新型コロナウイルス感染症流行下のくしゃみ意識調査
人の「くしゃみ」が気になる度合が増した人が8割に達する花粉症による「くしゃみ」が人への感染リスクになると思う人も8割
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:レオ・ リー)は、「新型コロナウイルス感染症流行下における、くしゃみに対する意識・実態調査」と題し、首都圏に住む20~40代の男女600人を対象にアンケート調査を行いました。本調査は、新型コロナウイルス感染症の流行によって、飛沫を拡散させる「くしゃみ」に対して敏感になっている人が増える中、その「くしゃみ」を引き起こす花粉症の季節がやってくることに備えて行いました。今回の調査では、人のくしゃみに対する意識や、自分自身のくしゃみに対する意識と対策について探りました。〔調査期間:2020年12月11日(金)~12月13日(日)〕
回答者の花粉症状況
■花粉症と自覚する人が56.5%
■花粉症と自覚する人のうち、1~4月の期間に症状が出るという人は85.5%
■「くしゃみ」が重症花粉症にあたる「1日に11回以上」の人は約半数の49.8%
■花粉症と自覚する人のうち、病院で治療を受けるという人は24.2%
くしゃみに対する意識
■新型コロナウイルス感染症流行後、人の「くしゃみ」が気になる度合が増した人
が80.3%
■場面別にみると、「電車の同じ車両内で」人が「くしゃみ」をしていると気にな
る人が89.5%、「飲食店内で」が87.7%、「職場のデスクで」が80.0%。一方、「家庭内で」は61.2%
■「くしゃみ」をする人がマスクをしていても「変わらず気になる」という人が
8.7%、「少し安心するけどやはり気になる」という人が62.3%
■新型コロナウイルス感染症の流行後、自身が「くしゃみ」をした際に周囲の目が気になる度合が増した人は88.4%。家庭内では「特に気にならない」が40.3%
新型コロナウイルス感染症流行下における花粉症への意識
■花粉症による「くしゃみ」が人に感染させるリスクになると思う人が83.8%
■花粉症の治療に前年より力を入れたいと思っている人は23.9%
<詳細>
花粉症の状況
最初に現在の花粉症の罹患状況について調べています。
■花粉症と自覚する人が56.5%
花粉症に罹患しているか尋ねたところ、「花粉症と病院で診断された」という人は27.0%、「花粉症だと思うが診断はされていない」という人が29.5%と、花粉症と自覚する人が56.5%を占めました。「花粉症ではないと思う」という人は43.5%に留まります。
■花粉症と自覚する人のうち、1~4月の期間に症状が出るという人が85.5%
花粉症と自覚する人のうち「毎年1~4月の期間に症状が出る」という人が46.6%、「たいてい1~4月の期間に症状が出る」という人が38.9%と、85.5%の人がこの1~4月に症状が出るという実態が明らかになりました。
■「くしゃみ」が重症花粉症にあたる「1日に11回以上」の人が49.8%と約半数
鼻アレルギー診療ガイドラインで重症度は「1日に起こるくしゃみ発作の平均回数」「1日に鼻をかむ平均回数」「鼻づまりの程度」「日常生活の支障度」などによって判定されます。症状のうち「くしゃみ」の頻度について、花粉症と自覚する人のうち「1日に11~20回」が23.0%、「1日に21回以上」が26.8%と、花粉症の重症度で「重症」に該当する「1日11回以上」という人が49.8%を占めました。また、1日に鼻をかむ回数が「1日に11~20回」が28.0%、「1日に20回以上」が35.4%と、63.4%が「1日11回以上」と「重症」に該当する症状を持っていることが示されています。
■花粉症と自覚する人のうち、病院で治療を受けるという人は24.2%
治療については、「症状が出るようになると病院で治療を受ける」が17.1%、「シーズンが近づくと症状が出ていなくても病院で治療を受ける」が7.1%と、病院で治療を受ける人は合わせて24.2%に留まります。最も多いのは「症状が出るようになると市販薬を使用する」で34.8%、さらに「薬を使用せずにマスクなどで対処する」という人も24.5%でした。
新型コロナウイルス感染症流行下における花粉症への意識
次に、新型コロナウイルス感染症の流行後、「くしゃみ」に対してどのような印象や意識を持っているかを調べました。
■新型コロナウイルス感染症流行後、人の「くしゃみ」が気になる度合が増した人
が80.3%
