47都道府県に関する年間検索トレンド(シンガポール編)

 グローバルマーケティング事業(※)を展開しているアウンコンサルティング株式会社(東証スタンダード市場:2459、本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:信太明、以下「アウンコンサルティング」)はこの度、シンガポールにおける日本の47都道府県に関する年間検索トレンドについて調査を実施しましたので、その結果をお知らせいたします。

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■シンガポールにおける「日本の47都道府県検索数ランキング」では、長野、広島、熊本といった国際的に高い評価を得ている県がランクイン

 2024年のシンガポールからの訪日外国人客(以下、訪日外客)数は約69万人に達し、円安と航空便の増便が相まって過去最高を記録しました。さらに、2025年1月も旧正月の影響で、単月として訪日外客数は過去最高を更新しました。シンガポール人の日本への再訪意欲も非常に高く、「必ず来たい」との回答はコロナ前の60%台からコロナ禍以降は70%台*1に上昇しており、日本の人気がいかに根強いかを示しています。

 以下の表は、2024年2月~2025年1月のシンガポールにおける「日本の都道府県」の検索数をまとめたものです。検索数の上位を占めた1位東京、2位大阪、3位京都の大都市圏及び、4位福岡、5位沖縄、6位北海道、7位奈良については、これまでアウンコンサルティングが発表した米国編香港編オーストラリア編、および中国編の調査と同様の傾向であると考えられます。

 株式会社日本政策投資銀行・公益財団法人日本交通公社の「DBJ・JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査2022年度版」*2によると、地方訪問時の目的として上位に挙がったのは、野菜や果物を味わう、温泉や雪景色、ウィンタースポーツを楽しむなどでした。これらは日本に対しての意向調査ではあるものの、今回の調査で8位にランクインした長野を象徴する特色にも当てはまり、長野の人気の理由が窺えます。例えば、ウィンタースポーツで人気の観光地となっている長野県白馬村は、2023年の訪日外客数*3が25万人で2006年と比較して約7.5倍となり、そのうちシンガポールからの訪日客数は1.5万人と、アジア諸国(7.7万人)の中では3番目の約20%を占めています。同村は2023年9月に日本で初めて「JSTS-D国際認証版」ロゴマークの使用承諾を取得し*4、同年10月にUN Tourism(国連世界観光機関)が実施する「Best Tourism Villages(ベスト・ツーリズム・ビレッジ)2023」に選出される*5など、国際的にも高い評価を得ています。こうした持続可能な観光地づくりにおいて先進的な取り組みを行う地域に対し、今後もインバウンド市場からの注目が高まることが期待されます。

 9位の広島においては、原爆ドームや厳島神社といった世界遺産がありますが、2023年に開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)や、2024年日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞などで改めて注目が集まっています。広島市の2023年の観光客数*6は、1,229万人で2年連続増加し、このうち訪日外客数は148万人でコロナ禍前の2019年以来4年ぶりに100万人を超えましたが、その理由の一つはG7サミットの影響とも言われています。他にも、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60kmの道路であるしまなみ海道は、サイクリング愛好者にとって「サイクリストの聖地」として知られており、瀬戸内海に浮かぶ美しい島々を眺めながらサイクリングを楽しむことができるこの地域は、多くの訪日外客を魅了しています。令和5年(2023年)に発表された、「ひろしま観光立県推進基本計画」*7によると、5年後の令和9年度には、こうした魅力的な場所への誘致促進をはかる一方で、ゼロカーボンツーリズムやガストロノミーツーリズムといった、SDGsを踏まえた様々なツーリズムの開発や展開を目指しており、海外からも今後さらに注目度が高まることが想定されます。

 11位の熊本は、観光庁が高付加価値旅行者の地方への誘客を強化するため、総合的な施策を集中的に実施する「高付加価値なインバウンド観光地づくり モデル観光地」の一つに選定*8しており、地域の自然・社会との共生を実現するサステナブルな滞在拠点を目指しました。令和6年版(2024年)観光白書では、オランダを拠点とする国際認証団体であるグリーン・デスティネーションズより「世界の持続可能な観光地100選」にも阿蘇が選定*9され、今後も注目が高まります。

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本調査レポートの完全版では、2025年1月の使用言語別・文字別の訪日外国人客数についても掲載しております。詳しくは、アウンコンサルティングウェブサイトをご覧ください。

■調査概要

【調査主旨】
シンガポールにおける日本の47都道府県に関する年間の検索トレンド


【調査要綱】

調査日:2025年2月21日

調査対象時期:2024年2月~2025年1月

【出典】

※1 日本政府観光局(JNTO)

・日本の観光統計データ: https://statistics.jnto.go.jp/graph/

・訪日外客数・出国日本人数データ: https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/visitor_trends/

・インバウンド消費動向調査: https://www.mlit.go.jp/kankocho/tokei_hakusyo/gaikokujinshohidoko.html

※2 株式会社日本政策投資銀行・公益財団法人日本交通公社
「DBJ・JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査2022年度版」, 2022年10月26日,

https://www.dbj.jp/upload/investigate/docs/7ccfe6956b812ca76e024b7356e96093.pdf 
※3 【白馬村】令和5年中における外国人観光客延宿泊者数, 2025年2月13日,

https://www.vill.hakuba.lg.jp/material/files/group/7/gaikokujinnsyukuhakutoukei_R5.pdf

※4 持続可能な観光への取り組み|白馬村, 2024年10月17日

https://www.vill.hakuba.lg.jp/gyosei/soshikikarasagasu/kankoka/kankoshokokakari/1/11472.html
※5 UNWTO Names its Best Tourism Villages 2023 , 2023年10月19日,

https://www.unwto.org/news/unwto-names-its-best-tourism-villages-2023

※6 令和5年(2023年)広島市入込観光客数について, 2024年7月5日,

https://www.city.hiroshima.lg.jp/soshiki/116/390658.html

※7 ひろしま観光立県推進基本計画(計画期間:令和5年度[2023年]~令和9年度[2027年]),

2023年2月, https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/life/903007_8385919_misc.pdf

※8 令和6年版観光白書について(概要版), 2024年5月,

https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001743038.pdf

※9 2023 Green Destinations Top 100 Stories, 2023年10月9日,

https://www.greendestinations.org/home/what-we-do/solutions-for-travellers/top-100-2023-destination-stories/


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会社概要

URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区丸の内二丁目2番1号 岸本ビルヂング6F
電話番号
0570-05-2459
代表者名
信太 明
上場
東証スタンダード
資本金
1億円
設立
1998年06月