88.1%が「誘いたい⼈がいた」、72.5%が「誘えていなかった」ことが明らかに。大阪・関西万博に”高齢・障がいのある方”を誘うことに関するアンケート調査

- LET’S EXPOの“誘う企画”では、26,595人が「誘ってみよう」と行動を起こす -

一般社団法人関西イノベーションセンター(所在地:大阪府大阪市中央区、理事長:早乙女 実、以下、MUIC Kansai)が運営するユニバーサルツーリズムプロジェクト「LET’S EXPO」は、「万博に誘いたい人がいる」という方の背中を押すことを目的に、敬老の日にあたる9月15日(月・祝)の大阪・関西万博へ、500組1,000名を招待する「大阪・関西万博への無料招待企画」を立ち上げました。

この度、本招待企画にお申し込みいただいた26,595名のうち、3,852名を対象に「大阪・関西万博に誘うことに関するアンケート調査」を実施しましたので、その結果を公開します。

(大阪・関西万博への無料招待企画の詳細:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000124.000094621.html

LET’S EXPOでは、肢体不自由や視覚障がい等により、主に移動が困難な方々の「万博に参加したい」という思いを実現するため、リアルとバーチャルの両面から万博参加を支援する取り組みを行っています。

これらの取り組みを進める中で、高齢の方や障がいのある方を万博に誘いたいと思いながらも、自身の体力や移動の不安、心理的なハードルなどから、「誘うことをためらっていた」というケースを多く耳にするようになりました。

この度、こうした「誘いづらさ」の実態を明らかにするためにアンケート調査を行いました。

調査では、88.1%の方が今回の「大阪・関西万博への無料招待企画」を知る前から「万博に誘いたい人がいた」と回答する一方で、72.5%が「誘えていなかった」ことが明らかとなりました。

その理由としては「長時間の移動や歩行のサポートへの不安」(51.4%)が最も多い結果となりました。そのほか「断られるかもしれない」「喜んでもらえるかわからない」といった、ちょっとした迷いや気遣いが、誘うことをためらわせている様子がうかがえます。

一方で、半数以上の方が「この招待企画に背中を押された」(50.4%)と回答。少しの誘うきっかけがあることで、誘う側が一歩を踏み出しやすくなることが考えられます。また誘いたいと思った理由として、21.4%の方が「LET’S EXPOの会場内サポートがあるから」を挙げたことから、車いすの移動支援などの具体的なサポートが受けられることも、誘いたい人がいる方の気持ちを後押しすることがわかります。

さらに、今回の無料招待企画では26,595名を超える方が「誘ってみよう」と実際に行動を起こしてくださいました。こうした結果からも、ユニバーサルツーリズムを普及させていくにあたり「誘いづらさ」を解消することは、検討すべきポイントであると考えます。LET’S EXPOでは、今回の招待企画と調査で得られた結果をもとに、今後もあらゆる観点からユニバーサルツーリズムの普及に向けた取り組みを推進してまいります。

◆調査概要

調査方法:インターネットによるアンケート調査

調査期間:2025年8月19日 〜 2025年9月2日

回答者属性:「大阪・関西万博への無料招待企画」にご応募いただいた26,595名の方のうち3,852名

大阪・関西万博への無料招待企画の詳細:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000124.000094621.html

※本調査内容を転載される場合は、出典がLET’S EXPOであることを明記くださいますようお願いいたします。

◆調査結果

Q1.今回の万博招待企画を知る前から「誘いたい人※」はいましたか? ※誘いたい人:高齢者や障がいを有する方、長時間歩くのに不安を抱える方
Q2.今回の万博招待企画が無くても、万博に誘って一緒に行こうと思っていましたか?