「生活において、人がくしゃみをしていると気になる度合は新型コロナウイルス感染症の流行によって変わりましたか?」という質問に対し、「特に気になるにはなっていない」との回答は19.7%に留まります。29.8%が「かなり気になるようになった」と回答し、「気になるようになった」も25.8%、「やや気になるようになった」が24.7%となっており、程度の差こそあれ、人の「くしゃみ」が気になる度合が増した人が80.3%に達しました。
■場面別にみると、「電車の同じ車両内で」人が「くしゃみ」をしていると気にな
る人が89.5%、「飲食店内で」が87.7%、「職場のデスクで」が80.0%
一方「家庭内で」だと61.2%
人の「くしゃみ」が気になる代表的な生活の場面について、それぞれの場面が気になるかを尋ねたところ、気になる度合が特に高かったのが「電車の同じ車両内で」で、「とても気になる」と答えた人が44.7%を占めます。「気になる」も26.2%で、「やや気になる」の18.7%を合わせると、89.6%が気になるとの結果になりました。その他、「飲食店内で」は計87.7%、「職場のデスクで」は「とても気になる」23.2%、「気になる」31.8%、「やや気になる」25.0%の計80.0%が気になっています。一方で、「家庭内で」は、「とても気になる」が12.0%、「気になる」が22.0%、「やや気になる」が27.2%で合わせて気になる人が61.2%という数字になっており、他の場面に比べて低い数字になっています。
■「くしゃみ」をする人がマスクをしていても「変わらず気になる」という人が
8.7%、「少し安心するけどやはり気になる」という人が62.3%
こういった人の「くしゃみ」が気になることについて、その「くしゃみ」をする人がマスクをしている場合にはどうかについても聞いています。その結果、「安心する」という人は23.2%でした。「少し安心するけどやはり気になる」との回答が62.3%を占め、「変わらず気になる」の8.7%と合わせて71%が人の「くしゃみ」がマスクをしていても気になると感じています。
■新型コロナウイルス感染症の流行後、「くしゃみ」をした際に周囲の目が気にな
る度合が増した人は88.4%。家庭内では40.3%が「特に気にならない」
自分が「くしゃみ」をした際に周囲の目が気になる度合も、新型コロナウイルス感染症の流行後、「かなり気になるようになった」が31.7%、「気になるようになった」が37.0%、「やや気になるようになった」が19.7%と、計88.4%が気になることがわかりました。
この自身の「くしゃみ」についても、「電車内で」は89.9%が周囲の目が気になると回答しているのに対し、「家庭内で」は40.3%が「特に気にならない」と回答しています。
新型コロナウイルス感染症流行下における花粉症への意識
最後にこの「くしゃみ」を代表的な症状とする花粉症について新型コロナウイルス感染症の流行下においてどう思っているかを探りました。
■花粉症による「くしゃみ」が人に感染させるリスクになると思う人が83.8%
花粉症の症状が新型コロナウイルス感染症を人に感染させるリスクになるかを症状別に質問しました。その中で特にリスクと思っている人が多かったのが、「くしゃみ」で「とてもリスクになる」31.5%、「リスクになる」52.3%で計83.8%がリスクになると考えています。その他「鼻汁(鼻水)」計64.2%、「鼻づまり」計30.7%、「目のかゆみ」計46.0%、「涙目」計33.9%という数字でした。
■花粉症の治療に前年より力を入れたいと思っている人は23.9%
では、新型コロナウイルス感染症の問題が続く中、今シーズン(2021年1月~4月)は、前年と比較して花粉症の治療に対する姿勢に変化が見られるでしょうか。今回の調査では、「前年より治療に力を入れたい」と答えた人は23.9%でした。一方、72.6%が「特に変わらない」と答えています。
日本医科大学大学院医学系研究科頭頸部感覚器科学分野 教授 大久保公裕先生のコメント
この2021年の冬から春にかけてのシーズン、花粉症患者さんは、例年と違った意識を持って花粉症に向き合う必要が出てくると思います。代表的な症状に「くしゃみ」がありますが、周囲の目一つをとってもこれまでとは大きく違うはずです。今回の調査結果で考えると周囲の8割もの人が、その「くしゃみ」を気にするわけですから。しかも実際に新型コロナウイルスを持っている場合には、本当に拡散させることになってしまいます。特に問題となるのが無症状の感染者です。本来、無症状の場合は、「くしゃみ」や「咳」など飛沫を強く飛ばす症状もないため、ウイルスを拡散させるリスクもその分高くありません。しかし、無症状の新型コロナウィルスの感染者が花粉症であり、季節に「くしゃみ」などの症状が出ると、一気に拡散リスクが高まります。無症状の場合、新型コロナウィルスの感染者であることが無自覚であることが多いので、リスクは多大です。
