ホワイトニング患者の『検索順位』意識に衝撃～1ページ目で勝負しないと負ける理由～(SEO会社ランクエスト調べ)

https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/ 【SEO対策】で検索順位No.1を獲得したランクエスト(※注1)が歯科医院のマーケティングを徹底解析！

株式会社eclore

2025年4月25日 19時40分

以下のホワイトニング治療を経験した患者200名を対象としたアンケート調査によると認知経路として最も多かったのは『検索エンジン（SEO）』で26.5％を占めました。この結果から、ホワイトニングを希望する患者は主に『Web検索（SEO）』で情報収集を行っており、SEOがホワイトニング集患において非常に重要な役割を担っていることが分かります。

（注２）本設問は複数回答が可能ですが、あえて2つまでに制限することで患者の主な認知経路をより明確に把握できるようにしています。

一方で、歯科医院側が目標としている検索順位と、患者が実際に閲覧する順位には、意外なほど大きなギャップが存在しています。このギャップを明確にするため、「SEO対策」の検索キーワードで1位を獲得した実績(注1)をもつランクエスト（https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/ ）は、ホワイトニング治療を提供する独立開業歯科医師98名と患者200名に対してアンケート調査を実施しました。

本記事では、この調査結果を比較分析し『歯科医院側の想定』と『患者の実際の行動』のギャップを詳しく解説します。ホワイトニング集患におけるSEO戦略を考えるヒントとしてぜひお役立てください。

(注1) 2025年1月9日に東京都新宿区で、PCブラウザーからGoogle検索を行い、その結果を測定しました。検索キーワードは「SEO対策」で、クッキーや履歴を削除した上で計測しています。なお、他の地域やデバイス、検索タイミング、検索エンジンのアルゴリズムの変更などによって、順位が変動する場合があります。

1. 歯科医院側アンケート結果：理想の検索順位（回答者：98名）

歯科医師を対象にした「ホワイトニングに関する情報を探す患者に対して、Web検索順位はどの範囲の表示を目指しているか？」というアンケート結果のポイントは以下の通りとなります。

1～5位を目指している割合が約3割（32.7％）と比較的高い一方、特に意識していない歯科医師も約4割（39.7％）にのぼり、二極化しています。SEO施策を積極的に行っている層と、SEOの重要性をあまり認識していない層とに明確に分かれていることが示されています。
6位以降の順位を目標としている層は合計しても少なく、11～20位、21～30位を目指しているのはそれぞれ約8～11％であり、具体的な目標設定の意識は低めと言えます。

2. 患者側アンケート結果：どこまで検索結果を確認するか（回答者：200名）

ホワイトニング治療を受けた経験のある患者を対象にした「歯科医院を探す際、検索結果の何位までをチェックするか？」というアンケート結果についてのポイントは以下の通りです。

患者の大半（61.5％）が検索結果の1～5位以内をチェックしています。これは検索順位が非常に重要な意味を持つことを示しており、特に1ページ目上位への掲載が集患に直接影響することが明確に示されています。
6～10位まで確認する割合は約3割（29.5％）で、1ページ目内（1～10位）で合計91％を占めています。検索1ページ目を超えた順位になると、急激に関心度が低下していることがわかります。
検索結果2ページ目以降（11位以降）をチェックする患者は非常に少なく（計9％）、2ページ目以降の表示が集患につながる可能性は極めて低いです。

3. 歯科医院と患者のギャップが示すもの

（１）『検索順位への意識』のギャップが顕著

歯科医師側は「特に順位を意識していない」との回答が39.7％に上り、SEOの重要性に対する認識が十分に浸透していない状況です。
一方で、患者側は「1～5位以内」の検索結果しかチェックしない割合が61.5％と非常に高く、SEO施策が集患に極めて重要であることが明らかです。

➡ 提供側の意識不足が、集患機会の喪失につながるリスクが大きい。

（２）『SEO施策への優先順位付け』のズレ

歯科医師側で「1～5位を目指している」と回答した割合は32.7％にとどまっており、患者が求める『1ページ目上位』というニーズとのギャップが見られます。
患者側は実際には検索2ページ目（11位以降）をほぼチェックしないため、SEO施策の効果を得るには、提供側の目標順位を1ページ目に集中させる必要があります。

➡ 提供側がより具体的かつ上位の目標順位設定を行い、SEOへの意識を高めるべき。

（３）『実際の行動に対する理解』の不足

提供側（歯科医師）は、Web上の順位が多少低くても患者が自分たちを見つけてくれる可能性があると考えている可能性があります。しかし、実際の患者は『1ページ目以外の情報』をほぼ見ることがありません。

➡ 提供側が患者のリアルな行動を理解し、それを踏まえた現実的かつ効果的なマーケティング

　 戦略を再構築することが求められます。

4. まとめ：『患者が見ている順位』を理解することが集患の鍵

SEOがホワイトニング集患に重要であることは明らかですが、ただ漠然とSEOを実施するだけでは十分とは言えません。実際に患者が閲覧する『リアルな検索順位』を正しく把握し、その行動を深く理解することで、SEO施策の精度は大きく向上します。
歯科医院が患者の視点に立ち、閲覧される順位を意識したマーケティング戦略を組み立てることが、効果的な集患への重要な一歩となるでしょう。