中小企業のデジタルマーケ実施率は約1割　ペライチが「マーケティング活動のデジタル化に関する実態調査」を実施

「自社サイトの改善・更新」がデジタルマーケの出発点

ペライチ

2025年6月10日 11時00分

ノーコードで簡単にホームページが作れるほか、フォーム設置やオンライン決済などビジネスに必要な機能・サービスの提供を通じて中小企業や個人事業主をサポートする株式会社ペライチ（本社：東京都台東区代表取締役CEO：藤本旬）は、「マーケティング活動のデジタル化に関する実態調査」をインターネットで実施しました。ビジネス一般層とペライチ利用層の2つのグループでアンケートを実施し、事業規模100名以下の中小事業者を抽出した結果、ビジネス一般層におけるデジタルマーケティング活動の実施率は1割以下であることが明らかになりました。一方、ペライチ利用層はビジネス一般層と比較すると、多くの項目でマーケティング活動のデジタル化が進んでいることが判明しました。

■結果サマリ

・ビジネス一般層

01　デジタルマーケティングの取り組みは1割以下

02　オンライン営業や商談の実施率は1割強

03　WebサイトやECの改善更新は3割弱の実施

・ペライチ利用層

01　自社サイトの改善・更新が約7割

02　オンライン営業・商談実施率はビジネス一般層の約4倍

03　売上直結領域のデジタル化は進む一方、業務効率化領域は伸びしろあり

■調査背景

近年、デジタル技術の進展に伴い、企業活動においてもデジタル化が急速に進んでいます。経済産業省の調査（2023年）によると、日本企業のデジタル導入率は増加傾向にあるものの（※1）、中小企業においては取り組んでいる層が約18%に留まり（※2）、大企業との差が顕著であることが明らかになっています。

特にセールスマーケティング分野のデジタル活用は、業界や業種によって差があり、中小企業全体の取り組みは進んでいないのが現状です（※3）

これらの課題を背景として、本調査では、一般ビジネス層とペライチ利用層の2つの母集団にアンケートを実施。特に中小企業が実際にどのようなデジタルマーケティングの取り組みを行い、どのような課題に直面しているのか具体化を試みました。

※1:DX白書2023（https://www.ipa.go.jp/publish/wp-dx/gmcbt8000000botk-att/000108043.pdf）

※2:中小企業の DX 推進に関する調査（https://www.smrj.go.jp/research_case/questionnaire/fbrion0000002pjw-att/202412_DX_report.pdf）

※3:中小企業庁（https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2022/chusho/b2_3_2.html）

■調査詳細

・比較調査_1

ビジネス一般層におけるデジタルを活用したマーケ活動は1割以下。サイト改善・更新は3割弱。ペライチ利用層はすべての項目で一般層よりも取り組み割合が高い

最も多かった取り組みは「サイトの改善・更新」でペライチ利用層66.3%、一般ビジネス層24.6%でした。続いて「オンライン営業・商談（ペライチ利用層46.8%・一般ビジネス層10.7%）」、「顧客情報のデジタル管理（ペライチ利用層28.3%・一般ビジネス層13.2%）」と続きます。6つの取り組み項目のすべて、ペライチ利用層の比率が高く、「マーケ活動のデジタル化（ペライチ利用層50.3%・一般ビジネス層6.1%）」が進んでいると考えられます。

・比較調査_2

ペライチ利用層においてはメール、電話/LINE営業、チラシDMが活用されているのに対し、一般ビジネス層は顧客情報の活用実態が「わからない」が最多

「メールマーケティング」が具体的手法の中で最多となり、ペライチ利用層29.4%一般ビジネス層15.9%。続いて、「電話やLINEで個別営業（ペライチ利用層27.9%・一般ビジネス層15.9%）」「顧客管理・分析（ペライチ利用層25.7%・一般ビジネス層11.6%）」になりました。しかしながら、2グループいずれにおいても「何も活用していない」回答が全体の約3割を占めていました。さらに、「わからない」は一般ビジネス層（34.8%）の中で最多となっており、中小企業においてもDX化の格差が広がりつつあることがわかります。