さらに、症状が引き起こす感染リスクは「くしゃみ」に留まりません、目や鼻に症状が出ればどうしても無意識に顔を触る回数が増え、手をつたって、接触感染させたり、したりするリスクが高まります。鼻をかむときにマスクを外す機会も増えますし、手にウイルスがつく機会も増えるでしょう。「目のかゆみ」もリスクが高いです。鼻や口はマスクで覆っていても、目はそのままですから触ることも増えます。今回の調査では、「目のかゆみ」がリスクになるとの意識が「くしゃみ」や「鼻水」に比べると低くなっていますので、注意を呼び掛けたいところです。
このように新型コロナウイルス感染症の流行下では「くしゃみ」や「目のかゆみ」など花粉症の症状はリスクになりますから、今シーズンはとにかく症状が出ないようにしなければなりません。この点、7割もの人が治療に関して昨年と変わらないとしていることは心配です。今年は、気象庁によると例年比で花粉の飛散量が多くはないということですが、昨年よりはかなり増えると思われます。しかも、新型コロナウイルス感染症の状況下、室内でも換気が必要となるため、花粉に曝露する機会は増えそうです。さらに今回の調査でも「くしゃみ」の回数や鼻をかむ回数から重症度の高いと思われる患者さんが多くいました。重症花粉症の場合には、症状のひどさだけではなく、花粉量が少なくても症状が出やすく、症状を抑えるのは簡単ではないということがありますので、しっかりした対処が必要です。重症度が高い患者さんの症状を抑えるための治療というのもありますので、重症度に応じた治療法を選択し、今年はしっかりと症状の発現を抑えるように努めましょう。
ノバルティス ファーマ株式会社について
ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置く医薬品のグローバルリーディングカンパニー、ノバルティスの日本法人です。ノバルティスは、より充実したすこやかな毎日のために、これからの医薬品と医療の未来を描いています。ノバルティスは世界で約11万人の社員を擁しており、8億人以上の患者さんに製品が届けられています。ノバルティスに関する詳細はホームページをご覧ください。
https://www.novartis.co.jp
以上
回答者の花粉症状況
■花粉症と自覚する人が56.5%
■花粉症と自覚する人のうち、1~4月の期間に症状が出るという人は85.5%
■「くしゃみ」が重症花粉症にあたる「1日に11回以上」の人は約半数の49.8%
■花粉症と自覚する人のうち、病院で治療を受けるという人は24.2%
くしゃみに対する意識
■新型コロナウイルス感染症流行後、人の「くしゃみ」が気になる度合が増した人
が80.3%
■場面別にみると、「電車の同じ車両内で」人が「くしゃみ」をしていると気にな
る人が89.5%、「飲食店内で」が87.7%、「職場のデスクで」が80.0%。一方、「家庭内で」は61.2%
■「くしゃみ」をする人がマスクをしていても「変わらず気になる」という人が
8.7%、「少し安心するけどやはり気になる」という人が62.3%
■新型コロナウイルス感染症の流行後、自身が「くしゃみ」をした際に周囲の目が気になる度合が増した人は88.4%。家庭内では「特に気にならない」が40.3%
新型コロナウイルス感染症流行下における花粉症への意識
■花粉症による「くしゃみ」が人に感染させるリスクになると思う人が83.8%
■花粉症の治療に前年より力を入れたいと思っている人は23.9%
<詳細>
花粉症の状況
最初に現在の花粉症の罹患状況について調べています。
■花粉症と自覚する人が56.5%
花粉症に罹患しているか尋ねたところ、「花粉症と病院で診断された」という人は27.0%、「花粉症だと思うが診断はされていない」という人が29.5%と、花粉症と自覚する人が56.5%を占めました。「花粉症ではないと思う」という人は43.5%に留まります。
■花粉症と自覚する人のうち、1~4月の期間に症状が出るという人が85.5%
