障害のある作家の才能を社会に放つ「HERALBONY GALLERY」、第7回原画展「多夢多夢展」を2月19日より開催
〜5名の作家が描くアール・ブリュット作品を展示販売、芸術鑑賞を通じた「障害」のイメージ変容へ〜
株式会社ヘラルボニー(以下、ヘラルボニー)は、障害のある作家の才能を披露するアートギャラリー「HERALBONY GALLERY」(岩手県盛岡市)にて、第7回目となる原画展「多夢多夢展」を2月19日より開催いたします。当展では「NPO法人 多夢多夢中山工房」(宮城県仙台市)に在籍するアーティスト、渡邊 直貴(watanabe naoki)氏、渡邊 昌貴(watanabe masaki)氏、竹内 聖太郎(takeuchi shotaro)氏、片寄 大介(katayose daisuke)氏、工藤 生(kudou ikuru)氏が描いた実物の原画作品を展示します。今回展示する作品群はギャラリーと当社のECサイト(https://heralbony.com/collections/original-painting)で販売いたします。
■企画展概要
「多夢多夢展」
作 家:渡邊 直貴(watanabe naoki)氏、渡邊 昌貴(watanabe masaki)氏、
竹内 聖太郎(takeuchi shotaro)氏、片寄 大介(katayose daisuke)氏、工藤 生(kudou ikuru)氏
会 期:2022年2月19日~3月27日
時 間:12:00〜19:00
定休日:水・木 ※会期終了後、展示入替期間のため1週間ほど閉廊予定
会 場:岩手県盛岡市開運橋通2‐38@HOMEDLUXビル4階
入場料:無料
主 催:株式会社ヘラルボニー
協 力:NPO法人多夢多夢中山工房」(宮城県仙台市)
■多夢多夢展の見どころ
「HERALBONY GALLERY」の第7回企画展。仙台にアトリエを構える多夢多夢中山工房から、個性的な五人の作家が皆さんの目を楽しませます。
双子の渡邊直貴と渡邊昌貴は、互いに影響を与え高め合う関係です。両者ともポップでカラフルな画作りを得意としており、純粋な図形を細かく連ねて、均一化された近代社会の様相を描き出します。
竹内聖太郎は複雑なペン捌きで、南部鉄器というローカルでユニークなモチーフを明快に打ち出すことに成功しました。電車をこよなく愛する工藤生は、緑色を基調とした色合いで、何週間もかけじっくりと作品を仕上げています。
10歳から絵を描き続けている片寄大介は、アクリル絵具の特性を活かし、豊かなテクスチャを画面上に繰り広げます。彩度の低い抽象的な表現には、一貫してどこか不穏な雰囲気が漂っており、まさしく作家性の表れと言えるでしょう。
世界に通じる実力を持った、日本全国の作家を、岩手から発信していく。地元に根差しながら、遠く射程を構える「HERALBONY GALLERY」の第7回企画展。工房を同じくする仲間たちの、多様な表現が誘う夢の世界へとご案内します。
■アーティスト・作品紹介
渡邊 直貴(watanabe naoki)氏
(NPO法人多夢多夢中山工房在籍)
双子の兄。好きなダンスをずっと続けている。トワルに絵を描くことを通して、「細かい四角や模様で埋め尽くす」という、大好きな表現に出会った。一日中トワル制作を続けることも多い。また読書好きで、文庫本に鉛筆でルビをふることを続けている。ワークショップをとても楽しみにしているが、ふと気づくと女性の隣で描いているので油断ならない。
渡邊 昌貴(watanabe masaki)氏
(NPO法人多夢多夢中山工房在籍)
双子の弟。好きなダンスをずっと続けている。それまで絵筆を取ることは少なくなかったが、トワル制作を始めてからはペンで描くことが多くなった。始めた頃は太いペンで大きな波のような線を描いていたが、最近兄に触発されてか、小さな四角を描き連ねている。しっかり者で面倒見が良い。作品が描き上がる度に「これは〇〇(女性スタッフの名前)にあげようかな」と語る伊達男。
