CMLマイクロ社が無線通信機向け新製品GaAsパワーアンプを発表
高ゲイン・高出力を実現するGaAs HBTパワーアンプ2製品「CMX90A007」「CMX90A009」

コーンズテクノロジー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 西岡和彦)が国内で代理店を務めるCMLマイクロ社は、2セルリチウムイオン電池駆動の無線機器向けに、優れた性能と高効率を備えた1段および2段構成のパワーアンプ2製品をSµRF製品に追加しました。
■高ゲイン・高出力を実現するGaAs HBTパワーアンプ2製品「CMX90A007」「CMX90A009」
新製品の「CMX90A007」は、高ゲインの2段ガリウムヒ素ベース(GaAs)系ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(InGaP/GaAs HBT)アンプです。最終段パワーアンプとして単独で使用可能で、併せて新規投入された「CMX90A009」のドライバ段としても使用可能です。「CMX90A009」は、熱設計を最適化した1段のGaAs HBTパワーアンプで、高出力送信回路の最終段として両製品とも136~1,000MHzという広い周波数に対応しており、双方向無線を含む幅広いアプリケーションをカバーします。
■設計柔軟性と長期信頼性を兼ね備えた小型パッケージ設計
両製品は、QFNおよびDFNタイプの製品で、熱特性を強化し、長期信頼性を確保するとともに、スペースに制約のあるプリント回路基板(PCB)への実装も考慮されています。外部マッチング回路により、設計者は、用途に応じて最適な性能が得られるようにチューニング可能です。これにより、重要通信機器、携帯型無線端末プライベートおよびランドモバイル(PMRおよびLMR)ハンド・ポータブル、双方向無線(アナログおよびデジタル)、ワイヤレス・データ・モデム・ネットワークなど、2セルリチウムイオン電池を用いた様々なアプリケーションに柔軟に対応可能です
SµRF製品群へのこれら2つのパワーアンプの追加により、双方向無線機などのシステム向けチップセット・ソリューションを包括的に提供できることになりました。
■高効率で幅広い電圧対応とサポート体制で製品開発を支援
両製品の主な特長は以下の通りです。
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CMX90A007:435MHz/7.4Vで+33.5dBm(2.2W)の出力を55%以上の効率で実現
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CMX90A009:435MHz/7.4Vで+40.0dBm(10W)の出力を60%以上の効率で実現
6.0V~9.5Vの電源電圧範囲に対応しており、電圧レギュレーターなしで2セルリチウムイオン電池から直接駆動が可能です。また、両製品とも、温度補償を行うアクティブ・バイアス回路を内蔵しており、設計をシンプルにし、携帯型通信機器への組み込みを容易にします。
■CMLマイクロ社のプロダクト・ライン・ディレクターであるロブ・スミスのコメント
「7.5V動作で高性能を発揮するパワー・アンプの市場では、近年多くの製品が供給終了となり、サプライチェーンに深刻な課題が発生しています。特に双方向無線機のメーカーにとっては大きな影響を与えました。我々は、GaAs技術をベースとし、相互に組み合わせて使用できる高集積型の1段および2段構成のパワーアンプを投入し、長年にわたって市場をサポートすることを目指しています。」
「CMX90A007」と「CMX90A009」は、アジア、ヨーロッパ、米国で発売中です。両製品には詳細なデータシートが公開され、CMLマイクロ 社のグローバルな販売チームおよびアプリケーションチームによるフルサポートも提供しています。なお、製品および評価ボードは、弊社を通じてご購入いただけます。
■コーンズテクノロジー株式会社について(https://cornestech.co.jp/)
コーンズ テクノロジーは、長年にわたり日本と諸外国との貿易発展に寄与してきたコーンズグループの一員で、日本産業界のニーズに合った新製品や新技術のプロモーション・マーケティング及び販売を行う技術専門商社です。世界中のパートナーと密に連携して、迅速且つフレキシブルに世界最高レベルのご提案を提供します。
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