花粉症と自覚する人のうち「毎年1~4月の期間に症状が出る」という人が46.6%、「たいてい1~4月の期間に症状が出る」という人が38.9%と、85.5%の人がこの1~4月に症状が出るという実態が明らかになりました。
■「くしゃみ」が重症花粉症にあたる「1日に11回以上」の人が49.8%と約半数
鼻アレルギー診療ガイドラインで重症度は「1日に起こるくしゃみ発作の平均回数」「1日に鼻をかむ平均回数」「鼻づまりの程度」「日常生活の支障度」などによって判定されます。症状のうち「くしゃみ」の頻度について、花粉症と自覚する人のうち「1日に11~20回」が23.0%、「1日に21回以上」が26.8%と、花粉症の重症度で「重症」に該当する「1日11回以上」という人が49.8%を占めました。また、1日に鼻をかむ回数が「1日に11~20回」が28.0%、「1日に20回以上」が35.4%と、63.4%が「1日11回以上」と「重症」に該当する症状を持っていることが示されています。
■花粉症と自覚する人のうち、病院で治療を受けるという人は24.2%
治療については、「症状が出るようになると病院で治療を受ける」が17.1%、「シーズンが近づくと症状が出ていなくても病院で治療を受ける」が7.1%と、病院で治療を受ける人は合わせて24.2%に留まります。最も多いのは「症状が出るようになると市販薬を使用する」で34.8%、さらに「薬を使用せずにマスクなどで対処する」という人も24.5%でした。
新型コロナウイルス感染症流行下における花粉症への意識
次に、新型コロナウイルス感染症の流行後、「くしゃみ」に対してどのような印象や意識を持っているかを調べました。
■新型コロナウイルス感染症流行後、人の「くしゃみ」が気になる度合が増した人
が80.3%
「生活において、人がくしゃみをしていると気になる度合は新型コロナウイルス感染症の流行によって変わりましたか?」という質問に対し、「特に気になるにはなっていない」との回答は19.7%に留まります。29.8%が「かなり気になるようになった」と回答し、「気になるようになった」も25.8%、「やや気になるようになった」が24.7%となっており、程度の差こそあれ、人の「くしゃみ」が気になる度合が増した人が80.3%に達しました。
■場面別にみると、「電車の同じ車両内で」人が「くしゃみ」をしていると気にな
る人が89.5%、「飲食店内で」が87.7%、「職場のデスクで」が80.0%
一方「家庭内で」だと61.2%
人の「くしゃみ」が気になる代表的な生活の場面について、それぞれの場面が気になるかを尋ねたところ、気になる度合が特に高かったのが「電車の同じ車両内で」で、「とても気になる」と答えた人が44.7%を占めます。「気になる」も26.2%で、「やや気になる」の18.7%を合わせると、89.6%が気になるとの結果になりました。その他、「飲食店内で」は計87.7%、「職場のデスクで」は「とても気になる」23.2%、「気になる」31.8%、「やや気になる」25.0%の計80.0%が気になっています。一方で、「家庭内で」は、「とても気になる」が12.0%、「気になる」が22.0%、「やや気になる」が27.2%で合わせて気になる人が61.2%という数字になっており、他の場面に比べて低い数字になっています。
■「くしゃみ」をする人がマスクをしていても「変わらず気になる」という人が
8.7%、「少し安心するけどやはり気になる」という人が62.3%
こういった人の「くしゃみ」が気になることについて、その「くしゃみ」をする人がマスクをしている場合にはどうかについても聞いています。その結果、「安心する」という人は23.2%でした。「少し安心するけどやはり気になる」との回答が62.3%を占め、「変わらず気になる」の8.7%と合わせて71%が人の「くしゃみ」がマスクをしていても気になると感じています。
■新型コロナウイルス感染症の流行後、「くしゃみ」をした際に周囲の目が気にな
る度合が増した人は88.4%。家庭内では40.3%が「特に気にならない」
自分が「くしゃみ」をした際に周囲の目が気になる度合も、新型コロナウイルス感染症の流行後、「かなり気になるようになった」が31.7%、「気になるようになった」が37.0%、「やや気になるようになった」が19.7%と、計88.4%が気になることがわかりました。
この自身の「くしゃみ」についても、「電車内で」は89.9%が周囲の目が気になると回答しているのに対し、「家庭内で」は40.3%が「特に気にならない」と回答しています。
新型コロナウイルス感染症流行下における花粉症への意識
