【武蔵野美術大学】宮城県石巻市と 文化芸術振興に関する連携協力協定を締結しました。
協定締結式においては、両者より、これまで積み重ねた活動を振り返るとともに、協力関係の強化への期待が述べられ、本締結を契機とする今後の取組について、活発な意見交換が行われました。
協定に基づく連携事項について
本協定は、以下の項目を目的としています。
(1)博物館展示運営に係る知識習得と実践に関すること
(2)博物館の学術研究に関すること
(3)相互資料の活用(展示会を含む。)に関すること
(4)相互の人材育成(学芸員実習に関することを含む。)に関すること
(5)市民参加の文化芸術振興に関すること。
(6)その他、文化芸術振興において甲及び乙が相互に必要と認める事項に関すること
経緯について
本学と石巻市および石巻市博物館との近年における連携は、2019年度に開館した「おしかホエールランド」の展示監修や、2022年度に石巻市博物館で開催された企画展「平山郁夫が描いた『奥の細道』 松尾芭蕉がみた石巻」の展示監修と企画協力、その関連企画としての学生企画のアートワークショップ開催など、本学教養文化・学芸員課程研究室 加藤幸治教授を中心に行われてきました。これらの取り組みをベースに2023年度には、本学の民俗資料を中心とした展覧会を、令和5年度石巻市博物館企画展「民具のデザイン図鑑-くらしの道具から読み解く造形の発想-」として実施、企画展のオープニングイベントへの学長出席をはじめ、本学の専任教員が係るワークショップ、トークイベントの実施を通して更に連携を強化してまいりました。
今後、このような活動、連携をより強固なものとするため、本協定の締結に至りました。
学長のコメント
半島というのは、山と海がぶつかる自然豊かなところです。牡鹿半島を有する石巻市と連携協定を締結できたことは、学生を自然豊かな場所へ連れていき、創造力を豊かにする新たな拠点ができるということです。本学は西へ美術・デザインを探る研究旅行を行うことが多くありますが、今後は石巻市及び石巻市博物館を拠点にして東北にある様々な現場に学生を連れ出し、考える機会を創っていきます。
今後の活動について
石巻市博物館と武蔵野美術大学の合同アートプロジェクト「森と海の美術展」を行います。
5月19日(日)、樺山学長と本学学生、石巻市及びその周辺に居住・通学する中学生・高校生が牡鹿半島を巡りながら作品制作の題材をみつけるフィールドワークを行いました。
今後は制作中の作品を発表し本学教員や学生からアドバイスをもらうワークショップ、完成した作品を石巻市博物館にて披露する展覧会を行います。
また、2025年度には上記で展示した作品を、樺山学長の作品と一緒に展示します。
本件に関するお問い合わせ先
武蔵野美術大学 連携共創チーム
social@musabi.ac.jp
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