台湾金型産業の振り返りと2022年の展望<ワイズ機械業界ジャーナル2022年3月第3週号発行>

〜台湾機械業界の最新動向を分析する〜

ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の2022年3月第3週号を発行しました。今週号では、金型業界、工作機械業界、真空ポンプ設備メーカーの鋒魁科技(Forward)、エネルギー業界について紹介します。

<最新号目次>
  • 台湾金型産業の振り返りと2022年の展望
  • 工業技術研究院 ソフトウェアとハードウェア技術で台湾工作機械産業を支援
  • 半導体及び光電産業向け真空ポンプ設備メーカー、鋒魁科技(Forward)
  • 循環経済と産業発展の両立を目指す台湾メーカー

<台湾金型産業の振り返りと2022年の展望>
一、産業概況

 台湾金型産業の2021年第4四半期の生産額は122億4,000万台湾元で前期比5.6%減、前年同期比4.7%減だった。内需規模は98億5,000万台湾元で前期比3.5%減、前年同期比5.5%減、輸入額は12億8,000万台湾元で前期比20.8%増、前年同期比13.3%減、輸出額は36億7,000万台湾元で前期比3.7%減、前期同期比5.8%減だった。

 総合すると、金型産業の生産額と輸出額は21年第3四半期まで成長傾向が続いたものの、第4四半期の輸出額は▽港湾混雑、▽コンテナ不足、▽台湾元高──の影響で減少した。また、21年通年では、輸出額は小幅減少したものの、生産額と輸入額は成長した。

 なお、主要品目の輸入額のうち、▽中国から輸入された「プレス成形金型」と「その他ゴム・プラスチック成形用金型」、▽韓国から輸入された「プレス成形金型」、▽スイスとドイツから輸入された「ゴム・プラスチック射出成形用金型」──の成長幅が最も大きかった。

 台湾生産の金型は内需向け製品が主力であるため、台湾国内販売額は全体の7割程度を占めている。また、金型はロシアとウクライナへの輸出額が全体の1%未満であり、両国からも輸入していない。そのため、ロシアとウクライナの衝突は台湾金型産業への影響が軽微である。


二、メーカー動向
伯特光電(BEST PRECISION INDUSTRIAL)

 精密金型と金属部品大手の伯特光電(BEST PRECISION INDUSTRIAL)は、22年に大幅にグレードアップされたスマートフォンがリリースされる一方、ガラスとプラスチックの混合レンズが今後のトレンドとなり、金型精度に対する要求が厳しくなると予測しており、22年の売上高は21年より成長すると楽観している。

 現在、同社製品のうち、スマートフォン用レンズ金型が販売割合の50%以上を占め、最主力製品となっている。2位は金属部品で販売割合の20〜30%を占め、残りは仮想現実(VR)/拡張現実(AR)装置用と車載用レンズ金型だ。21年は鉄鋼価格が高騰して金型の生産コストが増加したが、人件費や機械設備の減価償却費などが占める割合が高かった。人件費や減価償却費は固定支出に当たるため、製品の出荷量が成長すれば、粗利益率は上昇する。

 22年について、伯特光電は市場需要に影響しうるマイナス要素が多いものの、同時に新しい商機も生まれていると指摘する。例えば、中国市場でガラスとプラスチックの混合レンズをスマートフォンカメラに導入し、応用を拡大する動きがあるため、今後の需要はさらに成長する見込みだ。スマートフォンカメラの応用分野のほか、VR/AR分野での販売も好調であることから、22年の同社の売上高は成長が期待される。

三、今後の展望
 22年第1四半期は、新型コロナウイルスの変異株流行に加えて、各国政府がインフレの悪化を懸念して量的金融緩和(QE)政策を縮小し、利上げ実施を検討するようになった。このため、22年の経済成長率は21年を下回ると各研究機構が予測している。また、米国および中国の経済成長率予測が下方修正されたことが、台湾の輸出額に影響を及ぼす見込みだ。このため、22年第1四半期の台湾金型産業の生産額は120億台湾元(後略)
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業種
サービス業
本社所在地
中華民国台北市襄陽路9號8F 富邦銀行襄陽分行大樓
電話番号
-
代表者名
吉本康志
上場
未上場
資本金
7000万円
設立
1996年11月