災害・紛争地の避難生活を変える次世代型テント「GREEN FLEX」販売開始

日本赤十字看護大学附属災害救護研究所と太陽工業が共同開発、~レール式フレームで、少人数・短時間の設営と快適性を両立~

太陽工業株式会社

 大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区/大阪本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:能村 祐己)はこのたび、日本赤十字看護大学附属災害救護研究所(以下、日赤災害救護研)と共同で、人道支援活動における課題解決を目的とした次世代型 テント「GREEN FLEX(グリーンフレックス)」を開発しました。本製品は、従来の大型テントと比較して半数以下の人員で設営可能な構造を実現したほか、テント内の温度変化を抑制し、快適な居住環境の確保にも対応しています。

2026年5月より、国、自治体、消防、自衛隊、医療機関等に向けて販売を開始します。

次世代型テント「GREEN FLEX」※写真はデモ用であり、実際の製品仕様とは一部異なります(日赤災害救護研ロゴは含まれません)

開発の背景

災害や紛争などの現場では、テントは、指揮所・医療拠点・避難所(居住空間)として重要な役割を担います。一方で、大型テントは設営に多くの人出と時間を要することや、過酷な環境下における室内環境の 確保などが課題となっていました。こうした課題に対し、2021年、日赤災害救護研からの要請を受けて  次世代型テントの開発を開始しました。多くの災害地、紛争地で⼈道支援活動を行ってきた日本赤十字社の知見を有する日赤災害救護研と、膜構造技術を強みとする太陽工業が共同で開発を進めました。

本開発にあたり、災害救護の専門的見地から以下のコメントが寄せられています。

共同開発者コメント

日本赤十字看護大学附属災害救護研究所 国際医療救援部門

前部門長 中出 雅治 氏

近年は人道支援の分野でも地球温暖化への対策が求められています。また、災害や紛争の現場では、限られた人員で迅速に拠点を立ち上げる必要があります。本製品は、設営の簡易性と、過酷な環境下でも外部 エネルギーなしで安定した室内環境を確保できる点において、実際の支援現場での活用を強く意識して 開発されたものです。少人数で設営でき、専門的な訓練がなくても扱える点は、支援の現場に大きな変化をもたらします。環境に負荷をかけず、被災された方々の生活環境と支援者の負担軽減に寄与することを期待しています。

レール式フレームを採用

「GREEN FLEX」は膜屋根をレールに差し込むだけでテントを覆うことができる「レール式フレーム」を採用しました。フレームは部材の間違いを減らす色ラベルと簡単接続の スライドロック方式を用いることで、誰でも容易に組み立てが可能です。フレームにはレールが付いており、このレールに膜屋根を差し込むことでテントが完成します。

これにより、従来は熟練者を含む多人数を要していた大型 テントの設営を、「GREEN FLEX」は6名で約30分で行うことが可能となりました。

奥行きや膜屋根をフレキシブルに変更可能

 「GREEN FLEX」は幅6mで医療拠点としても機能する大型テントです。奥行きは2m単位でフレキシブルに伸ばしていくことができます。SPACECOOL社が開発した放射冷却性能を持つ光学フィルムを使用した新しい膜材「REI KEEP」(カンボウプラス株式会社製)を使用することで、外気の影響を受けにくい室内環境を実現。高温環境下でもテント内の温度上昇を抑え、避難生活や医療活動における快適性の向上に寄与します。さらに、用途や気候に応じて保温性能の高い膜材に交換することで、寒冷地にも対応可能です。将来的には、膜屋根への搭載を想定した太陽光発電モジュールの活用により、外部電源に依存しない冷却装置の稼働も視野に入れています。なお、検証段階として太陽光発電モジュールをテント上に設置  する実証試験を実施しており、今後は膜材と一体化した形での実装に向けた技術開発を進めていきます。避難生活における快適性や安心感の向上など、“ウェルビーイング”の観点からの環境改善にも寄与します。

2025/07/21 太陽工業(株)瑞穂工場(京都府船井郡京丹波町)冷却装置なし
2025/07/23 太陽工業(株)瑞穂工場(京都府船井郡京丹波町)冷却装置あり
2025/07/21 太陽工業(株)瑞穂工場(京都府船井郡京丹波町)冷却装置なし
2025/07/23 太陽工業(株)瑞穂工場(京都府船井郡京丹波町)冷却装置あり

次世代型テント「GREEN FLEX」の主な特長

・少人数・短時間で設営可能

        従来の大型テントの半数以下の人員で設営可能(工具不要)

・現場状況に応じた柔軟な運用

        幅6mの空間に加え、奥行き2m単位で拡張可能な構造

        膜材の交換により、用途・季節に応じた運用が可能

・過酷な環境下でも安定した室内環境を確保

        放射冷却技術を応用した膜材により温度変化を抑制
・長期利用にも対応する耐久性

次世代型テント「GREEN FLEX」組み立ての様子

GREEN FLEX概要

製品名:GREEN FLEX(グリーンフレックス)

開発:太陽工業株式会社/日本赤十字看護大学附属災害救護研究所

販売開始:2026年5月から本格的に販売活動を開始

販売対象:国、自治体、消防、自衛隊、医療機関 など

日本赤十字看護大学附属災害救護研究所について 

日本赤十字社の国内外における災害救護活動で蓄積された知見をもとに、災害救護に関する研究・教育 および社会実装を推進する専門機関。豊富な現場経験に裏打ちされた知見を有し、人道支援分野における実践的な研究機関として、本製品の開発に参画しています。https://jrcdmri.jp/

太陽工業株式会社について 

太陽工業は、創業100年を超える大型膜面構造物のリーディングカンパニーです。1970年日本万国  博覧会ではアメリカ館において、空気圧のみで屋根を支える低ライズ(高さを抑えた)方式の空気膜構造を世界で初めて実現しました。その後も東京ドームの膜屋根施工や世界最大級のドーム施設であるロンドンのミレニアム・ドーム(現:The O2 Arena)など、世界各地の大型プロジェクトに参画。さらに2025年の大阪・関西万博では20以上のパビリオンの設計・施工を手がけ、万博会場づくりを支えました。  経済性、施工性、透光性、デザイン性に優れた膜構造技術を核に、スポーツ施設や交通施設などの建築事業をはじめ、土木、物流、環境分野へと事業を展開し社会の安全・安心を支えています。

イベントコンサルティングを手がけるTSP太陽株式会社、施設運営を担うアクティオ株式会社などのグループ会社とともに、「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」を掲げ、社会に新しい価値を提供していきます。https://www.taiyokogyo.co.jp/

太陽工業の防災対策製品について

太陽工業では、街中や河川沿いなど多様な現場に対応する水害対策器材をはじめ、各種防災製品を幅広く展開しています。

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ビジネスカテゴリ
医療・病院建設・土木
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会社概要

太陽工業株式会社

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URL
https://www.taiyokogyo.co.jp
業種
製造業
本社所在地
大阪府大阪市淀川区木川東4-8-4 太陽工業本館
電話番号
06-6306-3033
代表者名
能村祐己
上場
未上場
資本金
1億円
設立
1947年10月