アーツコミッション・ヨコハマ(ACY) 助成プログラム  平成28年度交付者および交付事業が決定しました!

横浜で若手芸術家を育成・発信、さらに クリエイティブな活動を支援します!

公益財団法人横浜市芸術文化振興財団は、文化芸術創造都市・横浜の推進に取り組んでいます。横浜市文化観光局創造都市推進課と協働して進めるアーツコミッション・ヨコハマ事業において、今年度から新たに改正した2つの助成制度の交付を行います。これにより、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、横浜から新たな人材が育ち、さらに先駆的な活動が生まれることで、横浜の魅力が世界へ発信されることを目指します。 この度、28年度の交付者を決定しましたので、お知らせします。


次世代を担う若手芸術家を横浜で育成・発信
「クリエイティブ・チルドレン・フェローシップ」とは?
「クリエイティブ・チルドレン」とは、横浜市が文化芸術創造都市のさらなる推進を図るべく、子どもたちの創造性を養うと共に、多様な文化芸術を継承、発展、創造する次世代の人材育成プロジェクトです。
その構想に基づき、今年から横浜から世界に芸術文化を発信するアーティストを育成し、そのキャリアアップを支援するための助成制度を開始しました。50名の応募の中から厳正なる審査の結果、3名のアーティストが選ばれました。
 

撮影:和久井幸一撮影:和久井幸一

 武田 力  (アーティスト)

幼稚園で働いたのち、俳優として演劇に関わるようになり、2012年からは、アジア各地の民俗芸能をもとに自身でも創作をはじめる。
ある目指されるべき「わたしたち」を前提とするのではなく、観客ひとりひとりの声から「わたしたち」を立ち上げていくような作品制作をしています。
いまはフィリピンの国際演劇祭《Karnabal》からの招聘を受けて、3年をかけて作品をつくっています。
フィリピンの、ある海沿いのスラム街に住まいながら、現在に連なる日本とフィリピンの戦中戦後からの関係性のあり方を、「タコ」を獲り「たこ焼き」にして食べる行為を通して露わにしていきます。

「戦争を経て、なにを現代における和解とし、なにを共に更新していけるのか。
つらい過去の記憶を、直接的に扱うにはあれから70年以上が経過しても、とても苦しいことです。そして和解にも更新にも、明確な答えはありません。如何にひとりひとりが自分なりにでも、そこに思考を巡らせることができるかが、今の世界情勢を鑑みても必要なことだと思うのですね。ただ、僕はそれをアートでやろうと。そういうことです。」

http://www.engekisaikyoron.net/takedariki/(インタビュー)

 

田村友一郎 (現代美術家)

近年は、場所のコンテクストと自らの経験をつなぎ、新たな風景やストーリーを紡ぎ出すような作品を、国内外で制作。現在、横浜にある東京藝術大学大学院映像研究科博士課程後期に在籍。
最近、興味を持っているのは、オブジェクトとしてのボディ、「肉体」です。戦後、横浜に駐留していた進駐軍の兵士のたくましい肉体や、のちの英国王・ジョージ5世が19世紀に横浜で入れた刺青など。横浜がキーワードになるものもいくつかあります。

「今年は、自分にとってある意味で横浜イヤーです。大学院の修了もありますし、秋には横浜美術館での展示も控えています。これらをきっかけに、横浜を再発見できればとも思いつつ、横浜にたくさんのひとを呼びたいとも思っています」
http://www.damianoyurkiewich.com

 

 

渡辺篤 (アーティスト)

自身の体験に基づく傷や囚われとの向き合い、社会的批評性の強い作品を絵画、インスタレーション、写真、パフォーマンスなどの多彩な表現方法で発表。新興宗教、経済格差、ホームレス、アニマルライツ、ジェンダー、ひきこもり、精神疾患など、テーマも多岐に渡る。
心の傷をたくさんの人から寄せてもらい、割れた瀬戸物を直す金継の手法で表現する作品を、今年の秋に開催される『黄金町バザール』で発表するほか、冊子を作るプロジェクト、そして海外への発信のために語学を学本格的に学ぼうとも考えているとのこと。

「これからも個と社会を合致させる作品を作って、いきいきと生きていくために自覚することを提起したい。誰かを救うきっかけになればと願っています。いろんな矢面に立つ自分のことは、それが宿命だと考えています。」
http://www.atsushi-watanabe.jp/


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社会を包摂して表現することで生まれる創造性を横浜ならではの魅力として発信
「クリエイティブ・インクルージョン活動助成」とは?
東京2020年オリンピック・パラリンピックに向けて、年齢、性別、障害の有無、国籍などにとらわれることのない社会を横浜の魅力として発信していくための、クリエイティブな文化活動を支援する助成制度を開始しました。
24件の申請の中から厳正なる審査の結果、4事業が採択されました。
これから1年間、よりよい社会を目指すプロジェクトの実現、成功に向けて、ACYも一緒に取り組んでいきます。
 

 

「外国のルーツのこどもたちと音と映像の大発表会(仮)」 ART LAB OVA
外国籍の住民が多い地域の課題解決を訴える提案です。そこに住む子どもたちと一緒に音楽づくり、映像制作を行い、地域の映画館で発表、上映をします。外国にルーツを持つ子どもたちの居場所づくりと、彼らの現状を街の風景として視覚化する取組みに高評価が与えられました。発表は来年の3月頃を予定しています。  
http://artlabova.org/
 
「黄金町BASE」 黄金町BASE
黄金町地域に関わったアーティストと、そこに住む子どもたちを軸とした地域コミュニティのプラットフォームを作ります。新たな表現を生み出し、子どもの創造力を育む場づくりを目指します。その過程を記録して発表し、将来はモデル化して他都市へ展開していくという広がりのあるプロジェクトです。
 
「YOKOHAMA INSIDE FASHION @ KOTOBUKI」   スタジオニブロール
高度成長期にたくさんの日雇い労働者が集まり、ドヤ街と呼ばれた横浜の寿町。労働者たちは高齢となり、現在は福祉の街となっています。地元のファッションデザイナーとソーシャルベンチャーが組んで、住民に最高のカッコいい1点ものの服をコーディネートして、写真と映像を制作します。展覧会、写真集などで国内外に広く発信していきます。アート・プロジェクトとしての訴求力の強さが評価されました。写真集は来年1月頃に完成します。
http://www.nibroll.jp/
 
「PLAYFUL CITY」 MADE
高齢者や子ども、障がい者など街中で弱い立場となる人々を対象としたワークショップなどを行い、生活のデザインを一緒に考えていく取組みです。誰もが住みやすい街づくりには、デザインやテクノロジーの要素は不可欠であると認められました。人々のネットワークづくりにも期待されています。

 


※アーツコミッション・ヨコハマ(ACY)は、(公財)横浜市芸術文化振興財団が横浜市文化観光局の補助金を受けて運営する事業です。
(横浜市中区山下町2産業貿易センタービル1F)

アーツコミッション・ヨコハマとは?
今回デザインのコーディネートを担当したアーツコミッション・ヨコハマは、横浜市芸術文化振興財団のプロジェクトのひとつです。横浜市の掲げる 「文化芸術創造都市・横浜」の取り組みを基にアーティスト、クリエーターの支援を通じ、その力を街に活かすと共に、クリエイティブな活動と街のプロモーションを行っています。
http://acy.yafjp.org/

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ビジネスカテゴリ
アート・カルチャー
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会社概要

URL
http://p.yafjp.org/jp
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
横浜市中区山下町2番地  産業貿易センタービル1階
電話番号
045-221-0212
代表者名
近藤 誠一
上場
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資本金
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設立
1991年07月