使っているクレジットカードの良いところ」を調査しました。

この調査では「ポイントが貯まりやすい」「年会費がゼロ」「特典の充実度」といった”経済的メリット”をクレジットカードの良いところと捉えている推し活層が、全体の８割以上を占める結果となりました。

また、最も少ない回答数とはなりましたが「推しのデザイン」が施されたクレジットカードが「良い」と考えている推し活層も約13％見られ、推し活層ならではの、クレジットカードへの「こだわり」が存在しているということも読み取ることができるました。

■クレジットカードを持っていて悩みはある？

次に、「クレジットカードへの悩み」を調査しました。

この調査では、「使いすぎてしまう」と回答した推し活層が全体の65％を占める結果となり、クレカの便利さが裏目に出ている現状が浮き彫りになっています。「金銭感覚が狂う」「限度額に到達してしまう」といった意見も推し活層から寄せられており、キャッシュレス決済特有の"見えないお金"による消費感覚の麻痺が読み取れます。

一方で興味深いのは、カード本体の「特典を使えていない」と感じている人が8％存在することです。多くのクレジットカード会社が「海外旅行保険」「空港ラウンジ利用」「宿泊施設での優待」といった特典を付帯している中、これらが推し活シーンでは十分に活用されていない可能性が見えてきました。例えば遠征時の宿泊優待や、イベント会場への交通費でのマイル還元など、実は推し活と相性の良い特典があるにも関わらず、その認知度や活用方法が浸透していないのかもしれません。クレジットカードがたくさん登場している今、利用者にそのカードの「ファン」になってもらうような仕掛けがをつくることが、カード会社や金融会社に求められているようです

■クレカを持ち始めたきっかけは？

最後に「クレジットカードを持ち始めたきっかけ」を調査しました。

この調査では「社会人・大学生になった時」にカードを持ち始めたという推し活層が、全体の半数以上を占めており、人生の中での「タイミング的な要素」がクレジットカード発行に大きく関連していることが分かりました。

また、推し活層のおよそ3人に1人が、「推し活目的」でクレジットカードを発行していることがわかりました。中でも、チケット支払いに関する事情が大きな要因となっているようです。

まず1つ目は、「クレジットカードしか対応していない応募サイトの存在」です。一部のチケット販売サイトでは、申し込み時にクレジットカード決済しか選べないケースがあり、カードを持っていないと応募すらできないこともあります。これがカード発行の大きなきっかけになることがあります。

2つ目は、「当選確率の優遇」です。特定のカードを利用すると当選確率が上がるとされるキャンペーンがあり、推しの公演にどうしても参加したいファンが、新たにカードを作るというケースもあります。

3つ目は、「支払い手数料の節約」です。コンビニ払いには手数料がかかることが多く、それが積み重なると負担が大きくなるため、手数料のかからないクレジットカード払いを選ぶ人が少なくありません。

最後に、少し興味深い話を紹介します。それは「クレジットカードの方がチケットが当たりやすいのでは？」という噂です。クレジットカードは申し込み時点で決済情報が確定しているため、当選後すぐに決済されます。一方、コンビニ払いは後払いなので「支払わない」という選択肢が残されており、主催者側がそれを嫌うのでは？という推測から生まれた迷信です。あくまで噂にすぎませんが、実際にそう信じてカードを使う人も一定数いるようです。

一方「特典」「カードデザイン」がきっかけでカードを発行したと回答している推し活層も全体の17%ほどいました。中でも「カードデザイン」と答えた推し活層からは、「推しのコラボデザインのカードを発行したことがある」という声が多く集まり、「推しのビジュアル」が入ったカードへの需要があるという結果になりました。

■考察

今回の調査から、「推し活」というきかっかけでクレジットカードを発行・利用する層が一定数いるということが分かりました。すなわちこの結果は「推し活層をターゲットとした施策が効果的である可能性」を示唆しているのではないかと考えます。

また、推し活層はクレジットカードを持っていながらも、その「機能性」の部分をあまり知らずに使っていて、本来活用できるはずの特典やサービスを使いこなすことができていない可能性も見えてきました。推し活層をはじめ「Ｚ世代・若年層」にクレジットカードを最大限活用・そして継続利用してもらうためには、特典やサービスを分かりやすく広報していく必要がありそうです。