ヘルスケアスタートアップ「おいしい健康」食行動および腸内細菌に着目した成人喘息患者に対する介入研究を慶應義塾大学医学部内科学教室(呼吸器)と開始

〜生活習慣病に準じた食事介入による喘息患者の生活の質の変化を評価〜

おいしい健康

AIによる献立・栄養管理支援アプリ『おいしい健康』を運営する株式会社おいしい健康(代表取締役CEO:野尻哲也、以下、当社)では、このたび、慶應義塾大学医学部内科学教室(呼吸器)(福永興壱教授)、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所、理化学研究所、Noster株式会社との共同による「成人喘息患者を対象とした食事介入研究」に関する研究(以下、本研究)を開始いたしました。

■研究背景「重症喘息のリスク因子である食行動パターンに着目」

現在、日本における成人喘息の有病率は約10%となっております。さらに、そのうち5-10%は既存の薬物療法を行っても増悪リスクや症状が残ってしまう「重症喘息」といわれています。また一方で、肥満(BMI高値)や内臓脂肪増加(※1※2)、インスリン抵抗性(※3※4)が喘息の重症化のリスク因子であることがわかっています。そのため、生活習慣病の改善を目的とした食事介入が喘息コントロールの改善手段として有用であることが推測されますが、現在までの研究では、「どのような対象に」「どのような方法で」食事介入を行うべきか検討した研究は乏しく、実臨床で応用可能なエビデンスはまだ確立されておりません。

■研究概要「喘息患者への食事介入および喘息コントロール効果と腸内細菌を評価」

本研究では喘息患者に対する管理栄養士の食事介入を実施するとともに、AI献立・栄養管理アプリ「おいしい健康」を通じた食行動の解析と改善支援、ならびに喘息コントロール効果を測定いたします。また、食事と密接に関連する腸内細菌を解析し、腸内細菌の視点から喘息コントロールへの影響を評価いたします。

本研究の参加者は、慶應義塾大学病院で喘息を治療中の方を対象とし、最初の4週間においしい健康アプリが提案する管理栄養士監修メニューを召し上がっていただき、次の4週間に自己管理期間として任意でおいしい健康アプリを用いた食事管理を行います。その後、喘息症状、体重、体組成、呼吸機能などの臨床データ、血清中の脂質や便中の腸内細菌叢などの分析データを組み合わせ、食事介入が喘息に与える影響とその機序を多角的に解析いたします。

本研究の全体像(研究計画書より転載)

■慶應義塾大学医学部内科学教室(呼吸器)・福永興壱教授のコメント

喘息は長引く咳や息苦しさの原因として多く見られる疾患です。昨今、効果の高い吸入薬や生物学的製剤などが次々に登場し、治療は飛躍的に進歩しています。一方で、喘息のような慢性疾患は日頃の食生活も影響を与えることがわかってきました。すなわち食事による体組成や腸内細菌叢の変化などが、喘息の原因となる免疫の異常に影響を与えることも解明されつつあります。今回の我々の取り組みでは、食事内容や食習慣の改善を通じ、喘息患者さんの体に起きる変化を細かく観察させていただきます。そして、『喘息患者さんにとって最適な食事とは何か』を明らかにするための第一歩となればと考えております。

■株式会社おいしい健康・代表取締役CEO野尻哲也のコメント

おいしい健康では一人ひとりの健康や嗜好に適した食事を提案するスマートフォンアプリを展開しており、現在では80種類以上の疾患、月間130万人以上の方にご利用頂いております。このたびの慶應義塾大学医学部内科学教室(呼吸器)との共同研究では類を見ない斬新なアプローチにより、まだ不明な点が多い喘息と食事に関する解析を進めてまいります。将来的には、喘息患者さんにおける食生活面でのサポートを通じて、喘息治療やQOLの向上に寄与することを目指します。

※1 Farah CS, Salome CM. Asthma and obesity: a known association but unknown mechanism. Respirology. 2012 Apr;17(3):412^21. Doi:10.1111/j.1440-1843.2011.02080.x

※2 Peters U, Dixon AE, Forno E. Obesity and Asthma. J Allergy Clin Immnol.2018 Apr;141(4):1169-1179.doi:10.1016/j.jaci.2018.02.004.

※3 Foer D, Beeler PE, Cui J, Karlson EW, Bates DW, Cahill KN. Asthma Exacerbations in Patients with Type 2 Diabetes and Asthma on Glucagon -like Peptide-1 Receptor Agonists. Am J Respir Crit Care Med. 2021 Apr;203(7): 831-840. Doi:10.1164/rccm.202004-0993OC.

※4 Allinson JP. Patel PH. Donaldson GC. Obesity, Insulin Resistance, and Asthma. Am J Respir Crit Care Med. 2022 Nov 1;206(9): 1057-1058. Doi: 10.1164/rccm.202207-1271ED.

■AI献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』の概要

AI献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』は、利用者の健康状態や疾患、食の好みなどに合わせた最適な献立・レシピをAIが提案する、パーソナライズ食事管理サービスです。 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」および各疾患の診療ガイドラインに準拠した食事、または医療機関から指示される食事療法の内容に基づき、予防、ダイエット、疾患ごとの食事管理を、ご家庭で手軽に実践いただけるよう支援いたします。

アプリ名:『おいしい健康』

対応端末:iPhone(iOS) / Android

アプリ紹介ページ:https://oishi-kenko.com/service_description

ダウンロード:

App Store https://oishi-kenko.com/katgut/ios_app_store

Google Play Store https://oishi-kenko.com/katgut/android-kenko_google-play

WEB:https://oishi-kenko.com/

■株式会社おいしい健康「誰もがいつまでも、おいしく食べられるように」

株式会社おいしい健康は、データサイエンスに基づく栄養療法(Data science-based Nutrition:DBN)により「世界から病気をなくす」ことを目指す、ヘルスケア・スタートアップです。 パーソナライズ献立提案・栄養管理アプリ『おいしい健康』の提供を通じて、世界80億人の健康とWell-beingの実現、ならびに医療費抑制など社会課題の解決に貢献いたします。

会社名:株式会社おいしい健康

代表取締役CEO:野尻哲也

設立:2016年7月

所在地:東京都中央区日本橋小舟町3−2リブラビル3階

社員数:40名

株主:第一生命ホールディングス株式会社、Aflac Ventures LLC、東洋製罐グループホールディングス株式会社​​、味の素株式会社、株式会社スズケン、他

事業内容:生活者・医療機関を対象としたヘルスケアサービスの提供、製薬・食品・生命保険業界を対象としたマーケティングソリューションの提供

コーポレートサイト: https://corp.oishi-kenko.com/

■本リリースに関するお問い合わせ

株式会社おいしい健康 広報担当

E-mail: press@oishi-kenko.com

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会社概要

株式会社おいしい健康

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URL
https://corp.oishi-kenko.com/company.html
業種
サービス業
本社所在地
東京都中央区日本橋小舟町3−2 リブラビル3階
電話番号
-
代表者名
野尻哲也 松浦弥太郎
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2016年07月