ベストセラー連発の和尚が伝授する、その“不機嫌”の直し方。人の一生は「機嫌の格差」でこんなに変わる!?
“いま”旬な本情報&著者インタビューをお届けします。by本TUBE
名取芳彦さんの新刊『いちいち不機嫌にならない生き方』(青春出版社)が発売!その記念に、1億人の本と本屋の動画投稿サイト「本TUBE」では著者インタビューを開催しました。
名取芳彦さんによる『いちいち不機嫌にならない生き方』(青春出版社)が2019年3月21日に発売された。本書は、世にあふれている“自分の都合通りに ならないこと"をどのように対処すればいいのかを、ベストセラー連発の下町の和尚が仏教の教えを土台に説いた一冊。ささいなことで、つい顔を出す「不機 嫌」。お坊さんだって不機嫌になりそうな瞬間はあるけど、ちょっとした考え方で“寸止め"できる。きれいごとの一切ない語り口で人気の“ほうげん和尚" が、仏教の目的でもある「自分もまわりも心おだやかでいるコツ」を面白おかしく書いた、新しい人生のバイブルが誕生した。
本TUBE編集部×名取芳彦インタビュー
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――あまり仏教用語を多用せず、わかりやすく書かれていますね。普段からそういったお話の仕方をされているんですか?
小 学校のPTAの会長をやっていた時に、PTAの会長として話をする機会があったんです。ただ、坊主って職業ではなくて、生き方そのもののことを言うので、 何を喋っても坊主になってしまう。なので、PTAの時には、「仏教の話なんだけど、仏教語は入れないでいかに喋るか」っていうことに気を付けていて、それ が良い訓練になりましたね。
――本当に些細なことも不機嫌になるもととして書かれている。「役割をこなすだけで一日が終わってしまう」なんていうものにも、仏教なりの答えはあるっていうことですよね?
そ れぞれ色々な役割を持っていて、トータルで自分なんだと。仏教には曼荼羅という、仏様がいっぱい書いてある絵があるんです。その仏様一つ一つがみんな個性 を持っていて、それぞれの役割をしっかりとやっていて、トータルで欠けるところがない。このお寺にも正面に一対の曼荼羅がかけられているのですが、その仏 様それぞれに役割があって、集合させると真ん中の大きな仏になりますよという。
――仏様であっても多様な部分を持っているということですよね。そして、「仲間が嫌な人と仲良くしている」という悩みについても書かれていますね。やはりこういった承認欲求についても仏教的に考えていらっしゃると?
そ うですね。自分以外に誰かに承認・評価してもらうっていうことの大きな落とし穴は他人任せだということです。最終的には自分自身で、I am OK.を出すべき。I am OK.が出れば、親しい人が嫌な奴と遊んでいても大丈夫。I am OK.探し。産んでもらったとか、生きている間は生きてるんだとか、やれることはやってるというような自信が、I am OK.につながっていく。小さな成功体験を積んでいくっていうことが大事だと思います。
――後半は不機嫌が消える方法について書かれていて、現代っぽいなと思ったのは、“こうあるべき”と考え方が不機嫌を生んでいるという部分でした。
問 題は、こうすべきだ・こうあるべきだと思っている人というのは、そうしていない人を許すことができないんですよ。これは心おだやかじゃない。最悪なのは、 こうすべきだ・こうあるべきだと思っている自分がそうできなかった時に、自分を否定しなきゃいけないんですよ。これ、最悪ですね。だからこうすべき・こう あるべきっていうこだわりから、できるだけ離れて、「これの方が良いかもしれないよね」っていう幅を持っておくことが大切です。
――不機嫌から上機嫌まで持って行っちゃったほうが日々楽しいのかなと思うんですが、仏教ではそうではない?
ウ キウキしていると見えなくなるものがあります。例えば、隣で悲しんでいる人がいることに気付けなくなったりするんです。結果的に自分の心が不機嫌になって いってしまうので、上機嫌でいることは決して良いことではないというのが仏教の基本的な考え方です。心おだやかっていうのは、この本にも書かせていただき ましたが、不機嫌と上機嫌の真ん中です、ニュートラル!上機嫌でもないけど不機嫌でもない状態です。
――本書の中の不機嫌のもとっていう のは、誰でもいくつかは当てはまるものではないかと思っています。でも不機嫌でいるか、寸止めするかで人生が変わってくる。下町の和尚が教える心の急所で あり、物事の捉え方の勘所でもあるんじゃないかなと。ぜひ皆さんも手に取ってください。ありがとうございました!
