全国の中高生を対象としたプログラミング共通テスト「P共通テスト」表彰式 2月19日(土)開催!
- 受験者の9.2%はプロレベルに匹敵することが明らかに -
■IT人材不足という課題に貢献すべく生まれた「P共通テスト」
AI化や新型コロナウイルスの影響を受け、デリバリーサービスや遠隔操作システムなどのアプリ、Webサイトの開発でITの急拡大が強いられる中、2030年にはIT人材が最大で79万人も不足すると言われており、急速に進むデジタル社会が抱えるIT人材不足が今後の課題となっています。
また2020年より小学校でプログラミングが必修科目とあり、プログラミングが「なりたい職業」の上位にランクインするなど職業としての認知は高まってきているものの、子育て世帯の約9割が家庭でのプログラミング教育を実施しておらず、ITをめぐる課題は山積しています。さらには日本国内において、中高生のプログラミングスキルのレベルを測るテストの存在は希少であることから、この度IT業界の課題解決の一助となるべく、記念すべき第1回目を1月22日に実施する運びとなりました。
■P共通テスト ランク別問題モデルイメージ
テストの問題には初心者向けのものからレベルの高い現役エンジニア向けのものまで幅広く出題し、テスト時間の1時間30分では終わらない想定で問題が作成されています。
●Sランク問題:現役エンジニアでも回答に時間がかかる(2問)
●Aランク問題:現役エンジニアでも上位レベル
●Bランク問題:標準のエンジニアレベル
●Cランク問題:新学習指導要綱レベル
●Dランク問題:初学者レベル
■総勢約100名が受検した試験結果まとめ
1.現役エンジニアでも時間内の回答が難しい想定であったものの、上位者はSSランク問題、Sランク問題ともに正答しており、レベルの高さが浮き彫りになりました。
2.Aランク以下の問題においては、ABランクが正答率10%未満となり、新学習指導要綱レベルのCランクは約14%という結果に。
また、今回受験者の感想として、問題の幅が広かったという意見が数多く挙げられました。これを通し、初心者向けだけでなく上級者向けの幅広いレベルの問題で優秀な学生のニーズに応えることができたと検証されました。
■上位優秀者へのアンケート結果
1.上位優秀者の75%が将来「エンジニアの仕事がしたい」と思っている。
調査の結果、上位者の多くがエンジニアを目指しており、新学習指導要領がスタートすることでよりエンジニア志望の中高生が増える可能性があることが示されました。
■将来の夢は?
2.1日最低でも2時間以上、プログラミングに触れている。
プログラミングの学習時間については、「2時間以上(37.5%)」、「3時間以上(25.0%)」、「5時間以上(12.5%)」と、上位優秀者の7割以上が1日1日最低で2時間以上プログラミングに触れている結果となりました。
■プログラミングの時間は1日どのくらいですか?
3.上位優秀者の半数は3年以上のプログラミング学習者
学習期間については、「37.5%(1年以上)」、「50.0%(3年以上)」という結果に。すでに複数年学習者が8割を超えており、プログラミングが若年層に浸透していることがわかりました。
■プログラミングの学習期間は?
【各受賞者のコメント】
◯高校生部門 全国1位 児玉 大樹さん
まずは優勝できたことを大変うれしく思っています。最初にP共通テストを知ったとき、「どんな形式の問題が出題されるのかわからず、結局あやふやな状態のまま受検したのですが、いざ問題を解いてみると割と難しくて、特に終盤の問題には苦戦しましたが、それでも何とか解くことができてよかったです。
◯高校生部門 愛知県1位 受賞者 秦汐音さん
今回優秀賞を受賞できたこと、とてもうれしく思っています。表彰式に参加してみると表彰者は自分を除いて男子しかおらず、女子のプログラミング人口が今後もっと増えたらいいなと思っています。次回は必ず1位とります!
◯中学生部門 全国2位 松葉 大和さん
今回のP共通テストはtwitterを通して知りました。本番のときはあまり手応えが感じられず、テスト問題も最後まで解けませんでしたが、いい点がとれたようで嬉しいです。今日の表彰式に、中学生部門1位の方が来られずとても残念であると同時に、1位を取れず非常に悔しいです。
【業界著名人からのコメント】
◯ヤフー株式会社 VP of Engineering 中山様
みなさん、今回のテスト結果はいかがでしたか?
力を存分に発揮し、上々の成果だった皆さん、流石です!とはいえ今回はテストの課題です。
世の中には解決すべき課題がまだまだたくさんあります。みなさんのプログラミングスキルに一層の磨きをかけ、効率的なアルゴリズムで大量のデータを加工し、高精度な予測のために AI をフル活用 …そんな課題解決にみなさんの情熱と才能を注ぎ込んでもらえると嬉しいです。
え?課題解決の場を探している?でしたら Z Holdings なんて如何でしょうか笑。
一方で、十分に得点できず悔しい思いをした皆さん、大丈夫です!今回は抽斗の中の知識がほんの少し足りなかっただけですから。勉強すればするほどプログラミングは面白くなり、そしてテストのスコアもぐんぐんと伸びていきます。次回のテストで倍返ししてください!
