国際NGOプラン・インターナショナル、アジアに特化した世界初の「ガールズ・レポート」を発表
現状のままでは、2030年までのSDGs目標5「ジェンダー平等」を達成するのは困難
国際NGOプラン・インターナショナル(所在地:東京都世田谷区 理事長:池上清子 以下、プラン)は、2020年版「アジア・ガールズ・レポート」および「アジア・ガールズ・リーダーシップ・インデックス」を発表しました。
本報告書は、アジア地域に特化した「ガールズ・レポート」としては世界初、アジア地域の思春期の女の子と若い女性が直面しているジェンダー格差の実態について、各国が必要な対策を講じるための有効なデータを提示し、ジェンダー平等を推し進めることを目的としたものです。
発展が著しいアジア地域では、ジェンダー平等に向けたアドボカシー活動が積極的に展開されているものの、2030年までの持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)に掲げられているジェンダー平等や女性のエンパワーメントの目標達成までの道のりは依然遠く、女の子たちへの支援が急務です。
アジア地域では、女の子のエンパワーメントとリーダーシップ育成のための支援が必要です。プランのアジア・太平洋地域統括事務所長バガヤシュリ デングルは、世界でも経済発展が著しいアジアでは、ビジネスや社会変革の分野でより多くの国内人材を活用する体制が整っており、女の子たちのために何ができるかを示すことが重要であると明言しています。
また、ベトナムの17歳の女の子フーさんは自国の女の子の状況について次のように話しました。
「私たち自身、女の子は、国の負債ではなく、資産であることを自覚する必要があります。大人たちが抱いている『女の子には大きなことを成し遂げることは無理』という考え方を変えなくてはなりません。女の子が親を支え、年少のきょうだいの子守をするために学校を辞めるなんてことがあってはなりません。また、家事の全てを女性たちが担うべきという考えを改め、女の子たちも経済力をつけるべきです」
ジェンダー平等のために資源を投じること、特に思春期の女の子たちを支援することはSDGsで掲げられている目標の達成につながることが分かっています。実現に向け、アジア諸国の政府は今回発表したデータに基づいて早急に行動を起こす必要があります。
【プラン・インターナショナルのコメント】
CEO アンネ・ビルギッテ・アルブレクトセン
アドボカシー担当 長島 美紀
2020年度版「アジア・ ガールズ・ レポート」
英語版PDF:https://www.plan-international.jp/about/pdf/2020_Asia_Girls_report.pdf
日本語サマリー:https://www.plan-international.jp/about/pdf/AsiaGirlsReportSummary_JP.pdf
【プラン・インターナショナルとは】
子どもの権利を推進し、貧困や差別のない社会を実現するために世界70カ国以上で活動する国際NGOです。創立は1937年。長年にわたり、子どもや若者、地域の人々とともに地域開発を進めてきました。すべての子どもたちの権利が守られるよう、とりわけ女の子や女性への支援に力を入れています。市民社会、政府機関や国際機関と連携しながら、世界を持続的に、前向きに変えていきます。
発展が著しいアジア地域では、ジェンダー平等に向けたアドボカシー活動が積極的に展開されているものの、2030年までの持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)に掲げられているジェンダー平等や女性のエンパワーメントの目標達成までの道のりは依然遠く、女の子たちへの支援が急務です。
女の子へのさらなる支援の必要性
アジア地域では、女の子のエンパワーメントとリーダーシップ育成のための支援が必要です。プランのアジア・太平洋地域統括事務所長バガヤシュリ デングルは、世界でも経済発展が著しいアジアでは、ビジネスや社会変革の分野でより多くの国内人材を活用する体制が整っており、女の子たちのために何ができるかを示すことが重要であると明言しています。
また、ベトナムの17歳の女の子フーさんは自国の女の子の状況について次のように話しました。
「私たち自身、女の子は、国の負債ではなく、資産であることを自覚する必要があります。大人たちが抱いている『女の子には大きなことを成し遂げることは無理』という考え方を変えなくてはなりません。女の子が親を支え、年少のきょうだいの子守をするために学校を辞めるなんてことがあってはなりません。また、家事の全てを女性たちが担うべきという考えを改め、女の子たちも経済力をつけるべきです」
ジェンダー平等のために資源を投じること、特に思春期の女の子たちを支援することはSDGsで掲げられている目標の達成につながることが分かっています。実現に向け、アジア諸国の政府は今回発表したデータに基づいて早急に行動を起こす必要があります。
【プラン・インターナショナルのコメント】
CEO アンネ・ビルギッテ・アルブレクトセン
「2030年までの『持続可能な開発目標』の達成まで、残すところわずか10年となってしまった現在、プランはアジアの全ての国々に女の子への支援を急ぐよう呼びかけています。この度、私たちが、アジア全域の女の子たちが特に必要としている事柄を強調したこの画期的な報告書の発表に至った背景には、各国政府やASEAN(東南アジア諸国連合)、SAARC(南アジア南アジア地域協力連合)などの多国籍共同体とともに、この報告書を有効活用し、更なる行動につなげたいと考えたからです」
アドボカシー担当 長島 美紀
「今回調査対象となった南アジア、東南アジア19カ国では、過去25年で女性の社会・経済進出において大きな前進を見せた一方で、人権分野における不平等の是正が遅れていたり、女の子であるという理由で、不利益を受けたり、自分の能力を十分に生かすことができないという現状が今なお残っています。調査対象にはなっていませんが、日本も例外ではありません。女性の社会進出が進んだ一方で、女性が自分の意見を言うことが『わがまま』と言われたり、職場における昇進や昇給での不利益を受けることが今なお存在しています。SDGsがその目標に掲げる「誰ひとり取り残さない(Leave No One Behind)」社会の実現のためには、取り残された人の声に耳を傾け、格差是正に取り組む必要があります」
2020年度版「アジア・ ガールズ・ レポート」
英語版PDF:https://www.plan-international.jp/about/pdf/2020_Asia_Girls_report.pdf
日本語サマリー:https://www.plan-international.jp/about/pdf/AsiaGirlsReportSummary_JP.pdf
【プラン・インターナショナルとは】
子どもの権利を推進し、貧困や差別のない社会を実現するために世界70カ国以上で活動する国際NGOです。創立は1937年。長年にわたり、子どもや若者、地域の人々とともに地域開発を進めてきました。すべての子どもたちの権利が守られるよう、とりわけ女の子や女性への支援に力を入れています。市民社会、政府機関や国際機関と連携しながら、世界を持続的に、前向きに変えていきます。
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