竹内 聖太郎(takeuchi shotaro)氏
(NPO法人多夢多夢中山工房在籍)
いつも一番乗りで、多夢多夢の一日は、彼の挨拶から始まる。tam tam dot では小さな丸を並べるだけだったが、トワル制作を始めてから、服全体を見て余白を生かすようになった。絵の具、クレヨン、鉛筆を駆使して、デザイン性の高いものを仕上げている。一度会った人の名前は(たまにしか)忘れない。
片寄 大介(katayose daisuke)氏
(NPO法人多夢多夢中山工房在籍)
10歳の頃、絵画教室に通い始めたことをきっかけに、絵に興味を持つ。多夢多夢舎では、描線した作品をポーチやペンケースの製品としている。初期の作品は、色を塗り重ねた抽象的な形の中にアルファベット・数字などが描かれることが特徴。2014年頃からはキャンバスにアクリル絵の具での制作が主体となる。現在は船、月、トトロなどをモチーフに、多くの作品を描いている。トワル制作では、全面に絵の具を塗った混色の作品や、キャンバスと同じモチーフの作品を描いている。好きな乗り物はブランコ。
工藤 生(kudo ikuru)氏
(NPO法人多夢多夢中山工房在籍)
2015年から、アクリル絵の具を使って大好きな電車の絵を描き始める。普段の作業の休憩時間中にも時刻表や電車の雑誌を開いて、次に描きたい電車の写真を眺めている。電車の他にアイドル、ガンダム、楽天ゴールデンイーグルスが好きで、自分の描いた絵を人に見せるのも好き。
■ギャラリー発足・原画展開催の背景
海外のアートマーケットと比較して、日本ではいまだに障害のある作家が描くアール・ブリュット作品の市場価値が低い現状にあります。ヘラルボニーは「障害のある人が生み出すものの価値は低い」という社会に根強く存在するマイナスイメージを払拭し、「アート」というフィルターを通じて、作家個々人に対してリスペクトが生まれるような空間を生みだしたいという想いから「HERALBONY GALLERY(ヘラルボニーギャラリー)」を4月25日に開設しました。当ギャラリーで売買される原画作品は、販売価格の40%~50%が作家に還元される仕組みになっています。当ギャラリーを通じて、障害のある人が描いた作品の市場価値を高め、障害の有無に関わりなく、才能のあるアーティストが正当に評価される社会の実現を目指します。
【株式会社ヘラルボニー概要】
「異彩を、 放て。」をミッションに、 福祉を起点に新たな文化を創ることを目指す福祉実験ユニット。日本全国の主に知的障害のある作家とアートライセンス契約を結び、2,000点以上のアートデータを軸に作品をプロダクト化するアートライフブランド「HERALBONY」、建設現場の仮囲いに作品を転用する「全日本仮囲いアートミュージアム」など、福祉領域の拡張を見据えた多様な事業を展開。社名「ヘラルボニー」は、知的障害がある両代表の兄・松⽥翔太が7歳の頃に⾃由帳に記した謎の⾔葉。そのため「ヘラルボニー」には「⼀⾒意味がないと思われるものをの世の中に新しい価値として創出したい」という意味を込めている。
会社名:株式会社ヘラルボニー / HERALBONY Co.,Ltd.
所在地:岩手県盛岡市開運橋通2-38
代表者:代表取締役社長 松田 崇弥、代表取締役副社長 松田 文登
公式サイト:
https://www.heralbony.jp
https://www.heralbony.com
【HERALBONY GALLERY 概要】
株式会社ヘラルボニーが岩手県盛岡市にオープンしたアートギャラリー。「どこよりも強烈な異彩を放つ場所」をコンセプトに、アーティスト個人にフォーカスした原画展を企画・開催。日本全国の障害のある作家の才能を発信することで「障害」のイメージの払拭に挑戦する。あえて地方都市にアート空間を構えることで、地域の福祉領域をカルチャー化させる「アートローカルハブ」を目指す。
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