10年ぶりの実施となる「日本のカメ一斉調査」外来種・アカミミガメ等の生息状況を調査
● 6月から外来生物法の規制対象となったアカミミガメを含む日本のカメの生息状況の把握を目指す
● 調査結果は2003年、2013年の結果とも比較
● スマートフォンアプリ「バイオーム」を使った市民参加型の調査活動
公益財団法人日本自然保護協会(理事長:亀山 章、以下「NACS-J」)は、2023年6月から特定外来生物法の「条件付特定外来生物」として規制対象となったアカミミガメ、および在来のカメの生息状況を調査するために「自然しらべ2023 日本のカメ一斉調査」を実施します。
過去2003年、2013年に行った「自然しらべ」では、全国で観察されたカメの約6割がアカミミガメであることが分かり、外来生物法による規制を要望する提言の根拠となりました。
今回、より多くの市民の方に参加いただけるよう、アプリを使って調査活動を行います。調査を通じ、アカミミガメが外来生物法の規制対象となったことへの普及啓発も進めていきます。
主催:(公財)日本自然保護協会
協力:株式会社バイオーム
監修:矢部隆(日本カメ自然誌研究会代表)
期間:2023年7月1日~9月30日
集計結果は11月末に下記の特設サイトで公表します。
※本事業は環境省請負業務として実施しています。
特設サイト
日本のカメ一斉調査特設サイト
https://www.nacsj.or.jp/ss/ss2023/
アカミミガメ(写真:伊藤信男)
2023年6月から条件付特定外来生物として規制対象となった。
ニホンイシガメ(日本固有種、写真:矢部隆)
アカミミガメとの競合やアライグマの捕食などにより生息数・生息域が減少している。
「自然しらべ」とは
「自然しらべ」とは、子どもから大人まで、身近な自然に出かけて全国同じテーマでしらべる、市民参加型プログラムです。「みんなで、みれば、みえてくる」を合い言葉に、日本自然保護協会が1995年から毎年続け、身近な自然の状況を知る「自然の定期健康診断」でもあります。集まった情報の結果を、学術協力者の方とまとめ、日本の自然を守る活動に活用します。「自然しらべ」ができるだけ多くの方に自然を観察してもらうきっかけとなり、自然への愛着と関心を高め、日本の生物多様性を守ることにつながってほしいと考えています
参考
公益財団法人 日本自然保護協会について
自然保護と生物多様性保全を目的に、1951年に創立された日本で最も歴史のある自然保護団体のひとつ。ダム計画が進められていた尾瀬の自然保護を皮切りに、屋久島や小笠原、白神山地などでも活動を続けて世界自然遺産登録への礎を築き、今でも日本全国で壊れそうな自然を守るための様々な活動を続けています。「自然のちからで、明日をひらく。」という活動メッセージを掲げ、人と自然がともに生き、赤ちゃんから高齢者までが美しく豊かな自然に囲まれ、笑顔で生活できる社会を目指して活動しているNGOです。山から海まで、日本全国で自然を調べ、守り、活かす活動を続けています。
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