え?勉強だけでなく実践で鍛えたい?でしたら Z Holdings なんて如何でしょうか笑。
◯慶應義塾大学(SFC)大学院政策メディア研究科博士 久松剛様
P共通テスト優秀者の皆様、おめでとうございます。
これまでプログラミングスキルを絶対評価する仕組みとしては、特定のプロダクトの中でランキングをするものが主流でしたが、情報授業を念頭に置いた全国的な取り組みがP共通テストであり、興味深く拝見しています。
P共通テストでは与えられた課題に対して正しく動作するソースコードを書くだけでなく、
さまざまな入力を加味したり、ソースコードのロジックに対する効率の良さなども問われていることは皆様のお気づきかと思います。
実際のプログラミングの現場では必ずしも綺麗なソースコードというものは存在していません。
関わるプログラマのスキルがバラバラであったり、度重なる仕様変更で当初の実装方針や設計そのものに問題が起きることで訳ありの内容になりがちです。
これから皆さんも実務に触れていくことで、様々な先人たちの訳ありのアウトプットを見ていくことになります。世間ではリファラクタリングなどとも呼ばれていますが、是非研鑽を進め、可読性が高くスケーラビリティやセキュリティなどを加味したプログラミングを実施して行ってください。
また、私からもう一つ皆さんに期待したいことがあります。P共通テストでは与えられた課題に対して皆さんが回答をしてきたスタイルです。
これはシステム開発の現場でいうところの上流工程が済み、詳細設計まで完了した状態がこれらの設問です。
皆さんが今後職業プログラマとして活動していく中では問題に相当する詳細設計まで誰かが実施した状態では無い環境が多く出てきます。
何かシステムを作りたい人が居て、その人の思考を言語化し、課題定義をし、用件定義を経て基本設計、詳細設計へと進んでいきます。
そこにはシステムの理解だけでなく、サービスへの理解も必要です。
P共通テストを優秀な成績で通過した皆さんには、是非与えられた問題を解くことに特化するだけでなく、問題に落とし込むところにも興味を持って成長していただければと思います。
■「P共通テスト」概要
実施日:2022年1月22日(土)13時~14時30分(90分)
受験資格:中学生・高校生・高専生(4年生除く)
受験費用:無料
受験の流れ:
1. 受験の申込(無料)
2. paizaラーニングへの登録(無料・任意)
3. P共通テストサイト(paizaラーニング for TEAM)の登録
4. サイト内容の確認
5. 試験の最終案内
6. 試験本番前にログイン
URL:https://techford.jp/special/programmingtest/
申込URL: https://techford.jp/form/index.php?fn=25091&gr=VTA&ge=event
■関連リリース
プログラミングセンター試験 「P共通テスト」 2022年1月22日(土)実施
https://vantan.jp/information/press/detail.php?e_id=7408&year=2022
■paizaについて
paizaは国内最大のITエンジニア向け転職・就職・学習プラットフォームです。オンラインでのプログラミングテスト「paizaスキルチェック」を受験してスキルを証明し、それを使って転職・就職する独自のサービスで、2022年2月現在、paizaの登録者数は48万人。3,000社を超える企業が採用に利用しています。「paizaスキルチェック」の総受験回数は1,700万回(2022年2月現在)に達しています。 (URL:https://paiza.jp)
■VANTAN TECHFORD ACADEMY (バンタンテックフォードアカデミー)
バンタンテックフォードアカデミー: https://techford.jp/
バンタンテックフォードアカデミー 高等部: https://techford-hs.jp/
AIプログラミングやWEBデザインといった最新ITを学び、「この手で、まだ、世の中にないものをつくる。」をコンセプトに、新しい価値を創り出したい人のための専門スクール(東京校・名古屋校)。スタートアップのプロ講師による授業や現場でのインターンなどを通して実践力を身につける。高等部と、高校を卒業した18歳以上の方を対象とした専門部が合同で授業を行うスタイルを起用し、専門スキルだけではなく、コミュニケーション力の習得やネットワークの構築を目指す。
■VANTAN (バンタン) https://www.vantan.jp/
1965年創立。「世界で一番、社会に近いスクールを創る」をビジョンとし、現役で活躍する講師による授業、長期インターン、産学協同プロジェクトなどの「実践教育」を通して即戦力となる人材を育成している(東京・大阪・名古屋)。ファッション、ヘアメイク、ビューティ、グラフィックデザイン、映画映像、ゲーム、アニメ、パティシエ、カフェ、プログラミング、エンターテインメント領域のクリエイター、インフルエンサー、プロデューサーなどの分野で教育事業を展開。これまでに約20万人の卒業生を輩出している。
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