WHILL社、大型施設向け事業としてスタンダードモデルの近距離モビリティWHILLを導入する「WHILLモビリティサービス」を本格展開
〜施設ごとの特性や客層などに応じた最適な屋内外移動ソリューションを提供し、シニア世代含め誰もが満喫いただける移動環境の整備に貢献〜
WHILL株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:杉江理、以下「WHILL社」)は、大型施設などを運営する法人向け事業として、免許不要で自身で操作するスタンダードモデルの近距離モビリティWHILLを導入する「WHILLモビリティサービス」を本格展開することを発表いたします。高齢化が加速する中、施設ごとの特性などに応じた最適な屋内外移動ソリューションを提供し、シニア世代やそのご家族含め誰もが満喫いただけるように移動環境をさらに整備することで、施設運営オペレーションの最適化を実現するとともに、来場者の滞在体験の向上をサポートいたします。本格展開に伴い、法人施設様向けのウェブサイトを刷新しています。
WHILLモビリティサービスは、最先端の技術と高いデザイン性を兼ね備える近距離モビリティと、モビリティ管理システムを組み合わせたもので、施設特性や客層、ニーズに応じて自動運転モデルまたはスタンダードモデル(WHILL Model C2、WHILL Model F、WHILL Model S)から選択可能です。自動運転モデルを利用したWHILL自動運転サービスは既に、羽田空港、関西国際空港、成田国際空港、カナダのウィニペグ空港で導入されているとともに、国内の病院でも採用が広がっています。
スタンダードモデルについても、かねてより施設での導入実績や実証実験を積んでいます。新型コロナウイルス(以下「新型コロナ」)感染防止に関する外出制限が緩和され、外出機運が高まる昨今、「新型コロナ以降、特にシニア世代の客足の戻りが鈍い」「もっと幅広い世代に来場いただきたいが、インクルーシブな策が打てていない」「施設の滞在時間を伸ばし、より満喫いただきたい」といった法人施設様の需要も顕在化しつつあります。WHILL社はこうしたニーズを受け、この度、スタンダードモデルを導入するWHILLモビリティサービスを本格的に展開いたします。
WHILLモビリティサービスの製品面の特徴には、免許不要で屋内外を安心して走行できる充実のモビリティラインアップや、施設の世界観に自然と馴染むシンプルなデザイン性、シニア世代含め誰もが簡単に利用できる直感的な操作性などがあります。また、サービス面では、法人施設様側が遠隔からでも機体を安心安全に管理できるシステム「オペレーションポータル」を提供するとともに、保険・保守点検などの手厚いサポートや、手軽かつ低予算で導入できる料金体系を用意しています。
【オペレーションポータルの管理画面 イメージ】
WHILL社は、WHILLモビリティサービスを通じて法人施設様とのパートナー連携を積極的に進め、一時的にWHILLを気軽に利用できるスポットを増やすことで、普段は車椅子を利用しないけれど、長距離・長時間の歩行となるとつらいシニア世代などが疲れることなくゆっくりと施設内を回れ、ご家族やご同行される方と一緒にその場を心から楽しめる移動環境を整備していきたい考えです。
2012年の創業当初から「徒歩」をカバーする近距離移動のプラットフォームを構築してきたWHILL社は引き続き、これまでに得た知見やノウハウ、ハードとソフト両方の開発リソースを生かし、法人およびエンドユーザー向けの製品とサービスを提案することで、「すべての人の移動を楽しくスマートにする」社会を目指してまいります。
■WHILL社 代表取締役社長 CEO 杉江 コメント
「WHILLを導入した施設やこれまでの実証実験の結果(注1)などから、『また来たい』と答えた方が9割を超えるほか、『施設の滞在時間が伸びた』とする声は8割弱に上ったことから、再来場率の向上や滞在時間の延伸に効果があることが期待できます。また、『WHILLがあるなら安心して親を連れて来られる』などの反応もあり、エンドユーザー、法人双方にとってメリットがあることがうかがえます。
相次ぐ道路交通法の改正などの社会的背景もあり、こうした『徒歩』をカバーする近距離の移動サービスの必要性は今後一層高まるでしょう。新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に移行して外出制限も緩和され、従来の日常に戻りつつある中、WHILL社は法人施設様と密に連携し、自粛生活が長引いたシニア世代の外出機会や意欲をとりわけ高め、高齢化社会の日本が抱える課題の一つであるフレイルの予防やQOL(生活の質)の向上に対し『移動』の観点から取り組んでいきたいと考えています」