・課題調査_1

Webサイト制作・管理における最大の課題は「更新や変更が手間」。セキュリティや知識不足による管理困難な面も浮き彫りに

中小企業の約5割が「更新や変更が手間」であることを課題と捉えています。また、「セキュリティが不安（38.5%）」「知見不足で管理困難（34.6%）」と続き、Webサイトにおける知識やスキル不足も課題にあがっています。

・課題調査_2

顧客データの「分析が煩雑」が約5割。個人情報の扱い方や顧客データのマーケティング活用方法の知見充実が課題解決のポイントに

顧客データ活用に対して「顧客データ分析が煩雑（47.4%）」が最多の課題になりました。続いて「個人情報に不安感（36.8%）」「マーケ活用に課題あり（31.6%）」になり、顧客情報の管理・分析・活用方法の知見不足が課題になっています。

・課題調査_3

データ分析やレポート作成における最大の課題は「データ解釈が困難」。データ収集や分析ツール報告作業の負担をおさえて約6割以上が課題と認識しています

データ分析やレポート作成における課題のなかで「データ解釈が困難」が61.5%と最多。「データ収集に支障あり（38.5%）」、「分析ツール習熟不足（30.8%）」「定期報告の作業負担（30.8%）」の約2倍の課題意識がありました。

■まとめ

今回の調査により、マーケティング活動のデジタル化に取り組む中小企業は、全体の約1割に留まることがわかりました。一方で、ペライチを利用する中小企業は、自社Webサイトの改善や更新はもとより、顧客情報を適切に管理しながらオンライン営業やメール、SNS等を活用したデジタルマーケティングに挑戦する姿が見えます。

さらに、中小企業においてデジタル化が進みにくい課題も浮き彫りになりました。自社Webサイト更新の手間にはじまり、顧客情報管理の不安や収集したデータの分析が困難など、中小企業の人材不足やデジタルスキル不足が背景にあると考えられる課題が散見されます。

本調査の結果から、中小企業におけるマーケティング活動のデジタル化の第一歩は、“自分でつくる”体験を社内に蓄積することと捉えられます。自社ホームページ等を“自分でつくる”体験が中小企業におけるデジタル化の心理的・技術的ハードルを下げ、具体的なマーケティング活動に歩を進めていくものと考えられます。

上記背景をもとに、「ペライチ」はセキュリティ面の不安を払しょくし、誰でも今日から専門知識ゼロでオンラインビジネスを始められるDXツールとして、多くの事業者を支援してまいります。

■調査概要

調査名：「マーケティング活動のデジタル化に関する実態調査」
実施期間： (1) 2025年3月3日〜3月5日／ (2) 2025年3月3日〜3月9日
調査方法：インターネット調査
対象者：(1) 20代から60代までの一般層／ (2) 「ペライチ」利用層
有効回答数： (1) 512件／(2) 430件
事業規模100名以下：(1) 280件／(2) 400件

■「ペライチ」ついて

「ペライチ」は、ノーコード（プログラミング不要）で簡単にホームページが作成できるオールインワンツールです。フォーム設置、オンライン決済、ネット予約、メルマガ配信など、ビジネスに欠かせない機能をワンストップで提供します。これにより、Web制作の専門知識がない方やリソースが限られている個人事業主、中小企業が抱える「ホームページ作成の手間とコスト」を大幅に削減します。「ペライチ」は、直感的な操作でプロフェッショナルなウェブサイトが作成できるだけでなく、集客やビジネス拡大を支援する多彩な機能を備え、オンラインビジネスの立ち上げから運営までを一貫してサポートします。

・サービスURL：https://peraichi.com/

■ 株式会社ペライチ

『Technology for Everyone テクノロジーをすべての人が使える世界に』をビジョンに掲げる株式会社ペライチは、中小企業の成長を支援するため、誰でも簡単にネットでビジネスを始められるオールインワンのWebサイト構築サービス「ペライチ」の開発・運営や、デジタル化を推進するための様々なサービス提供に取り組んでいます。