范曽美術館（岡山市東区）西大寺会陽に合わせ3日間のみの特別開館　20年ぶりの公開作品も【両備文化振興財団】

開館月日：2023年2月17日（金）～19日（日）

范曽美術館（公益財団法人両備文化振興財団、所在地：岡山市東区西大寺上1丁目　両備バス西大寺バスセンター2階、館長：小嶋光信）は、2月17日（金）～19日（日）の3日間限定で特別開館しますので、お知らせいたします。
范曽氏は人物画の鬼才と称され、詩・書・画に優れた三絶の画家として、東洋の至宝と世界的に高い評価を受ける中国人画家です。范曽美術館は、毎年2月第3土曜日に開催される西大寺会陽にあわせて、通常年に3日間の期間限定で特別開館をしています。
「幻の美術館」と話題を集めている世界唯一の美術館の一年に一度の特別開館にぜひお越しください。
＜范曽美術館　https://yumeji-art-museum.com/hanso/＞

■范曽美術館特別開館
開館月日：2023年2月17日（金）～19日（日）
概要：
范曽(はんそう)美術館は、西大寺会陽を祝して、年に一度3日間限定で特別開館しています。
今年は、2月17日（金）から19日（日）までの3日間、その随一のコレクションの中から書や画など一部展示を替え43点の范曽作品を特別公開いたします。
創造と守護の女神「女媧」が天に空いた穴を修復し人々を危険から守ったという神話をもとに描かれた《女媧補天》。戦争やコロナにより世界情勢が不安定な今、社会に安寧が訪れることを祈念し本作を約20年ぶりに公開いたします。また、いまだ猛威をふるう新型コロナウイルス収束を願い、災い・疫病除けの神「鍾馗」を描いた作品の数々もご覧いただきます。
展示点数：43点（予定）

左より、范曽美術館外観、4階展示室

開催場所：范曽美術館（岡山市東区西大寺上1丁目　両備バス西大寺バスセンター2階）
開館時間：10：00～16：00（入館は15：30まで）
入館料：大人1,000円、学生（高校生以上）500円、中学生以下無料
入館料割引：子どもと一緒割引（中学生以下のお子様と来館された大人の方1名様2割引き）
アクセス：
＜バス＞岡山駅（10番乗り場）より両備バス「西大寺」行きで「西大寺バスセンター」下車（所要時間約40分）。約10～12分おきにバスが出ています。
＜JR＞岡山駅から赤穂線に乗車、西大寺駅下車（所要時間約20分）。西大寺駅から徒歩約15分。または両備グループタクシー（TEL：[phone]）をご利用ください。
※駐車場はございません。ご来館の際は公共交通機関をご利用をおすすめします。
お問合せ：夢二郷土美術館　TEL：[phone]　E-Mail：[e-mail]

【主要展示作品】
《女媧補天(じょかほてん)》（1982年）
中国の古代神話中の女媧が、天を補修する物語を描いた作品。女媧は人類を創造した神であり、楽器を創造した神とも言われています。天地開闢の始め（世界の始まり）、女媧は天に空いた大穴を大海亀の足を支柱とし、五色の石を煉って補天したとされています。

《鍾馗（しょうき）》（1986年）
「鍾馗」は病を患った唐の玄宗皇帝の夢の中に現れ、悪さをする子鬼を退治して病を癒したと伝えられています。夢から覚めると体調が回復していた皇帝は、画家の呉道子(ごどうし)に夢で見た鍾馗の姿を描かせました。中国に伝わる神ですが、日本でも端午の節句の幟などに鍾馗の姿が描かれ、疫病退散・魔除けとされてきました。

《竹林七賢図》（1983年）
三国時代の七人の知識人が描かれた作品で、范曽の傑作中の傑作。范曽は「私はこの竹林七賢図を描き上げるについて全身全霊をこめて制作にあたった。未だかつてこれほどまでに苦悩し心血を注いだ作品はなかった」と述懐しています。

左より、《女媧補天》《竹林七賢図》