■WHILLモビリティサービス スタンダードモデル 概要
利用モデル | プレミアムなModel C2、折りたためるModel F、スクータータイプのModel S |
主な対象法人 | シニア世代含めご家族で訪れやすい、有人インフォメーションセンターなどがある場所 ・公園/庭園などの屋外施設 ・ショッピングモールやアウトレットモールなどの商業施設 ・遊園地や動物園、スタジアム、博物館などのレジャー施設 など |
提供サービス | 機体、点検サービス、保険サービス ※機体を遠隔から管理できるマップ機能をオプションで付けられます。 |
料金体系 | 初期費用9,800円(送料別)+月額23,000円〜(年間契約) |
法人施設様向けページはこちら: https://whill.inc/jp/mobility-service
■導入事例のご紹介
ふかや花園プレミアム・アウトレットでは店舗や飲食店の中にも入っていきやすく、場合によっては折りたたんで置けるようModel Fが採用されています。一方、2023年3月に開業したエスコンフィールドFビレッジでは、スタジアムでは快適な乗り心地を実現するModel C2が、屋外の敷地では自転車のような感覚で気軽に移動しやすいスクータータイプのModel Sがそれぞれ配備されています。
その他、広大な敷地を持つ屋外施設や商業施設、遊園地や博物館といったレジャー施設などでWHILLは利用されています。
■社会的背景:WHILL社調査による外出などに対するシニアの動向
新型コロナ流行開始から約3年が経過し、感染症法上の分類が「5類」に移行され、旅行や外出の動きが活発化しています。日本の65歳以上のうち、500m以上休みなく歩くことが難しい方は1,200万人(約3分の1)いると試算されていますが、WHILL社が実施した調査では、新型コロナの流行が落ち着きつつある中でも、シニア世代(65歳以上)に限ると、7割近くがいまだに外出頻度が減ったままであると回答したほか、長期間の自粛生活から「体力が衰えてしまった」「足腰が心配」「長時間歩くのがしんどくなってしまった」と答えています(注2)。
一方、9割近くが「外に出る機会が増えれば、社会と関わりを持つことに対して、より前向きになれると思うか」に対し「なれると思う」と回答しており、自由記述でも「コロナ禍で行きたいところへ出かけることを控えてしまったが、家族と自由に出かけられるようになりたい」など、意欲はあるものの、足腰・体力への不安などから二の足を踏んでしまうシニアもいることがうかがえます(注3)。
注1:WHILL社調査 サービス利用者 76ss 2022年5月実施
注2:WHILL社オンライン調査 全国 65歳以上の男女 100ss 2022年12月実施
注3:WHILL社オンライン調査 全国 65歳以上の男女 600ss 2022年12月末実施
■スタンダードモデルについて
スタンダードモデルは免許不要で歩行領域を走行できる近距離モビリティです。Model C2は高いデザイン性と5cmの段差乗り越え、後輪を軸にその場で一回転できる小回り能力、リアサスペンションを採用した滑らかな乗り心地などを特長とし、Model Fは軽量化を実現した折りたためるモデルです。Model SはWHILL社初となる歩道を走れるスクータータイプで、ハンドルがあることで、より安定してより長く走ることができ、免許返納後や自転車からの乗り換えなどに適したモデルです。
製品について:https://whill.inc/jp/
■自動運転モデルについて
自動運転モデルは、自動運転・自動停止機能などを搭載したモデルで、広い施設内の特定の目的地まで自動走行で移動できます。あらかじめ収集した地図情報と、センサー群で検知した周囲の状況を照らし合わせながら自動走行し、降車後は無人走行で元の場所に返却されます。
<WHILL社について>
WHILL社は、2012年5月に日本で創業し、「すべての人の移動を楽しくスマートにする」をミッションとして、20以上の国と地域で近距離移動のプロダクトとサービスを展開しています。主な事業は、高いデザイン性や操作性などが特徴の近距離モビリティWHILLの開発・販売、およびWHILLを活用して気軽な移動体験を提供するモビリティサービス(法人レンタル/自動運転)です。WHILL社は2事業を柱に、近距離の中でも、他の移動手段では行けなかった、歩行領域(歩道・屋内外)の移動をカバーすることで、誰もがどんな場所にもつながる世界を構築します。
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