<Q1~Q2考察>

88.1%が「誘いたい人がいた」と回答しており、多くの方がLET’S EXPOの「大阪・関西万博への無料招待企画」を知る前から、身近な高齢者や障がいのある方、長時間歩行に不安を抱える方を「誘いたい」と考えていたことがわかります。

一方で、一緒に万博に行きたいと思う方を「既に誘っていた」と回答した方は27.2%にとどまり、72.5%の方は誘うことができていませんでした。これらの結果から、誘うことのハードルの高さがうかがえます。

Q3.これまで誘うことができなかった理由を教えてください。

<Q3考察>

「誘いたい」と思いながらも行動に移せなかった理由として、最も多かったのは「長時間の移動や歩行のサポートへの不安」(51.4%)でした。「会場のバリアフリー対応状況がわからなかった」(14.4%)といった声もあり、現地での移動や環境への不安が、誘いづらさの要因となっていることが考えられます。

さらに「断られるかもしれない」(13.2%)、「喜んでもらえるかわからない」(12.5%)といった心理的なためらいや、「誘うきっかけがなかった」(11.8%)といった理由も一定数見られました。

これらの結果から、現地での移動支援やバリアフリー対応状況に関する情報の提供、そして心理的なためらいを和らげるきっかけがあれば、誰かを誘いたいと思う方が、より気軽に声をかけやすくなることが考えられます。

Q4.誘いたいと思ったきっかけについて教えてください。

<Q4考察>

「この招待企画に背中を押されたから」(50.4%)が最も多いことから、今回の「大阪・関西万博への無料招待企画」が、誘うことの大きなきっかけとなったことがわかります。このような誘うきっかけがあることで、「誘ってみよう」という気持ちを後押しできることが考えられます。

次いで「親孝行がしたいから」(49.7%)、「誘いたい人と一緒に楽しみたいから」(44.8%)、「誘いたい人が1970年の大阪万博に行ったことがあり、今回も行ってみてほしいと思うから」(43.8%)といった回答が多くなっており、家族や大切な人との思い出づくりや感謝の気持ちが、「誘いたい」と思う原動力となっていることが読み取れます。

また、「LET'S EXPOの会場内サポートがあるから」(21.4%)という回答からは、身体的不自由を抱える方のための移動サポート等の具体的な支援が、「長時間の移動や歩行のサポートできるかわからない」といった不安を和らげ、「誘ってみよう」という気持ちを後押ししていることがわかります。

こうした結果からは、誘うきっかけを提供することと、安心して楽しむことのできる環境の両方がそろうことで、誘う側がさらに一歩を踏み出しやすくなることがうかがえます。

Q5.今回の企画で誘いたい人は何人いますか?

<Q5考察>

誘いたい人の人数について、平均で1.58人となりました。この数字を今回の「大阪・関西万博への無料招待企画」の申込者26,595人に当てはめて試算すると、最大でおよそ42,020人(26,595人×1.58人) が実際に誘われた可能性があることがわかります。

この42,020人の中には、“万博に行きたいけれど、自力で行くことが難しい“といった「誘われるべき方」も、相当数含まれていると考えられます。

こうした結果からユニバーサルツーリズムを企画する際には、現地での移動サポート等に加えて、誘う人が誘いやすくなるような仕組みづくりも併せて検討する必要があることがうかがえます。


LET’S EXPOについて

行こう。あきらめていた人と。

LET’S EXPOとは、万博に”簡単に行けない方”の参加を実現するユニバーサルツーリズムプロジェクトです。「万博に行きたいけれど、行くことができない」方々の課題を、当事者とその家族や介護・福祉関係者と解決し、誰もが楽しめる万博を目指しています。

(ホームページ:https://www.lets-expo.jp

会場内サポートについて

LET’S EXPOが万博会場内で提供する、車いすユーザーの押し手サポート等を行い、身体に不自由を抱える方でも万博会場内をスムーズに巡ることをサポートする支援が「会場内サポート」です。詳細は以下のURLよりご確認ください。(会場内サポートの詳細:https://www.lets-expo.jp/service-a

