大容量モデル(水素供給能力600Nm3/h)水素圧縮機用水素ブースターの供給開始

川崎重工業製 水素ステーション用水素圧縮機に搭載

株式会社スギノマシン

株式会社スギノマシン(富山県滑川市)は、カーボンニュートラルの取り組みとして、主にバス・トラックなどの燃料電池大型商用車(以下、FC HDV※1)向けの大規模水素ステーションに対応する川崎重工業製「大容量モデルの油圧ブースター式水素圧縮機※2(水素供給能力600 Nm3/h)」に搭載される水素ブースターの供給を開始します。


1.大容量モデル水素圧縮機の概要

川崎重工業製「大容量モデルの油圧ブースター式水素圧縮機」は、既に販売を行っている中規模水素ステーション向けの従来製品(水素供給能力300Nm3/h)から、主要部品である川崎重工業と共同開発した当社製の水素ブースターの組み合わせを変更することで、水素供給能力を増強した大容量タイプ(水素供給能力600Nm3/h)としてラインアップするものです。

川崎重工業製水素圧縮機の仕様

2.大容量モデル水素圧縮機用水素ブースター供給開始の背景

スギノマシンは2021年度から水素圧縮機用水素ブースターを川崎重工業と共同開発し、2023年度から販売元の川崎重工業に供給を開始しています。

近年、バス・トラックなどの燃料電池車大型商用車は、燃料として多くの水素を必要とするため、水素ステーションでの充填に時間を要します。今後、FC HDVが普及するためには、水素を大流量で迅速かつ、より多くの車両に充填できる大規模水素ステーションの実現が不可欠であり、水素ステーション内で水素ガスを圧縮する役割を担う水素圧縮機の大容量化が必要になると考えられます。

そこで、従来圧縮機(300 Nm3/h)に加えて、当社製の水素ブースターの組み合わせを変更することで大型圧縮機(600 Nm3/h)を新しくラインアップしました。

3.水素ブースターの特徴

  • 当社製の水素ブースターを組み合わせることで、様々な供給形態の水素ステーションに対応することができます。

  • 水素ガスは最大82MPaGの超高圧に圧縮されるため、水素ブースターは非常に過酷な条件で作動することになりますが、当社が長年培ってきた高圧水圧縮技術を応用することで、高い耐久性を実現し、信頼性を獲得しています。

  • 水素ブースターはメンテナンス性にも配慮されており、ランニングコストの低減が可能です。

※川崎重工業製水素圧縮機は水素ステーションで燃料電池自動車(FCV)に水素ガスを圧縮充填するために使用するもので、当社製の水素ブースターは川崎重工業の油圧システムにて使用する前提で設計されています。

4.今後の展開

今後も当社の超高圧技術を活用して、カーボンニュートラルに貢献していきたいと考えています。

5.用語補足

※1 FC HDVとは

Fuel Cell Heavy-Duty Vehicle

※2 油圧ブースター式水素圧縮機とは

油圧駆動によりガスピストンを往復運動させることで水素ガスを高圧化する装置

<本件に関するお問い合わせ先>

株式会社スギノマシン プラント機器事業本部 生産統括部 第一技術部

TEL:076-477-2572


<会社概要>

■会社名:株式会社スギノマシン

■代表者:代表取締役社長 杉野良暁、代表取締役副社長 杉野岳

■本社所在地:〒936-8577富山県滑川市栗山2880番地

■TEL:(076)477-2555(代)

■創業:1936年3月1日

■事業:高圧ジェット洗浄装置、超高圧水切断装置、原子力発電保守用機器並びに廃炉機器、湿式・乾式微粒化装置、ドリリングユニット、タッピングユニット、マシニングセンタ、拡管工具・装置、抜管装置、鏡面仕上工具、バイオマスナノファイバー、産業用ロボット等の開発、設計、製造、販売

■URL:https://www.sugino.com/

-以上-

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

株式会社スギノマシン

7フォロワー

RSS
URL
https://www.sugino.com
業種
製造業
本社所在地
富山県滑川市栗山2880番地
電話番号
076-477-2555
代表者名
杉野 良暁
上場
未上場
資本金
23億2467万円
設立
-