【内部はこうなっている】命を救うための救急車
「119番」で出場要請を受けた救急隊員は、いち早く傷病者のもとへ到着し、容態把握と応急処置と行いながら、素早く病院へ送り届けています。その救急業務に欠かせないのが救急車です。
救急車には、走行中の揺れを抑える「防振ベッド」、脈拍や血圧の測定や心電図波形を表示する「救急モニター」、致死性不整脈で痙攣(細動)している心臓へ電気ショックを与えて正常な心拍に戻す「除細動器」、酸素吸入器と、傷病者の命を救うための機材を搭載しています。聴診器などの観察器具や輸液セット、アドレナリンなど薬剤が収納されている「パラメディックケース」は救急救命士が使用します。
救急救命士は、傷病者の観察と処置を施すプレホスピタルケア(病院前救護)を担う医療国家資格をもつ隊員です。救急隊は、救急救命士1名と救急有資格者2名が1チームの基本編成で、救急車に搭乗しています。
6つの突起を持つ星を背景にして蛇と杖がデザインされた『The Star of Life(生命の星)』というマークが描かれた救急車が多くあります。星にある6つの突起は「覚知*」「通報」「出場」「現場手当」「搬送中手当」「医療機関への引き継ぎ」と救急業務のすべてを意味しているものです。このマークが表すように救急車は、救急隊とともに、市民の生命を守り、安心ある暮らしのために日夜活躍をしています。
*消防機関や警察が火災や事件を認知すること
◆テーマ
「急病人をいち早く病院へ!救急車の内部はどうなっている?」
◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
◆監修協力
新井久美子(救急科専門医)
矢澤まり(外科専門医)
◆印刷用資料ダウンロードリンク
https://smart119.biz/manga/000599.html
◆救急車の内部について
救急車は、救急救命処置、救急隊員による応急処置が行えるスペースや救急資器材を収納できる場所などに優れた車です。
◆救急車の内部はこうなっている!
簡易な消毒用資機材を搭載
酸素吸入器:酸素が不足している傷病者へマスクで酸素を供給する機械です
救急モニター:傷病者の脈拍数や血圧を測定したり、心電図波形を見ることができます
ストレッチャー:傷病者を運びます
除細動器:心電図波形を確認することができます。心臓がとまってしまった人に対しては、電気ショックを与えます
パラメディックケース:救急救命処置を行うための資機材。中には特定行為を行うための薬剤等が入っています
防振ベッド:走行中の救急車の揺れを抑えます
シート:傷病者の関係者が同乗するときや、傷病者を搬送するときに使用します
◆救急車に乗っている人は?
消防署で勤務している署員です
基本的には3人1チームで行動しています
3名で出動する際は、救急救命士1名+救急有資格者2名で構成されます
◆救急救命士と救急有資格者とは?
救急救命士:国家資格を取得した隊員 高度な医療処置を行えます
救急有資格者:消防職員の中で、250時間の教養を受けた人
◆参考資料
・東京消防庁
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/ts/soubi/car/01_01.htm
・枚方寝屋川消防組合
https://www.youtube.com/watch?v=r-fUAy1ksGY
◆医療情報イラストレーション・シリーズ ホームページ
※画像など当コンテンツを報道にて引用いただく場合は、「(株)Smart119 提供」と記載ください。また、その際はpress@smart119.bizまでご一報いただけますと幸いです。
<株式会社Smart119について>
株式会社Smart119は「現役救急医が設立した、千葉大学発スタートアップ」です。
『今の「119」を変える』ため、音声認識とAIを活用した救急医療情報システム「Smart119」を開発・運用。
千葉市において、日本医療研究開発機構 (AMED) の救急医療に関する研究開発事業を実施。
緊急時医師集合要請システム「ACES」、災害時をはじめ、医療事業継続支援システム「レスポンサム(respon:sum)」の開発・運用を行っています。Smart119は「安心できる未来医療を創造する」を目指します。
【株式会社Smart119概要】
会社名: 株式会社Smart119
住所: 千葉県千葉市中央区中央2丁目5-1千葉中央ツインビル2号館 7階
設立: 2018年5月
代表者: 中田 孝明
事業内容:
音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」の開発・運用
緊急時医師集合要請システム「ACES」の開発・運用
医療事業継続支援システム「レスポンサム(respon:sum)」の開発・運用
URL: https://smart119.biz
Twitter: https://twitter.com/Smart119_jp
メールアドレス: press@smart119.biz (担当:中村)
すべての画像