京王自動車に向けた電気自動車カーシェアサービスの提供開始

〜グループ内で社用車EVをシェア、VPP事業にも参加〜

REXEV

株式会社REXEV(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:渡部 健、以下「REXEV」)は、脱炭素経営の支援およびグループ内での社用車カーシェアリングを目的として、京王自動車株式会社(本社:東京都多摩市、代表取締役社長 鳥居 寛昭、以下「京王自動車」)向けに、電気自動車(以下、「EV」)カーシェアリングサービスの提供を開始いたしました。

本サービスにおいて京王自動車は、新たにEV社用車をリース導入し、グループ内でのEVカーシェアリング事業を運営します。事業開始にあたりREXEVは、EVや充電設備の設置支援、ならびに、スマート充電器と連携したREXEV独自のカーシェアシステムを提供し、EV・充電器の新規導入および社用車カーシェア事業の運営サポートを実施します。また京王自動車は、本EVカーシェアサービスを通じて、REXEVが運営するVPP事業(仮想発電所)に参加します。

■背景・目的

京王自動車は、自社を含む京王グループ全体としてCO2排出量を2030年までに30%削減(2019年度比)、2050年までに実質ゼロとする目標を掲げています。目標達成に向けた具体的な戦略として京王自動車では、ガソリン車に比べCO2排出量が少ないLPG燃料を用いたハイブリッド車両を積極的に推進してきましたが、環境負荷のさらなる低減を目指して社用車EVカーシェアを導入しました。また、脱炭素経営を推進する中で、京王自動車のみならずグループ全体でEV車両を活用した未来を模索していたこととも後押しし、グループでのEVカーシェアの導入に至りました。

EV導入にとどまらず、EVカーシェアを選んだ理由

 コスト低減可能

 社用車EV化に必要なEVの点検整備ノウハウが蓄積できる

 グループに環境負荷低減効果が波及する

モビリティ事業を営む京王自動車にとって、カーボンニュートラル達成は重要な経営課題の一つであり、環境負荷が少なくクリーンなEV車両の導入を検討していました。しかし、EVの自社単独での利用を想定した場合、EV導入費用やランニングコストが高いことが課題でした。

そこで、自社単独での利用ではなく、グループ全体でEVをシェアすることにより導入・運用コストの低減を図りました。

またREXEVのカーシェアシステムは、車両予約と充電管理が連動したシステムで必要な量を必要な時に最適充電することができ、高い充電コストへの懸念を払拭しました。

そのほかカーシェアは、将来的な社用車全体でのEV化に向けて、京王自動車の自動車整備工場がEVの点検整備ノウハウを蓄積できる点、さらにグループでEV車両をシェアすることにより、グループ全体に環境負荷低減効果が波及できる点も、EVカーシェア導入の決め手となりました。


【サービス概要図】

■サービス全体概要

  1. EV社用車およびスマート充電器の提供

    本サービス実施にあたり、当社の支援を受けて京王自動車はEV2台(日産リーフ1台、日産サクラ1台)およびスマート充電器2台(パナソニック6kW普通充電器)を京王線高架下駐車場内に設置します。

  2. グループ内でのEVカーシェアリング
    京王自動車は、本EVを利用した京王グループ内でのセミクローズド・EVカーシェアリングを実施します。

  3. エネルギーマネジメントシステムの提供

    REXEVは、エネルギーマネジメントと連携したカーシェアリングシステムを提供し、車両予約状況に応じた必要量の最適充電や、需給ひっ迫時における充電制御により系統への負荷を分散します。

  4. VPP事業への参加

    京王自動車は、本サービスを通じてREXEVが運営するEVを活用したVPP事業(電力の大規模な調整力としてEVを活用する仕組み)に協力します。当社のVPP事業では、エネルギーマネジメントシステムを活用した高度な充電制御をクラウド経由で実施し、本カーシェアサービスで利用するEVと他の分散型エネルギーリソースとを連携させて、VPP全体での電力需要の調整や供給の安定化を図ります。

■サービス導入効果

  1. コスト削減

    エネルギーマネジメントと車両管理を組み合わせた一体型管理システムでは、各EVの充電時間を適切にスケジュール調整するため、必要な時に必要なだけ最適充電すると同時に、業務用EV車両の一斉充電による電力の高圧化を効果的に回避することができます。これにより、EV複数台導入で生じる高圧電気設備への変更を必要とせず、追加の設備投資を抑制することができます。

    また、ピーク電力時にEVの充電制御を実施することにより、最大需要電力(=ピーク)で決定される電力契約の基本料金を抑制します。

  2. 温室効果ガス(GHG)削減

    走行中にCO2を排出しないEVを導入することで、事業活動に伴う温室効果ガスを削減します。

    またカーシェアリングサービス「eemo」を利用することで、走行中のCO2排出量をゼロにするだけでなく一人当たりの台数を減らせるため、さらに一歩踏み込んだ削減効果が期待できます。

