コロナ禍のストレス「よく感じる」5人に1人、以前の倍
・最もストレスを感じている30~40代女性 ・ストレス増20ポイント以上のシニア層 ・20代男性ではストレス減
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:檜垣 歩、以下インテージ)は、コロナ禍の生活者のストレス実態について全国の15歳から79歳の男女を対象に2021年5月7日~10日に実施した調査結果を公開します。
【ポイント】
コロナ禍で、行動自粛や働き方の変化が続いている今年、生活者はどれくらいストレスを感じているのでしょうか。図表1-1は「コロナ禍の現在」と「コロナ禍前の2019年」について、日常生活や仕事、学校で感じるストレスの頻度を5段階で聞いた結果です。
図表1-1
●コロナ禍の現在、ストレスを「よく感じる」という人は22.6%でコロナ禍前の2019年に「よく感じていた」回答者の約2倍。
●「たまに感じる/感じていた」とあわせると、現在ストレスを感じている人の割合は58.0%で2019年に感じていた人の1.4倍。
では、ストレスを感じる頻度に男女や年代で違いはあるのでしょうか。性年代別に見てみましょう。
図表1-2
●現在、ストレスを感じている人の割合は男性より女性が13.0ポイントも大きい。コロナ禍以前の2019年に感じていた人の割合も女性の方が大きいがコロナ禍でその差が更に広がった。
●現在、最もストレスを感じる層は女性の30代・40代でいずれも7割超。特に40代は2019年より25.6ポイントと大幅なストレス増。
●コロナ禍でストレスを感じる人の割合が最も増えたのはシニア層。60代・70代で男女とも20ポイント以上上昇。特に70代で顕著。
●唯一、現在ストレスを感じる人の割合が、2019年に「感じていた」回答率を下回った20代男性。女性でも20代は現在と2019年の差は+5.0ポイントと女性の中で最も軽微。
では、具体的にどんなことがストレスになっているのでしょうか。現在、ストレスを感じることがある人に、複数の項目からストレスに感じているものを選択してもらった結果が図表2です。
図表2
●2大ストレスは「外出や旅行が自由にできない」「自分や家族の感染リスク」でそれぞれ全体の5割を超える。
●続く「感染予防対策(マスク着用・消毒など)」「行動自粛で友人・知人との関わりが薄れている」「公共の交通機関や場所での感染リスク」はそれぞれ4割前後。
●これらの上位5項目は男性より女性の方がストレスを感じている人の割合が大きい。特に、「外出や旅行が自由にできない」「自分や家族の感染リスク」「行動自粛で友人・知人との関わりが薄れている」で差が10ポイント以上と顕著。
やはりランキングの上位はコロナ禍で新たに出現したストレス要因が占めました。では、外出制限や感染リスクなどの直接的なコロナ禍以外の事柄は、コロナ禍前と比べてストレスに変化があったのでしょうか。図表3は、コロナ禍以外の項目について「2019年よりストレスが『増えた』」と回答された項目のトップ5です。
図表3
●総じて女性の方が各項目でストレス増を感じている割合が高い。上位4項目で男女差は10ポイント前後の開き。
●ストレス増のトップ3は「周りの人のマナー」「自分自身の将来」「自分の体調管理・栄養管理」でそれぞれ全体の4割以上。
・「周りの人のマナー」は特に女性の30代から60代で高く、ほぼ半数の回答率。
・「自分自身の将来」は女性の10代・20代では過半数と若年での高さが目立つ。男性の中では20代・30代で高い。
・「自分の体調管理・栄養管理」は女性の40代以降でほぼ半数と特に高い。男性の中では50代以降で高い。
●4位・5位の「家族の体調管理・栄養管理」「家計」はそれぞれ全体の3割超。
コロナ禍は特に、自分のことが後回しになりがちな子育て世代女性や感染懸念が特に強い中高年女性において日常的なストレスの増加をもたらしている様子がうかがえます。
続いては、在宅時間が増えたことで、どのような家事ストレスが増しているのか、女性に絞って見ていきます。
図表4
●ストレス増の家事は、トップの「食材の買い出し」(35.1%)。次いで、「食事の準備・料理」(29.6%)。
●食まわりの項目は30代女性で負担増が目立つ。特に「食材の買い出し」「食事の準備・料理」「食事の片付け・保存」「食器洗い」は3割から4割の回答があり、女性全体より5ポイント以上高い。
