FC東京とインテリジェントウェイブ ダイバーシティ&インクルージョン研修でSROI分析を実施

〜投資額と比較して貨幣換算4.69倍の社会的価値を創出〜

 東京フットボールクラブ株式会社(以下:FC東京)と、オフィシャルパートナーの株式会社インテリジェントウェイブ(以下:IWI)は共同で、サッカーの「体験×観戦」を通じたダイバーシティ&インクルージョン(多様性と包摂、以下:D&I)研修と 、その研修から得られた社会的インパクトを可視化する検証事業を実施しました。本事業の社会的価値を分析して貨幣に換算する社会的投資収益率(Social Return On Investment、以下:SROI)の手法を用いて分析した結果、投資額と比較して4.69倍の価値が創出されていることがわかりました。

※D&I研修の概要についてはこちらをご覧ください。

FC東京とインテリジェントウェイブ ダイバーシティ&インクルージョン研修とSROI検証事業実施のお知らせ | インテリジェントウェイブ(IWI)

背景・目的

 近年、ESG(環境、社会、ガバナンス)をはじめとする非財務情報の適切な開示やその制度化を求める動きが強まっています。スポーツ界においても、特にJリーグを含む日本のスポーツクラブを中心に、社会課題の解決や地域との共創を目的とした取組みが広がりつつあり、クラブによる社会連携活動やイベントの生み出す社会的価値を適切に評価し、その成果を可視化して共有することが重要になっています。

 FC東京は、SROI分析を用いることで、スポーツを通じた社会貢献活動の成果を定量的に把握し、サステナビリティ活動の社会的価値を明確にして、今後のパートナーシップ形成をより本質的なものにしていきたいと考えました。

 IWIは、社員のD&Iに関する知識や経験を養い、社会課題を起点とした社員エンゲージメントの向上を目指して、本事業を実施しました。

SROI調査結果

 本事業では、「スポーツを通した社会貢献活動における社会的インパクトの可視化」の研究を進める中京大学塚本拓也研究室、筑波大学松尾博一研究室の協力を得て、活動の社会的インパクトの効果について、SROI分析を活用し測定しました。結果として、投資額と比較して貨幣換算で4.69倍の社会的価値が創出されていることがわかりました。

 また、今回のSROI調査の結果、D&I研修を通じて、FC東京では「社会連携活動に関与するステークホルダーの増加や新たなブランディング」、IWIでは「D&Iに関する行動変容や行動の増加」などの中長期的なアウトカム(成果)が確認できました。

SROI分析について

 社会的な活動に対して資金やリソースが投じられ、プロジェクトが実施された結果として発生した社会的インパクトを、貨幣価値に換算し定量的に評価するものです。この指標では、社会・環境・経済の各側面の費用と便益をもとに、様々な活動による社会的インパクトを評価し、経済的な価値だけではない目に見えない価値を適切に評価することを目的としています。

※調査手法等については、補足資料をご覧ください。

専門機関の協力による評価

・中京大学 塚本拓也氏 コメント

 今回のSROI分析は、「FC東京とIWIが連携して実施したD&I研修を対象」に、その社会的価値を定量的に可視化した点に大きな社会的意義があります。従来、スポーツを通じた社会貢献活動は理念的に語られることが多かったのに対し、貨幣換算による客観的な評価を行うことで、社会的投資の成果を明確に示すことができました。今回の成果を起点として、FC東京とIWIの協働がさらに発展し、持続可能なパートナーシップとして社会的価値を創出し続けることを期待します。

・筑波大学 松尾博一氏 コメント

 SROI分析は「Be Responsive(対応を実践する)」という原則があるように、評価をして終わりではなく、「それぞれのステークホルダーがより大きな社会的価値を得るにはどうすればよいか」を考え、行動に移していくということがとても重要になります。そうした意味では、この検証事業を通して得られた結果が次のアクションに繋げていくための基礎となり、FC東京とIWIの協働による更なる社会的価値の創出に繋がることを期待しております。

今後の展望

・FC東京

 FC東京は「わたしたちのくらしの未来につながるゴールを。」というソーシャルステートメントを掲げ、スポーツの力を社会に還元し、地域と共に歩むことを使命としています。特に「もっと前向きなエネルギーにあふれる街に」「もっとあたたかいサポートに包まれる街に」「もっとクリーンな空気や自然に恵まれた街に」という3つの柱を軸に、多様な活動を積み重ねています。今回、IWI様と共に実施したD&I研修が、SROI分析により4.69倍の社会的価値を生み出したと可視化されたことは、私たちの歩みを確かなものにしてくれる大きな成果です。理念的に語られがちなスポーツの社会的意義が、定量的に示されたことで、より多くのステークホルダーに共感を広げていけると確信しています。FC東京はこれからも、サッカーを通じて多様な人と人をつなぎ、社会課題の解決に挑みながら、未来の東京に誇れる価値を創出してまいります。

・IWI

 D&I研修を通じ、IWI社員は多様な価値観や背景を持つ人々が、互いに尊重し合う社会の重要性を学ぶことができました。さらに、SROI分析によって、本事業が社会的価値を生み出したことも確認でき、実施した意義を感じます。IWIは今後も、社会課題を起点とした社員エンゲージメントの向上を目指すとともに、多様な社員が主体的に社会に価値を提供していけるよう、活動を続けていきます。

補足資料

<調査目的>

 FC東京とIWIが実施したD&I研修プログラムがどの程度の社会的価値を生み出しているのかを可視化・定量化すること。

東京フットボールクラブ株式会社(FC東京)

本社:東京都江東区猿江2-15-10

代表者:代表取締役社長 川岸 滋也

株式会社インテリジェントウェイブ

本社:東京都中央区新川1-21-2 茅場町タワー

代表者:代表取締役社長 川上 晃司

事業内容:決済事業領域、セキュリティ事業領域、データ通信・分析基盤事業領域

URL:https://www.iwi.co.jp/

※記載された情報は発表日現在のものです。今後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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会社概要

URL
https://www.iwi.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区新川1-21-2 茅場町タワー
電話番号
-
代表者名
川上 晃司
上場
東証プライム
資本金
8億4375万円
設立
1984年12月