  3. VPPによるメリット:余剰電力調整・負荷分散

    昼間の太陽光発電電力が余る時間帯にEVへの充電を実施することにより、系統の余剰電力調整に貢献します。またエネルギー使用量の変化をリアルタイムで監視し、クラウド経由のEV遠隔制御によりVPPに接続されたEVへ電力を均等に分配することで、EVの同時充電による高圧化を避け系統における負荷分散(ロードバランシング)にも寄与します。

                                      

■REXEVのEVカーシェアリング支援サービスの主な特徴

当社のEVカーシェアリング支援サービスは、カーシェアリングの枠を超え、エネルギーマネジメントを可能とする点において独自の価値を提供しています。カーシェアリングシステムとエネルギーマネジメントシステムを連携させたREXEVのeMMS(eモビリティマネジメントシステム)を提供し、EV充電を賢く管理しながら同時に車両管理も行います。

ピーク制御                

電力のピーク時間帯に充電を停止して電気代上昇を抑制するとともに、系統需給ひっ迫時の一般送配電網事業者等によるDR(デマンドレスポンス)*1司令に基づいて、ピーク時間帯の充電量を下げたり、別の時間帯に充電時間を移動したりすることで、VPP全体での電力需要の平準化にも寄与します。

予約情報やSOCなどに基づく最適充電                                                                

次の車両予約時間を考慮しながら、必要な時に必要な充電量を最適充電することができます。またSOC(State of Charge)*2を考慮した充電管理を実施し、必要な時には充電を行い、反対に最適充電量に満たない際にはグリッドへの放電を停止することができます。様々な要素が複雑に絡み合う充放電管理を精緻な計算によって最適化しつつ、充電不足への不安を解消します。

ガソリン車と統合車両管理              

EVと共に他のガソリン車も一緒に車両管理が可能です。ガソリン車とEVの運用コスト(燃料・エネルギー費用、メンテナンスコスト)を比較分析できます。

簡単アプリ操作 

高度かつ複雑な充電制御・車両管理を可能にするeMMSでありながら、使いやすさを追求したシンプルな操作性を実現しています。専用アプリを活用することで、すべての手続きが一元化され、ユーザーは直感的な操作でご利用いただけます。再生可能エネルギーの利用率や走行距離、充電残量の確認、車両予約状況、施錠、支払いなど、必要な情報や操作をすべてアプリ一つで完結できる利便性を提供します。

*1 DR(デマンドレスポンス)とは、系統電力全体での需給バランスを調整するため、電力の需要をコントロールすることをいいます。一般送配電事業者、小売電気事業者、アグリゲーターなどがDR司令を発動します。

*2 SOC(State of Charge)とは、充電率や充電状態を示す指標で、利用可能な残充電容量を表します。


■REXEVのカーシェア事業「eemo」フランチャイズの特徴

 開発コストが小さい

 初期投資を大幅に抑えることができる

 運営負荷が小さい

REXEVのEVカーシェアリング支援サービスは、当社が展開するEVカーシェアリング「eemo」のフランチャイズとしてご利用いただくことが可能です。今回のように企業がEVカーシェアリング事業を実施する際にも、「eemo」のフランチャイズとして運営できます。自社ブランドとして事業を立ち上げるよりも開発コストが小さく済むのが最大の利点で、カーシェアリング事業の導入・社用車の運営負担を最小限に抑えたい企業様に最適なプランです。

■REXEVのVPP事業

REXEVは、点在する太陽光や蓄電システム、EVなどの分散型エネルギーリソースをIoT技術で管理・制御して1つの発電所のように機能させる需給調整の仕組み(VPP)を構築しています。

他の分散型リソースの情報とともにEVの充電情報をクラウド上で集約管理(アグリゲーション)し、エネルギーマネジメントシステムを活用してEVの充放電を遠隔制御することで、VPP全体の需給バランス調整を図ります。これにより電力需給ひっ迫に応じた電力節電要請にも応えられる仕組みを創出します。

また太陽光発電の余剰電力をEV充電に積極的に活用し、太陽光発電から生まれる再生可能エネルギーを無駄なく活用するとともに、社会課題となっている太陽光発電の余剰電力処理問題の解決にも合わせて取り組みます。

REXEVは、環境に優しいEV導入・EV利用の推進にとどまらず、エネルギーマネジメントの観点からも社会貢献できる仕組みを構築し、VPP事業を通じて将来のスマートモビリティ社会の基盤作りに貢献してまいります。

VPP事業を含むeモビリティマネジメントプラットフォーム(eMMP)サービスの詳細は、以下URLをご参照ください。

https://rexev.co.jp/service/emmp/




会社概要

株式会社REXEV(レクシヴ)

本社所在地:東京都千代田区神田淡路町一丁目9番5号

事業内容:企業、自治体向けのEV導入支援およびEV運用システム提供事業等

コーポレートサイト:https://rexev.co.jp/

以上

《本件に関するお問い合わせ先》

株式会社REXEV 広報担当

Tel:03-3525-8008 E-mail:info@rexev.co.jp

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会社概要

株式会社REXEV

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URL
https://rexev.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区神田淡路町1丁目9-5 天翔御茶ノ水ビル102号
電話番号
03-3525-8008
代表者名
渡部健
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2019年01月