●食まわり以外では、「部屋の掃除、整理整頓」「家事の量」「家事の質」がいずれも2割以上。
コロナ禍2年目、生活者がどの程度、どんなストレスを抱えているのかを見てきました。次回は、ストレスを感じた際にどんな症状があるのか、ストレスを感じた時の対処法などについての調査結果をご紹介する予定です。
この調査結果は、「Intage 知る gallery」(https://www.intage.co.jp/gallery/stress2021/)でもご覧いただけます。あわせてご参照ください。
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使用したデータ
【インテージのネットリサーチによる自主調査データ】 https://www.intage.co.jp/service/research/net/
調査地域:日本全国
対象者条件:15~79 歳の男女
標本抽出方法:「マイティーモニター(弊社キューモニター+提携モニター)」より母集団構成比にあわせて抽出しアンケート配信
標本サイズ:n=2,572
調査実施時期: 2021年5月7日(金)~5月10日(月)
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【株式会社インテージ】 https://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:檜垣 歩)は、「Create Consumer-centric Values ~お客様企業のマーケティングに寄り添い、共に生活者の幸せを実現する」を事業ビジョンとして掲げ、さまざまな業界のお客様企業のマーケティングに寄り添うパートナーとして、共に生活者の幸せに貢献することを目指します。生活者の暮らしや想いを理解するための情報基盤をもって、お客様企業が保有するデータをアクティベーション(活用価値を拡張)することで、生活者視点に立ったマーケティングの実現を支援してまいります。
【報道機関からのお問い合わせ先】
■株式会社インテージ 広報担当:西澤/下河原
TEL: 03-5294-6000
サイト「お問い合わせフォーム」 https://www.intage.co.jp/contact/
- 現在ストレスを感じている人の割合は58.0%。このうち「よく感じる」は22.6%と2019年から倍増
- コロナ禍の現在、ストレスを「よく感じる」割合が女性の方が大きく、男女差は13.0ポイント
- コロナ前の2019年から最もストレスが増しているのはシニア層、男女とも20ポイント以上増加
コロナ禍で、行動自粛や働き方の変化が続いている今年、生活者はどれくらいストレスを感じているのでしょうか。図表1-1は「コロナ禍の現在」と「コロナ禍前の2019年」について、日常生活や仕事、学校で感じるストレスの頻度を5段階で聞いた結果です。
図表1-1
●コロナ禍の現在、ストレスを「よく感じる」という人は22.6%でコロナ禍前の2019年に「よく感じていた」回答者の約2倍。
●「たまに感じる/感じていた」とあわせると、現在ストレスを感じている人の割合は58.0%で2019年に感じていた人の1.4倍。
では、ストレスを感じる頻度に男女や年代で違いはあるのでしょうか。性年代別に見てみましょう。
図表1-2
●現在、ストレスを感じている人の割合は男性より女性が13.0ポイントも大きい。コロナ禍以前の2019年に感じていた人の割合も女性の方が大きいがコロナ禍でその差が更に広がった。
●現在、最もストレスを感じる層は女性の30代・40代でいずれも7割超。特に40代は2019年より25.6ポイントと大幅なストレス増。
●コロナ禍でストレスを感じる人の割合が最も増えたのはシニア層。60代・70代で男女とも20ポイント以上上昇。特に70代で顕著。
●唯一、現在ストレスを感じる人の割合が、2019年に「感じていた」回答率を下回った20代男性。女性でも20代は現在と2019年の差は+5.0ポイントと女性の中で最も軽微。
では、具体的にどんなことがストレスになっているのでしょうか。現在、ストレスを感じることがある人に、複数の項目からストレスに感じているものを選択してもらった結果が図表2です。
図表2
●2大ストレスは「外出や旅行が自由にできない」「自分や家族の感染リスク」でそれぞれ全体の5割を超える。
●続く「感染予防対策(マスク着用・消毒など)」「行動自粛で友人・知人との関わりが薄れている」「公共の交通機関や場所での感染リスク」はそれぞれ4割前後。
