千葉大が全学をあげて研究強化に取り組むシステム「グローバルプロミネント研究基幹」が始動
11月14日(月)グローバルプロミネント研究基幹キックオフシンポジウム開催
国立大学法人千葉大学では、本学の研究の核となる新規性・独創性を備えた多様で発展性のある研究群を持続的に創出するシステムとして、学長を基幹長とする「グローバルプロミネント研究基幹」を本年4月に設置しました。9月に推進するプロジェクトが決定したことに伴い、11月14日(月)にキックオフシンポジウムを開催することとなりました。
- (1)「グローバルプロミネント研究基幹」の概要
グローバルプロミネント研究基幹では、外部有識者を加えた研究評価を経て選定された推進プロジェクトに研究資源を戦略的に配分して研究を加速し、国際的に卓越した研究拠点の形成と革新的なイノベーションの創出を目指しています。(詳細は(3)参照)
本年は9月12日、13日に評価審査会を開催して、推進するプロジェクトを決定しました。<推進する15プロジェクト>
・国際粘膜免疫・アレルギー治療学研究拠点形成事業(中山 俊憲・医学研究院)
・キラルな光で拓く革新的物質科学(尾松 孝茂・融合科学研究科)
・世界最高感度のニュートリノ観測と数値シミュレーションで切り拓く高エネルギーハドロン宇宙国際研究拠点形成(吉田 滋・理学研究科)
・ファイトケミカル植物分子科学(齋藤 和季・薬学研究院)
・先端マイクロ波リモートセンシング拠点(ヨサファット テトォコ スリ スマンティヨ・環境リモートセンシング研究センター)
・マルチモーダル計測医工学(羽石 秀昭・フロンティア医工学センター)
・未来型公正社会研究(水島 治郎・法政経学部)
・脱化石燃料を指向した高効率エネルギー変換システムの研究開発(星 永宏・工学研究科)
・癌の本態解明および臨床応用へ向けた小分子開発を行う癌エピゲノム拠点(金田 篤志・医学研究院)
・再生システムと疾患の統合的研究拠点の形成(岩間 厚志・医学研究院)
・”超個体”の統合的理解に基づく次世代型「感染制御学」研究推進拠点(米山 光俊・真菌医学研究センター)
・超高齢社会における市民-専門職連携型エンドオブライフケア教育研究拠点(増島 麻里子・看護学研究科)
・次世代3次元映像計測技術の創成と応用(下馬場 朋禄・工学研究科)
・免疫関連希少・難治性疾患に対する革新的治療創生研究(本橋 新一郎・医学研究院)
・先導的ソフト分子の活性化と機能創製(加納 博文・理学研究科)
- (2)グローバルプロミネント研究基幹キックオフシンポジウムについて
本シンポジウムでは、グローバルプロミネント研究基幹について周知をはかるとともに、量子科学技術研究開発機構の平野俊夫理事長を基調講演者に迎えて、大学改革・研究力強化について議論します。専門分野の外部研究評価委員によるご講演も予定しています。午後には推進プロジェクトとして選出された各研究グループの口頭発表とポスター発表を行います。なお、午前中の講演は日本語、午後の講演とポスター発表は英語で行う予定です。
千葉大学で行われている代表的な研究について知ることができ、また、ポスターセッションでは研究者と直接話すことができる機会になります。ご興味ある方、大学院生、若手研究者の参加を歓迎しています。
日時:2016年11月14日(月)10:00~17:05(受付開始 9:30)
場所:けやき会館大ホール(西千葉キャンパス)
地図:http://www.chiba-u.ac.jp/others/topics/events/keyaki/files/keyaki_map.pdf
申込不要・入退場自由
チラシ:http://www.chiba-u.ac.jp/others/topics/GP_KICKOFFSymposiumPoster.pdf
プログラム:
午前(日本語セッション)
10:00-10:05 Welcome Address (Vice President)
10:05-10:10 Guest Speech (MEXT)
10:10-10:25 Opening Remarks (Takeshi Tokuhisa, President)
10:25-11:25 Keynote Lecture (Toshio Hirano, President of QST)
11:25-12:00 Invited Lecture 1 (Kensuke Miyake, The University of Tokyo)
午後(英語セッション)
13:15-14:05 Research Project Presentation 1
(1)中山俊憲 Toshinori Nakayama, Graduate School of Medicine
(2)石原安野 Aya Ishihara, Graduate School of Science
14:05-14:40 Invited Lecture 2 (Marc Koper, Leiden University)
