GHQが廃止した小学生用の礼法教科書が重版(5刷)。解説は動物行動学研究家の竹内久美子氏。
復刻版教科書シリーズ第10弾『国民礼法』は、近年の“学び直し”のブームもありSNSで話題。
日本が戦争に負けた後、米国は日本の教育から軍国主義的・国家主義的思想を排除するという理由で、「修身」の授業を廃止させた。このとき、「修身」と共に消えた授業があった。「国民礼法」である。
戦時中、国民学校初等科の全学年で、修身教育の一環として「国民礼法」の授業が「修身」の時間に行われていた。本書は三年生から六年生までの「国民礼法」の教科書を一冊にまとめたものである(一、二年生用の教科書は「コドモノシツケ」)。
この「国民礼法」には、戦前戦後、礼法を指導する立場にあった徳川義親侯爵(尾張徳川家当主)が関わっていた。徳川侯爵はお茶やお花などを習ったことはなく、その身についた礼法は、幼少期の母の厳しい躾によるものであり、母に大変感謝していた。侯爵は、母のような、我が子に躾ができる家庭婦人になるよう女学生を育てたい、そのために国民学校の段階で礼法を修練させ、基礎を作っておきたい、と考えていた。その意図がこの教科書に反映されている。
「国民礼法」は、武家の礼法である小笠原流礼法を取り入れた正統なものであるが、日常の礼法は堅苦しいものではないこと、小学生向けの比較的優しい記述であること、戦後教育が忌避してきた「皇室・神社・国旗・国歌」に対する礼法を新鮮な感覚で学べることなど、令和の時代の日本人が長幼の別なく学べる最良の礼儀作法の入門書になるだろう。
【書籍情報】
書名:[復刻版]国民礼法
著者:礼法教育研究会
解説:竹内 久美子
仕様:A5版並製・184ページ
ISBN:978-4802401432
発売:2022.09.06
本体:1400円(税別)
発行:ハート出版
商品URL:https://www.810.co.jp/hon/ISBN978-4-8024-0143-2.html
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