■名取芳彦
1958 年、東京都江戸川区小岩生まれ。元結不動密蔵院住職。真言宗豊山派布教研究所研究員。豊山流大師講(ご詠歌)詠匠。大正大学を卒業後、英語教師を経て、 25歳で明治以来住職不在だった密蔵院に入る。仏教を日常の中でどう活かすのかを模索し続け、写仏の会、読経の会、法話の会など、さまざまな活動をしてい る。著書に『心が晴れる知恵』(清流出版)、『感性をみがく練習』(幻冬舎)などがある。
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本編では、この他にも質問やトークが盛り沢山、そして普段は見ることのできない作家さんの表情も楽しめます!完全版が見たい方は、ぜひインタビュー動画をチェック!
http://hon-tube.com/p/movie.php?movieid=2805
本TUBE編集部×名取芳彦インタビュー
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――あまり仏教用語を多用せず、わかりやすく書かれていますね。普段からそういったお話の仕方をされているんですか?
小 学校のPTAの会長をやっていた時に、PTAの会長として話をする機会があったんです。ただ、坊主って職業ではなくて、生き方そのもののことを言うので、 何を喋っても坊主になってしまう。なので、PTAの時には、「仏教の話なんだけど、仏教語は入れないでいかに喋るか」っていうことに気を付けていて、それ が良い訓練になりましたね。
――本当に些細なことも不機嫌になるもととして書かれている。「役割をこなすだけで一日が終わってしまう」なんていうものにも、仏教なりの答えはあるっていうことですよね?
そ れぞれ色々な役割を持っていて、トータルで自分なんだと。仏教には曼荼羅という、仏様がいっぱい書いてある絵があるんです。その仏様一つ一つがみんな個性 を持っていて、それぞれの役割をしっかりとやっていて、トータルで欠けるところがない。このお寺にも正面に一対の曼荼羅がかけられているのですが、その仏 様それぞれに役割があって、集合させると真ん中の大きな仏になりますよという。
――仏様であっても多様な部分を持っているということですよね。そして、「仲間が嫌な人と仲良くしている」という悩みについても書かれていますね。やはりこういった承認欲求についても仏教的に考えていらっしゃると?
そ うですね。自分以外に誰かに承認・評価してもらうっていうことの大きな落とし穴は他人任せだということです。最終的には自分自身で、I am OK.を出すべき。I am OK.が出れば、親しい人が嫌な奴と遊んでいても大丈夫。I am OK.探し。産んでもらったとか、生きている間は生きてるんだとか、やれることはやってるというような自信が、I am OK.につながっていく。小さな成功体験を積んでいくっていうことが大事だと思います。
――後半は不機嫌が消える方法について書かれていて、現代っぽいなと思ったのは、“こうあるべき”と考え方が不機嫌を生んでいるという部分でした。
問 題は、こうすべきだ・こうあるべきだと思っている人というのは、そうしていない人を許すことができないんですよ。これは心おだやかじゃない。最悪なのは、 こうすべきだ・こうあるべきだと思っている自分がそうできなかった時に、自分を否定しなきゃいけないんですよ。これ、最悪ですね。だからこうすべき・こう あるべきっていうこだわりから、できるだけ離れて、「これの方が良いかもしれないよね」っていう幅を持っておくことが大切です。
――不機嫌から上機嫌まで持って行っちゃったほうが日々楽しいのかなと思うんですが、仏教ではそうではない?
ウ キウキしていると見えなくなるものがあります。例えば、隣で悲しんでいる人がいることに気付けなくなったりするんです。結果的に自分の心が不機嫌になって いってしまうので、上機嫌でいることは決して良いことではないというのが仏教の基本的な考え方です。心おだやかっていうのは、この本にも書かせていただき ましたが、不機嫌と上機嫌の真ん中です、ニュートラル!上機嫌でもないけど不機嫌でもない状態です。
――本書の中の不機嫌のもとっていう のは、誰でもいくつかは当てはまるものではないかと思っています。でも不機嫌でいるか、寸止めするかで人生が変わってくる。下町の和尚が教える心の急所で あり、物事の捉え方の勘所でもあるんじゃないかなと。ぜひ皆さんも手に取ってください。ありがとうございました!
■名取芳彦
1958 年、東京都江戸川区小岩生まれ。元結不動密蔵院住職。真言宗豊山派布教研究所研究員。豊山流大師講(ご詠歌)詠匠。大正大学を卒業後、英語教師を経て、 25歳で明治以来住職不在だった密蔵院に入る。仏教を日常の中でどう活かすのかを模索し続け、写仏の会、読経の会、法話の会など、さまざまな活動をしてい る。著書に『心が晴れる知恵』(清流出版)、『感性をみがく練習』(幻冬舎)などがある。
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本編では、この他にも質問やトークが盛り沢山、そして普段は見ることのできない作家さんの表情も楽しめます!完全版が見たい方は、ぜひインタビュー動画をチェック!
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