≪利用者の様子≫

<利用者の声(抜粋)>

  • LET'S EXPOのサポートがなければ、足の悪い母と万博に行くことは叶いませんでした。「行けて良かった。本当に楽しかった。また行きたい!」という母の言葉が何より嬉しかったです。長蛇の列を避けて優先入場できたことや、会場内での安全確保や座席確保など、一歩先を読んだ対応に感動しました。ボランティアの皆さんとの会話も楽しく、別れ際には母が涙ぐんでいました。

  • 構音障害のある私の言葉を最後まで真剣に聞き取ってくださり、会話が続いたことに胸が熱くなりました。まさに『心のバリアフリー』を実感しました。9月にもう一度と、今計画を立てている所です。その際は是非再度お願い致したいと存じます

  • 車椅子での生活には不便を感じることも多い毎日ですが、今回の取り組みや、それに関わってくださる方々の温かさに触れ、明日への希望を感じることができました。今日の嬉しい気持ちと感謝の気持ちを胸に、これからも家族で前向きに生きていきたいと思います。本当にありがとうございました。

  • LET’S EXPOのスタッフ様ボランティア様には感謝しかありません!万博という世界規模の博覧会イベントにてこのような取り組みがあること、素晴らしく思います。

  • 展示も楽しんだけど、ボランティアさんとの会話が面白く、楽しかったです。また、車椅子での移動においても、前方で通路を確保してくださったり、暗いパビリオン内での安全に細心の注意を払ってくださったりと、ボランティアの皆様の心配りに大変感動しました。

  • 万博が満喫できました。素晴らしいサポートのシステムをありがとうございます。ボランティアさん4名との時間が、女子会のようで楽しかったです。今日の皆さんに出会えて嬉しかったです。

  • この度は、残り少ない人生の中で、イベントと言い、スタッフさんと言い、素敵な万博体験をさせていただき、ありがとうございました。また機会がございましたら参加させてください。

  • 万博が終わっても、このようなサポートが続いてほしいと思います。


◆LET’S EXPOの運営主体企業について

一般社団法人関西イノベーションセンター

所在地:大阪府大阪市中央区伏見町三丁目6番3号

代表者:早乙女 実(理事長)

事業内容:MUIC Kansaiは、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループおよび株式会社三菱UFJ銀行が設立した会員制のオープンイノベーション創出拠点です。「観光・インバウンド」「環境」「健康」「食」「エンタメ」等をテーマに大企業とスタートアップ、自治体等が連携し、社会課題解決とともに新たな事業創出を目指した活動に取り組みます。

東京トラベルパートナーズ株式会社

所在地:東京都渋谷区代々木3丁目22番7号 新宿文化クイントビル14階

代表者:栗原 茂行(代表取締役)

事業概要:介護施設向け旅行サービス「旅介」、介護施設向けオンラインツアーサービス「旅介オンラインツアー」、フランス発オンラインツアーサービス「ONYVA!」、会議室「新宿クイントサロン」、一般旅客自動車運送事業

住友電気工業株式会社

所在地:大阪市中央区北浜4-5-33

代表者:井上 治(代表取締役社長)

事業概要:環境エネルギー関連事業、情報通信関連事業、自動車関連事業、エレクトロニクス関連事業、産業素材関連事業他の5部門にわたって、製品の開発、製造、販売、サービス等の事業活動を展開

◆運営協力・参画予定企業について

≪運営協力≫

株式会社kenma(プロジェクトデザイン)

株式会社Blanket(プロジェクト協力)

東北大学 瀧 靖之(運営企画サポート)

≪参画予定企業≫

特定非営利活動法人伊勢志摩バリアフリーツアーセンター

特定非営利活動法人AYA

株式会社コネクシー

公益財団法人日本財団ボランティアセンター

社会医療法人愛仁会

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会社概要

URL
https://www.muic-kansai.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
大阪府大阪市中央区伏見町3-6-3 三菱UFJ信託銀行 大阪ビル MUIC Kansai
電話番号
-
代表者名
早乙女 実
上場
未上場
資本金
-
設立
2020年03月