最後にこの「くしゃみ」を代表的な症状とする花粉症について新型コロナウイルス感染症の流行下においてどう思っているかを探りました。
■花粉症による「くしゃみ」が人に感染させるリスクになると思う人が83.8%
花粉症の症状が新型コロナウイルス感染症を人に感染させるリスクになるかを症状別に質問しました。その中で特にリスクと思っている人が多かったのが、「くしゃみ」で「とてもリスクになる」31.5%、「リスクになる」52.3%で計83.8%がリスクになると考えています。その他「鼻汁(鼻水)」計64.2%、「鼻づまり」計30.7%、「目のかゆみ」計46.0%、「涙目」計33.9%という数字でした。
■花粉症の治療に前年より力を入れたいと思っている人は23.9%
では、新型コロナウイルス感染症の問題が続く中、今シーズン(2021年1月~4月)は、前年と比較して花粉症の治療に対する姿勢に変化が見られるでしょうか。今回の調査では、「前年より治療に力を入れたい」と答えた人は23.9%でした。一方、72.6%が「特に変わらない」と答えています。
日本医科大学大学院医学系研究科頭頸部感覚器科学分野 教授 大久保公裕先生のコメント
この2021年の冬から春にかけてのシーズン、花粉症患者さんは、例年と違った意識を持って花粉症に向き合う必要が出てくると思います。代表的な症状に「くしゃみ」がありますが、周囲の目一つをとってもこれまでとは大きく違うはずです。今回の調査結果で考えると周囲の8割もの人が、その「くしゃみ」を気にするわけですから。しかも実際に新型コロナウイルスを持っている場合には、本当に拡散させることになってしまいます。特に問題となるのが無症状の感染者です。本来、無症状の場合は、「くしゃみ」や「咳」など飛沫を強く飛ばす症状もないため、ウイルスを拡散させるリスクもその分高くありません。しかし、無症状の新型コロナウィルスの感染者が花粉症であり、季節に「くしゃみ」などの症状が出ると、一気に拡散リスクが高まります。無症状の場合、新型コロナウィルスの感染者であることが無自覚であることが多いので、リスクは多大です。
さらに、症状が引き起こす感染リスクは「くしゃみ」に留まりません、目や鼻に症状が出ればどうしても無意識に顔を触る回数が増え、手をつたって、接触感染させたり、したりするリスクが高まります。鼻をかむときにマスクを外す機会も増えますし、手にウイルスがつく機会も増えるでしょう。「目のかゆみ」もリスクが高いです。鼻や口はマスクで覆っていても、目はそのままですから触ることも増えます。今回の調査では、「目のかゆみ」がリスクになるとの意識が「くしゃみ」や「鼻水」に比べると低くなっていますので、注意を呼び掛けたいところです。
このように新型コロナウイルス感染症の流行下では「くしゃみ」や「目のかゆみ」など花粉症の症状はリスクになりますから、今シーズンはとにかく症状が出ないようにしなければなりません。この点、7割もの人が治療に関して昨年と変わらないとしていることは心配です。今年は、気象庁によると例年比で花粉の飛散量が多くはないということですが、昨年よりはかなり増えると思われます。しかも、新型コロナウイルス感染症の状況下、室内でも換気が必要となるため、花粉に曝露する機会は増えそうです。さらに今回の調査でも「くしゃみ」の回数や鼻をかむ回数から重症度の高いと思われる患者さんが多くいました。重症花粉症の場合には、症状のひどさだけではなく、花粉量が少なくても症状が出やすく、症状を抑えるのは簡単ではないということがありますので、しっかりした対処が必要です。重症度が高い患者さんの症状を抑えるための治療というのもありますので、重症度に応じた治療法を選択し、今年はしっかりと症状の発現を抑えるように努めましょう。
ノバルティス ファーマ株式会社について
ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置く医薬品のグローバルリーディングカンパニー、ノバルティスの日本法人です。ノバルティスは、より充実したすこやかな毎日のために、これからの医薬品と医療の未来を描いています。ノバルティスは世界で約11万人の社員を擁しており、8億人以上の患者さんに製品が届けられています。ノバルティスに関する詳細はホームページをご覧ください。
https://www.novartis.co.jp
以上
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