アディッシュ、いじめ匿名連絡サイト「スクールサイン」の2021年度集計結果を発表。2020年度からの投稿増加率が最も高かった声は「いじめ」
2021年度は、2020年度からの投稿増加率が最も高かった声は「いじめ」で、投稿件数が最も多かった声は「学校や教員への苦情・不満」という結果でした。
■調査概要■
調査機関 :アディッシュ株式会社 スクールガーディアン事業部
調査期間 :2021年4月~2022年3月(2020年度同様)
調査対象 :2021年度に「スクールサイン」を契約していた全国の公立私立小・中・高校に所属する児童生徒
調査投稿数:1,705(2020年度の投稿数は1,300)*いずれの分類にも該当しない「その他」は除外
調査方法 :専門調査員による投稿分類
スクールサイン https://school-guardian.jp/service/school-sign/
■目次■
1. 「スクールサイン」に寄せられた声とその割合
2. 「いじめ」と「いじめを含む投稿全体」本人/第三者連絡の内訳
3. 被害者名/加害者名記載有無の内訳
4. 曜日別・時間帯別投稿割合
1.「スクールサイン」に寄せられた声とその割合―投稿増加率は「いじめ」に関する声が最も高い結果に
2021年度に「スクールサイン」に寄せられた声で最も多かった内容は「学校や教員への苦情・不満」(24.5%)、次いで「いじめ」(18.3%)、「生活態度」(17.7%)と続き、これら3項目はいずれも前年度に比べ投稿の割合が増加しています。最も多くの投稿割合を占めた「学校や教員への苦情・不満」は、前年度(18.2%)から6.3%増加しており、その内容は新型コロナウイルス感染症に対する学校の対応への不安・不満のほか、児童生徒への指導に関する意見などが散見されました。
「いじめ」に関する投稿は、前年度(10.8%)に対し7.5%増加、2021年度の集計で最も高い増加率となり、児童生徒がいじめの解決支援を学校に求めている様子が伺えます。次に寄せられた割合が多かった「生活態度」については、前年度(13.1%)に対して4.6%増加しています。
「いじめ」と「生活態度」の増加に共通している要因として、分散登校や在宅授業が全国的に実施されていた2020年度に比べ、2021年度は通常の登下校や対面授業が再開していることが挙げられます。
2021年度は、児童生徒の登下校や対面授業が再開され、2019年度以前の日常に戻りつつあったこともあり、対面でのコミュニケーション増加に伴う「いじめ」と登下校時の公共交通機関利用のマナーに関する「生活態度」が、2020年度に比べて増加した結果となりました。
「いじめ」については、文部科学省による「令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」の中でも、その認知件数が2020年度は前年度よりも減少したことが公表されていました(※)。2021年度「スクールサイン」の「いじめ」の声が増加したことからも、今後、文部科学省が公表する2021年度のいじめの認知件数は、増加に転じることが考えられます。
2.「いじめ」と「いじめを含む投稿全体」本人/第三者連絡の内訳―被害者本人からのSOSが増加
「いじめ」における被害者本人による投稿割合は、前年度の17.7%から7.9%増加した25.6%を占めており、自身がいじめの被害にあっていることにSOSを出している割合が増えました。
「いじめを含む投稿全体」でも、被害者本人からの割合が、前年度の21.5%から10%増加した31.5%でした。
「スクールサイン」が、第三者のいじめや心配事を連絡する目的だけでなく、自身が抱えている悩みやトラブルを伝えるツールとしての活用が増えています。
3. 被害者名/加害者名記載有無の内訳―加害者名のみ記載されたSOSが増加
「いじめ」に関する投稿割合の増加に伴い、「被害者名あり・加害者名あり」の投稿が14.3%と前年度(12.8%)よりも1.5%増加しています。また「被害者名あり・加害者名なし」は、前年(41.1%)より15.5%減少した25.6%、「被害者名なし・加害者名あり」は、前年(23.8%)より8.2%増加した32.0%となりました。
これは、1.での「スクールサイン」に寄せられた声とその割合の結果から2021年度に最も多い「学校や教員への苦情・不満」に分類される投稿で、”教員の個人名を加害者として記載し、被害者となる特定の児童生徒名は記載のない訴えが多かった”ことによります。
4. 曜日別・時間帯別投稿割合―木曜日・金曜日の登下校時間帯の投稿が増加
曜日別の投稿は、平日終盤の木曜日(18.3%)と金曜日(18.4%)の合計で36.7%を占める結果となり、その週にあったことを週の終わりにまとめて投稿するケースが多く見受けられます(図4. 曜日別・時間帯別投稿割合(2021年度)。
時間帯別の投稿では、深夜帯(2時台~5時台)の投稿が1.5%と前年度(4.9%)より3.4%減少、朝の登校時間帯(6時台~8時台)は8.7%と前年度(2.8%)から5.9%増加したことや、放課後の下校時間帯(15時台~17時台)は19%と前年度(12.5%)より6.5%増加したことから、対面授業の再開により生活リズムが正常化していることが考えられます。
参照
(※)文部科学省「令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」(2021年10月13日)
https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf
【 いじめ匿名連絡サイト「スクールサイン」概要 】
いじめ匿名連絡サイト「スクールサイン」は、”ひとりで悩む仲間をひとりでも助けるために” をコンセプトに、小学生から高校生まで活用されている、いつでも匿名でいじめの目撃情報などを連絡できるWebサイトです。
いじめを見た・聞いた、または自身が受けていることを学校へ知らせること、自身の悩みや気になることも連絡できるツールとして、全国の小中高350校以上に提供。
https://school-guardian.jp/service/school-sign/
【 スクールガーディアン事業部 概要】
事業ミッション「子どもたちが健全にインターネットを活用できる環境を目指して」のもと、2007年より学校非公式サイト・ネットいじめ対策コンサルティングサービスとしてスクールガーディアンを発足。2015年からスマートフォンで第三者が匿名でいじめ連絡ができる「スクールサイン」(旧「Kids’ Sign」」を提供。
https://school-guardian.jp/
■アディッシュ株式会社 概要
設立 :2014年10月1日(東証グロース:7093)
代表者 :代表取締役 江戸 浩樹
本社所在地:東京都品川区西五反田1-21-8 ヒューリック五反田山手通ビル6階
事業内容 :ミッション「つながりを常によろこびに」のもと、インターネット上で人と人がつながるからこそ発生する課題を解決し、利用者にとって健全で心地よい居場所をつくることを目的としたカスタマーリレーション事業を展開
・カスタマーサクセスの設計・コンサルティング・運用
・カスタマーサポートの運用
・誹謗中傷・炎上対策、リスクモニタリング
・学校向けネットいじめ対策など
URL :https://www.adish.co.jp/
※記載されているサービス・商品名、会社名、ロゴは各社の商標および登録商標です
※本リリース情報は、2022年5月26日時点の情報です
【サービスに関するお問い合わせ先】
スクールガーディアン事業部 鈴木
Tel:03-5759-0334(代表)Mail:sg-info@adish.co.jp
お問い合わせフォーム:https://info.adish.co.jp/webapp/form/21053_tdfb_3/index.do
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