カナデビア、設備保全のスマート化で点検ロボット「ugo mini」を採用― メーター読取AIと自動巡回で電気設備点検の業務改善効果を検証 ―
業務DXロボットの開発を手掛けるugo株式会社(ユーゴー、本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:松井 健、以下 ugo)は、カナデビア株式会社(本社:大阪市、取締役社長兼CEO:桑原 道、以下、カナデビア)に、小型AI搭載の点検ロボット「ugo mini」を納入しました。

◼︎背景
ごみ焼却発電施設における点検業務では、電気設備や機械装置が広範囲にわたり設置されているため、作業員の移動負荷が大きい傾向がありました。さらに、点検の多くが目視や手書き記録に依存しているため、より安定的な運用体制を確保するためには、省力化とデジタル化による業務効率の向上が喫緊の課題となっていました。
カナデビアが運営委託されているごみ焼却発電施設においても、従来、電気主任技術者による巡回・点検業務が手作業で行われていましたが、今回、未来の施設の安定運用を見据え、点検精度の向上を目的として「ugo mini」を活用したロボットによる点検の自動化の検証に踏み切りました。
■ 目的
本取り組みの目的は以下の通りです。
-
点検にかかる人的工数の削減(電気主任技術者の点検業務支援)
-
データ可視化と蓄積による異常の早期発見と対応
-
将来的な設備保全計画の高度化

■ 主な取り組みの内容
・「ugo mini」による1日3回の定期巡回点検(タービン室・低圧電気室)
「ugo mini」が、事前に設定されたマップに基づいてロボットが施設内を自動走行しながら、対象計器や、制御盤のインターフェースの表示値、ブレーカー・スイッチの状態、ランプの点灯状態を撮影し巡回する点検を1日3回実施します。
LiLz Gauge*とのAPI連携により点検結果をデジタルデータ化し、指定撮影画像を「ugo Portal」のレポートにアップロードする。
*「LiLz Gauge」は、アナログメーター値の自動読み取りが可能なクラウドベースの点検AIサービスです。機械学習および画像処理を活用して画像からアナログメーターの値を高精度でデジタル値に変換できます。あらゆる点検シーンに対応するために、円型・矩形型・カウンタ型・ナナセグ型・レベル型・フロート型・ランプ型と7種類のAIサービスをAPIで提供しています。
■ 今後の展開
点検業務の中で「ugo mini」によって代替可能な作業や、自動化が適している点検項目を明確にし、今回得られた知見を活用しながら、他エリアや他施設への水平展開を検討してまいります。
また、ugoは点検データの蓄積と可視化により、予防保全やトラブルの早期発見につながるスマートメンテナンスの実現にも寄与し、今後も現場のニーズに即した機能拡張や運用支援を通じて、持続可能で効率的な点検・保守業務の実現に貢献してまいります。
●業務DXロボット「ugo(ユーゴー)」とは
「ugo(ユーゴー)」は、遠隔操作とAIによる自動制御を融合したハイブリッド型の業務DXロボットです。
警備・点検・案内など、現場ごとに異なる設備や業務に柔軟に対応できる設計で、ロボットの選定や運用もカスタマイズ可能。
人手不足が深刻な業務領域において、人の代替ではなく“人と協働するパートナー”として、業務の継続性と効率化、そしてDXの実現を支援します。
●「ugo mini(ユーゴーミニ)」とは
『ugo mini』は、セキュリティルームや、開閉が困難な扉の部屋など、ロボットが入れない空間に常駐させることをコンセプトに開発しました。また、ホテルや介護施設などの静音性が求められる現場にも適した走行性能も実現しています。従来のugoシリーズに比べ、よりコンパクトで低価格なプロダクトを目指しています。
■ugo株式会社 会社概要
所在地: 東京都千代田区東神田1−7−8
設 立: 2018年
代 表:松井 健
URL: https://ugo.plus/
事業内容:ugoソリューションの提供・運用、RaaSフレームワークの開発・提供・運用
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像