ストレスで突然起きる肌の不調のメカニズム解明が前進
ストレスホルモンが皮膚細胞に働きかけ神経を刺激する因子が増加
ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:釘丸和也)は、コルチゾールが線維芽細胞に作用し、神経を刺激する成分の産生を促していることを新たに発見しました。ストレスを感じたときに肌の赤みやごわつきが起こりやすいのはこのためだと推察できます。ポーラ化成ではこれまでにも、コルチゾールが表皮細胞のうるおい成分を減少させてしまうことを突き止めており※1、これらの知見を活用することでストレスを感じがちな現代人の肌を健やかに導くことができると期待されます。
※1 「ストレスが肌の潤いを奪うメカニズムを解明(2018年6月11日) http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20180611_2.pdf
※1 「ストレスが肌の潤いを奪うメカニズムを解明(2018年6月11日) http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20180611_2.pdf
- ストレスホルモン 「コルチゾール」 により線維芽細胞の細胞骨格が乱れる
心身にストレスを受けると血液中のコルチゾール(補足資料1)が一時的に増加し、特に秋冬は夏に比べて増えることも知られています。このコルチゾールが、ストレスがかかったときの肌の乾燥だけでなく、赤みやごわつきにも直接的に影響するのではないかと考えました。
実はコルチゾールは、線維芽細胞の細胞骨格(補足資料2)を乱すことが分かっています。実際にコルチゾールを線維芽細胞に添加し培養すると、通常は細胞内に均一に存在している細胞骨格が太く繊維質になり、細胞内での分布も不均一になることが観察されました(図1)。細胞骨格が乱れると、細胞内での物質の輸送や情報伝達が不調を来たすことや、細胞の基本的な機能が低下することが知られています。そこで、コルチゾールで細胞骨格が乱れたときに、線維芽細胞の中で肌の赤みやごわつきにつながる影響が生じていないか調べました。
- 「コルチゾール」 により細胞骨格が乱れた線維芽細胞が神経を刺激 肌の赤みやごわつきへ
細胞骨格に乱れが生じる濃度のコルチゾールを線維芽細胞に添加し培養したところ、神経細胞を刺激する因子の発現が増えることを発見しました(図2)。つまり、コルチゾールにより細胞骨格が乱れた線維芽細胞が神経を刺激することで、肌が急に赤くなったりごわついたりしやすくなると考えられました。
- 細胞骨格の乱れを修復するエキスを開発
<詳細は下記よりダウンロードの上、ご確認ください>
https://prtimes.jp/a/?f=d36737-20200713-8167.pdf
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