●これらの上位5項目は男性より女性の方がストレスを感じている人の割合が大きい。特に、「外出や旅行が自由にできない」「自分や家族の感染リスク」「行動自粛で友人・知人との関わりが薄れている」で差が10ポイント以上と顕著。
やはりランキングの上位はコロナ禍で新たに出現したストレス要因が占めました。では、外出制限や感染リスクなどの直接的なコロナ禍以外の事柄は、コロナ禍前と比べてストレスに変化があったのでしょうか。図表3は、コロナ禍以外の項目について「2019年よりストレスが『増えた』」と回答された項目のトップ5です。
図表3
●総じて女性の方が各項目でストレス増を感じている割合が高い。上位4項目で男女差は10ポイント前後の開き。
●ストレス増のトップ3は「周りの人のマナー」「自分自身の将来」「自分の体調管理・栄養管理」でそれぞれ全体の4割以上。
・「周りの人のマナー」は特に女性の30代から60代で高く、ほぼ半数の回答率。
・「自分自身の将来」は女性の10代・20代では過半数と若年での高さが目立つ。男性の中では20代・30代で高い。
・「自分の体調管理・栄養管理」は女性の40代以降でほぼ半数と特に高い。男性の中では50代以降で高い。
●4位・5位の「家族の体調管理・栄養管理」「家計」はそれぞれ全体の3割超。
コロナ禍は特に、自分のことが後回しになりがちな子育て世代女性や感染懸念が特に強い中高年女性において日常的なストレスの増加をもたらしている様子がうかがえます。
続いては、在宅時間が増えたことで、どのような家事ストレスが増しているのか、女性に絞って見ていきます。
図表4
●ストレス増の家事は、トップの「食材の買い出し」(35.1%)。次いで、「食事の準備・料理」(29.6%)。
●食まわりの項目は30代女性で負担増が目立つ。特に「食材の買い出し」「食事の準備・料理」「食事の片付け・保存」「食器洗い」は3割から4割の回答があり、女性全体より5ポイント以上高い。
●食まわり以外では、「部屋の掃除、整理整頓」「家事の量」「家事の質」がいずれも2割以上。
コロナ禍2年目、生活者がどの程度、どんなストレスを抱えているのかを見てきました。次回は、ストレスを感じた際にどんな症状があるのか、ストレスを感じた時の対処法などについての調査結果をご紹介する予定です。
この調査結果は、「Intage 知る gallery」(https://www.intage.co.jp/gallery/stress2021/)でもご覧いただけます。あわせてご参照ください。
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使用したデータ
【インテージのネットリサーチによる自主調査データ】 https://www.intage.co.jp/service/research/net/
調査地域:日本全国
対象者条件:15~79 歳の男女
標本抽出方法:「マイティーモニター(弊社キューモニター+提携モニター)」より母集団構成比にあわせて抽出しアンケート配信
標本サイズ:n=2,572
調査実施時期: 2021年5月7日(金)~5月10日(月)
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【株式会社インテージ】 https://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:檜垣 歩)は、「Create Consumer-centric Values ~お客様企業のマーケティングに寄り添い、共に生活者の幸せを実現する」を事業ビジョンとして掲げ、さまざまな業界のお客様企業のマーケティングに寄り添うパートナーとして、共に生活者の幸せに貢献することを目指します。生活者の暮らしや想いを理解するための情報基盤をもって、お客様企業が保有するデータをアクティベーション(活用価値を拡張)することで、生活者視点に立ったマーケティングの実現を支援してまいります。
【報道機関からのお問い合わせ先】
■株式会社インテージ 広報担当:西澤/下河原
TEL: 03-5294-6000
サイト「お問い合わせフォーム」 https://www.intage.co.jp/contact/
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