“古いほど税金が高い”に8割が不満 旧車オーナーの声が浮き彫りに

旧車オーナーは、旧車の重課税についてどう感じているのか?〜旧車王が旧車ユーザーの生の声を調査〜

カレント自動車株式会社

旧車に特化した買取サービス「旧車王」を運営するカレント自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市 代表取締役:江頭大介)は、旧車に興味のある135人を対象に、物価高に関するアンケートを実施しました。今回はその調査結果をお知らせいたします。

【調査結果サマリー】

・旧車オーナーの約8割、圧倒的多数が「重課税」に不満を感じている

・望まれるのは「重課除外・軽減などの制度見直し」

・一般車より高い納税額、6割が年間5万円以上

調査背景

旧車(クラシックカー)オーナーを取り巻く環境は、維持費だけでなく税制面でも課題があります。特に、自動車税(種別割)に関しては、排気量に応じた課税に加え、経年車に対する重課税があり、多くのオーナー様から「税負担が重い」という声を耳にします。

一方で、海外の多くの国では、旧車に対して優遇措置が設けられ、クラシックカー文化の保存や活性化が進んでいるのが現状です。日本でもこうした優遇制度の必要性が高まっているものの、実態やニーズが十分に把握されていません。

そこで今回、旧車オーナーの皆さまのご意見や実際の税負担状況、優遇制度への期待などを調査いたしました。

調査対象

・調査機関:自社調査

・調査対象:旧車に興味のある男女135名

・調査期間:2025年5月20日〜2025年5月26日

・調査方法:インターネット調査

・調査内容:Q1.自動車税(種別割)の納税額に不満はありますか? Q2.日本では旧車・クラシックカーに重課税がかかる一方、海外では文化財として優遇される制度もあります。「旧車を所有すること」に関して、あったら嬉しい制度は?(複数選択可) Q3.毎年支払う旧車の自動車税はいくらですか?

「とても不満に感じている(重課に納得できない)」と回答した人が82.2%にのぼり、全体の9割以上が何らかの不満を抱えていることが明らかになりました。不満を感じていないという回答はわずか6%にとどまり、旧車オーナーにとって自動車税の負担は大きな課題となっている実態が浮き彫りになりました。

「自動車税の重課除外または適用年数の見直し」が最も多くの支持を集め、全体の83%(112票)にのぼりました。次いで、「車検費用や重量税の軽減」(94票)、「維持年数や走行距離に応じた優遇措置」(68票)、「旧車保険料の割引」(55票)などが挙げられ、旧車オーナーが直面する経済的負担の軽減を求める声が多数寄せられました。

これらの結果から、旧車オーナーは単に趣味として旧車を所有しているだけでなく、文化的価値や歴史的意義を重視していることが伺えます。しかし、現行の税制では、車齢が13年を超えると自動車税が約15%増税されるなど、旧車の維持に対する経済的負担が増加しています。このような状況は、旧車文化の継承を阻む要因となりかねません。

一方、海外では旧車に対する優遇措置が存在します。例えば、ドイツでは初年度登録から30年以上経過し、オリジナルの状態が保たれている車両または専門的に修復された車両に対して「Hナンバー」が付与され、税制上の優遇を受けることができます。このような制度は、旧車の保存と文化的価値の継承を促進しているといえます。

日本においても、旧車の文化的価値を認識し、その保存と継承を支援する制度の導入が求められていることがわかりました。

旧車オーナーの約6割が年間35,000円以上の自動車税を支払っており、特に「35,000〜49,999円」が最も多く(31.9%)、次いで「50,000〜69,999円」(25.9%)、「〜34,999円」(25.2%)と続きました。さらに、「100,000円以上」と回答した方も5.9%存在し、旧車の維持にかかる税負担の大きさが浮き彫りとなりました。

一般的な普通車の自動車税は、排気量1,500cc以下で30,500円、2,000cc以下で36,000円とされています。しかし、旧車の場合、車齢が13年を超えると約15%の重課が適用され、例えば2,000cc以下の車両だと、東京都では45,400円となります。また、排気量が大きい旧車では、重課により税額がさらに高額となり、6,000cc超の車両では127,600円に達します。

旧車オーナーは一般的な乗用車の所有者に比べて重課による年間の自動車税負担が大きく、顕著であることがわかりました。

出典:東京都主税局 自動車税種別割グリーン化税制月割税率表(重課)、自動車税種別割|自動車と税金


調査まとめ

今回のアンケート結果から、旧車オーナーの多くが現在の自動車税制度に対して強い不満を抱いていることが明らかになりました。特に、約8割以上(82.2%)が「重課に納得できない」として強い不満を表明しており、これは一部のオーナーにとって「趣味」としての旧車維持を困難にする大きな障壁となっています。

また、旧車オーナーから見て「あったら嬉しい制度」としては、自動車税の重課除外や年数の見直し(112票)、車検費用や重量税の軽減(94票)など、税制面での優遇措置を求める声が特に多く寄せられました。海外ではヒストリックカー制度などにより文化財的価値を認められるケースも多く、日本でも同様の取り組みへの関心が高まっていることが伺えます。

さらに、支払っている旧車の自動車税額を見ても、6割以上のオーナーが年間5万円以上を負担しており、一般的な自家用車(例:2,000ccで約36,000円)と比べて高額な傾向があります。

こうした実態を踏まえ、旧車の文化的価値や地域活性化への貢献といった観点からも、旧車オーナーに対する現実的かつ柔軟な税制の見直しが必要とされていると言えるでしょう。

旧車王では今後も輸入車に関する情報や市場動向を積極的に発信してまいります。旧車にご興味のある皆さんのお役に立てれば幸いです。

旧車王とは

旧車王は、20年以上にわたり旧車専門の買取サービスを提供し、お客様が大切にされてきた愛車に込められた想いを真摯に受け止め、多くのお客様から熱い信頼を集めてきました。旧車王の最大の特徴は、自社工場での修理修復を行えることと、直販店舗での販売と鑑定技術を駆使した高価買取を実現していることです。他社が一般的に行う年式や走行距離、グレードといった基本的な査定にとどまらず、エンジンや足回りの状態、車体下部の錆、ステアリングのコンディションなど、細部まで徹底的にチェックする「鑑定」を実施することで、旧車の真の価値を引き出します。

◆旧車王:https://www.qsha-oh.com/

カレント自動車とは

カレント自動車株式会社は「カーテックで自動車再生メーカーへ」というビジョンを掲げ、中古車を修理・修復して価値を上げ、市場に再流通させる事業を行っております。当社は2000年から自動車アフターマーケット業界において「取扱いの難しいクルマ」に特化して、周辺事業を多角的に展開してきました。買取〜パーツ供給〜修理〜販売(卸し/小売)まで全て自社内で完結できることが強みです。そして、この自動車再生事業をITの力を使って推進しています。どんどん新車を買って、古くなったクルマをどんどん廃車にするハイパー消費時代は終わりを告げ、循環型社会に世の中は変わろうとしています。中古車の活用がもっと広がり、社会に貢献できるよう今後も活動してまいります。

◆カレント自動車株式会社:https://www.currentmotor.co.jp/





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会社概要

カレント自動車株式会社

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URL
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業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
神奈川県横浜市港北区新横浜二丁目5番地11 金子第一ビル2F
電話番号
045-476-1000
代表者名
江頭大介
上場
その他国内市場
資本金
1000万円
設立
2000年12月