14:40-15:35 Poster Session (2F)
15:35-16:00 Research Project Presentation 2 (尾松孝茂 Takashige Omatsu, Graduate School of Advanced Integration Science)
16:00-17:00 Incubator Project Presentation
(1)齊藤和季 Kazuki Saito, Graduate School of Pharmaceutical Sciences
(2)羽石秀昭 Hideaki Haneishi, Research Center for Frontier Medical Engineering
(3)スリスマンティヨ Sri Sumantyo J.T, Center for Environmental Remote Sensing
17:00-17:05 Closing Remarks (Vice President)
口頭発表するプロジェクト:
・国際粘膜免疫・アレルギー治療学研究拠点形成事業(中山俊憲)
http://www.chiba-u.ac.jp/research/fields/priority-research01.html
・キラルな光で拓く革新的物質科学(尾松孝茂)
http://www.chiba-u.ac.jp/research/fields/priority-research02.html
・高エネルギーハドロン宇宙国際研究拠点形成(吉田滋・石原安野)
http://www.chiba-u.ac.jp/research/fields/priority-research03.html
・ファイトケミカル植物分子科学(齊藤和季)
http://www.chiba-u.ac.jp/research/fields/priority-research04.html
・先端マイクロ波リモートセンシング拠点形成(ヨサファット テトォコ スリ スマンティヨ)
http://www.chiba-u.ac.jp/research/fields/priority-research06.html
・マルチモーダル計測医工学(羽石秀昭)
http://www.chiba-u.ac.jp/research/fields/priority-research05.html
- (3)「グローバルプロミネント研究基幹」の詳細
当該戦略を着実に実施し、本学の研究の核となる新規性・独創性を備えた多様で発展性のある研究群を長期間に
渡り継続的に創出するシステムとして、平成28年4月に「グローバルプロミネント研究基幹」を設置しました。本基幹では、研究IR(Institutional Research)による分野分析等によって明らかとなった本学の戦略的・重点的推進研究分野等において、分野横断的に実施される研究先鋭化・分野先導プロジェクトを推進するとともに、当該プロジェクトへの重点的な支援を行っています。
グローバルプロミネント研究基幹には、「世界レベルの研究の創出とそれに基づく国際的卓越研究拠点の形成」を進める[1]『研究部門』及び、「次なる本学の重点推進分野を育成」する[2]『次世代研究インキュベータ』の二階層の研究推進部門を設けており、双方に複数の研究プロジェクトを配置しています。
[1] 研究部門
本学の研究の核となる「重点推進分野」として、トップダウン方式により指定した6つの研究分野の中から選定した先鋭的研究プロジェクト群(第3期中期目標期間(6年間)の時限付き)で構成されており、
・世界トップクラスの国内外研究者が参画し研究を加速させ、
・国内外の先端研究拠点とのネットワーク構築などにより、
「世界水準の研究拠点の構築」や「革新的イノベーションの創出」を目指しています。
[2] 次世代研究インキュベータ
研究の強化と多様性の確保を目的として、若手・中堅研究者が中心となって推進する研究推進構想のうち、本学の次世代の重点推進分野となり得る研究分野を選定・育成しています。
各プロジェクトに対しては、学長のリーダーシップによって「グローバルプロミネント研究基幹」に集約された学内資源(研究人材、機器、研究資金、研究スペース、時間)を用いて、研究推進構想の進捗状況と評価結果を踏まえた「オーダーメイド方式」による重点支援を行っています。
このほか、国際レベルの若手研究人材を育成する[3]「育成部門」や、「グローバルプロミネント研究基幹」を総括し、研究プロジェクトの審査・評価、分野分析・目利き、研究資源の集約・重点配分、PDCAサイクルを実践する[4]「運営部門」を設置しており、これらを一体的に機能させることにより、本学の研究力の強化を目指しています。
- 本件に関するお問合せ先
TEL:043-290-3022
FAX:043-290-2986
E-mail:gp-office@chiba-u.jp
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